「アラジン・セイン」全曲紹介

只今午前3時。こんな夜更けにタイトルのように実に邪魔くさいアイディアが浮かんだ。アルバム全曲紹介するとなると、結構時間がかかるぞ。それでもやるんかい、俺は。

 

アラジン・セイン」(1973)はデヴィッド・ボウイの6枚目のアルバムである。4枚目は傑作「ハンキードリー」(1971)、5枚目は超傑作「ジギー・スターダスト」(1972)で、6枚目の「アラジン・セイン」も傑作アルバムだ(ホントは全部超傑作と書きたいところだ)。この時期のボウイ(第1期黄金期)の調子の良さが良く伝わるアルバムでもある。それにしても1971年~1973年のボウイは凄かった。

 

A面

1 Watch That Man

イントロはロック名イントロ50選の中に確実に入る。アルバム1曲目を飾るにふさわしい荒々しいロック・ナンバー。しかし何故かヴォーカルが音の渦の中に埋もれているのが実に惜しい。ジギー・スターダストの最終公演でも演奏していたから既に結構このアルバム用の曲が出来ていたのだろう。女性ヴォーカルも効いている。くどいようだが、ボウイのヴォーカルがもったいないが、A面1曲目の役割を見事に果たしている。

 

2 Aladdin Sane

このアルバムで縦横無尽のピアノを聴かせてくれるジャズ畑のマイク・ガーソンが大活躍する曲。あるプレイヤーをフィーチャーした曲って今までのボウイのアルバムにはなかったよなあ。ピアノソロでのマイクのプレイを初めて聴いた時はびっくりしたものだ。「これがジャズかぁ」なんて高校生の僕は思って聴いていた。まずはマイク・ガーソのピアノを聴いてくれ、すごいだろ?というボウイの声が聞こえてくる。最初から最後までピアノから目(耳?)が離せない。

 

3 Drive-In-Saturday

ボウイマッタリ系の始まりの曲かもしれない。初めて聴いた当時はノーマークだったが、聴けば聴くほど味がある曲だということが数十年経ってやっと分かった。コーラスがのんびりし過ぎていると思ったのがノーマークの原因だったのかもしれない。サビでボウイが喉を絞りながら歌うところがかっこいい。アメリカを意識した曲なのかな。これも最後の終わり方がかっこいい。

 

4 Panic in Detroit

これも後になって良さが分かった曲。イントロのギターが最高である(ロック名イントロ200選に入る)。そしてジャングルビートが始まると、もう新しいボウイの世界だ。3曲目の「Drive-In-Saturday」もそうだが、Aメロからのサビが唐突すぎるように思う。まあそこがかっこよく聴こえる秘密なのかもしれない。こちらも黒っぽい女性ヴォーカルが入る。ジギー後、アメリカを意識し出したボウイ。3,4はそんなボウイ流のアメリカ戦略だったと思われる。

 

5 Cracked Actor

重くてかっこいいリフのギターから曲が始まる。こういうタイプの曲を高校生の自分は「最高」と思って聴いていたのだが、年を取ってからはあんまり食指を伸ばすことはなくなった。どちらかというとジギー時代と地続きな感じがする曲(「ムーンエイジ・デイドリーム」みたいな曲)かな。割とあっさり終わるがA面最後の曲だからこれでちょうどよい。ライブではもっと大々的にやれば盛り上がるだろうな、という曲。

 

B面

1 Time

またしてもピアノのマイク・ガーソン登場だ。そして少し芝居がかった曲調。高校生の僕は痺れた。メロディも演奏も「これだよ、こういう曲を聴きたかったんだ」って思ったものだ。でも不思議なことにこういう大柄な曲(「Cracked Actor」も同様)っていうのかな?そういうのは年とともにお好みではなくなった。それにしても歌い手の息遣いまでレコードに収めるってなんてかっこいいんだって思ったし、今でもそう思う。これもジギー公演で演奏されていた(少々大げさな演奏だった)。マイクは最初は目立っていたが曲が始まるとバックに徹している。でもB面1曲目としては完璧である。今のところ曲の流れでミスは犯していない。

 

2 The Prettiest Star

これなんだよなあ。もったいないのは。何でもマーク・ボランが絡んでいると聞いてありがたがって聴いていたんだが、アルバム全体で考えるとこの曲はそぐわない、というかかなり違和感を覚える。はっきり書くと、ゆるいんだよなあ。曲としての魅力も他に比べると落ちるというのが正直なところだ。うーん、何故この曲を入れたんだ?ボウイよ。

 

3 Let’s Spend the Night Together

さっきの曲で少し下がったアルバムのテンションを一気に元に戻す、いや、それ以上に上げているぞ。ストーンズの「夜をぶっ飛ばせ」のカヴァーだ。またしてもイントロでマイクのピアノが唸りを上げる。しかもジャズじゃなくてロックだ。ストーンズヴァージョンをさらに高速化したことが勝因だと思われる。曲を高速化するっていうアイディアは古今東西どこででも行われている(ストーンズもブルースナンバーを高速化させた)が、安直ながらも結構な確率で成功するアイディアだと思う。最後までテンション高く終わる。

 

4 The Jean Genie

この曲も最高だ。と書くとまるで初めて聴いた時から最高だと思われるかもしれないが、最初はゆるいな、と思っていた。しかし、時を経てライブでの演奏も聴いてみて、この曲のタイトさに気づくことになる。ブルースっぽいこの曲もアメリカ仕様に仕上げたのかな。シンプルな構成のこの曲はどこをどうやってもイケる曲である。だからソロの時間も多い。長けりゃ長いほど気持ちよいのでライブのハイライトに持ってくることが多かったようだ。ジェフ・ベックともこの曲で共演している。

 

5 Lady Grinning Soul

出た!マイク・ガーソン!思いっ切り、退廃的なイントロ(←こう書くしかない。聴いてくれとしか言いようがない)から始まるこの曲はアルバム最後を飾るに相応しい。思えばボウイはアルバムの最終曲に結構気を遣っていたのだと思う。各アルバムの最終曲にそんなハズレはないもの。「Aladdin Sane」のプレイもいいが、こっちのも捨てがたい。これ以後、マイク・ガーソンとは不定期に付き合うことになるボウイであった。

 

 

 

凄いね、俺はアルバムを聴きながら40分で粗々と書いちゃったよ。後は添削(かなりしなければいけないと思われる)をしたら、記事になる。まだ火曜日なのにこんなアイディアが生まれ、書いちゃった自分に拍手だ。

 

 

さあ、もう1回眠る努力をしてみるか。それともこのまま起きているか。悩むところだ。

 

朝の部は以上。

 

 

 

 

というわけで、今日も1日が終わろうとしている。明日はもう少し調子を上げていきたいものである。

 

 

バイバイ。