hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

インド新婚旅行記

ふぅ。やっと、インドに着いた。

 

ここまで来るまでのすったもんだは前に書いた通りである。とにかくデリーに着いた。夜も更けようとする時刻だった。

 

我々は、旅行ルートを、デリー→ヴァラナシ→カルカッタと決めていた。成田ーデリー便、カルカッター成田便のチケットを入手し、一泊目のホテルの予約だけをしておいた。あとは自由に行動する。一番のお目当てはガンジス河での沐浴だった(何とタージマハールはプランに入れていなかった。今思えば驚異的だ。インドに行ってタージマハールを観ないなんて)。デリーで2泊ほどしたのかな、二人ともインド(というかデリーという大都市)に慣れた頃、そろそろヴァラナシに行くか、という風に決めた。ここら辺は相変わらず行き当たりばったりである。

 

駅に行くと人がわんさかいた。とにかくチケットを買わねばならない。待ちに待ってようやくゲットすることができた。問題はここからだった。午前中にチェックアウトしていた僕らは、夕方発の列車を予約していたので、食事をしてから、しばらく駅のリタイアニングルーム(ミニホテルみたいなところ。価格はピンキリ)で休憩することにした。発車の時刻も近くなってきたので念のために早目にそこを出て列車を待った。しかし列車は来ない。待っても待っても来ないのだ。ほんとに。夕方少し前から僕たちは一体何時間プラットホームにいただろう。ぼうっとして。周りにも僕たちと同じようにぼうっと待っている人がいたが、特におかしいことだとは思っていないようだった。

 

夜の9時頃になった。妻はすっかりインドに呆れていた。「ねえ、トランプしない?」と僕に言うと、やおらメモ帳を破り始めた。なんだなんだと思っていると、名刺くらいの大きさにちぎっている。「マジか」と思いながら静観していてふと後ろを見ると大勢のインド人がいるではないか。これには僕もおったまげた。何をしているのか興味があってたまらなかったのだ。「シーメイドトランプカード」とか何とか言うと、「オオ―」と納得してくれた。しかし、こんなのできるわけない。妻もようやくそれを悟り作るのをやめた。大勢いたインド人は僕たちから離れていった。

 

結局列車が来たのは夜の11時過ぎである。ほんとにもう来ないかと思ったよ。途中同じようにバックパッカーをしている女性らしき人が話しかけてきて、「列車は来るのか?一体どうなっているのか?」と質問攻めにあったが、僕らとしても答えようがない。お互いのチケットを見せ合って同じ列車だよね、と確認するだけだった。

 

列車が来た時は目を疑ったよ。来た?ほんとに?ほんとに来たよ!てな感じである。僕達はかれこれ1日をデリー駅周辺で過ごしていたのである。感動もするよ。そしてさすがはインド人、と言えばいいのかな。列車が来た時には拍手していたよ。なんだ、待ちくたびれているなんてそんな素振りは一切見せずにいたのに待ってたんだ。今回のはインド人も驚くほどの遅延ぶりだったんだね?それでも彼ら彼女らはゆったりと慌てずに列車に乗り込んでいったのであった。

                               

                             

                                  (続く)