少人数の授業をする教室で2クラス分の算数の授業をしている。コロナ対策として、それぞれの児童の座席は決めてある(24座席があるので各クラス12名がこの教室で学習することになる)。
それで、2時間分が終わると、机はまあ、整頓されていない状態だ。それを直すのだが、大体の机が若干前に出ている。それを所定の位置に戻すのが僕の日課だ。その時、「もしかしたら今日も『前のめり』に授業をうけていたのかな?」と思ってしまう。だとしたら嬉しいことである。逆にきちんと所定の位置のままだと、「そうか。今日の勉強は難しかったのかな?」とも思う。どちらにしても授業が終わった後の机の位置が、僕のその日の評価だと思っている。
また、どうしても反射的にしてしまうことがある。それは授業の始まりと終わりにする号令の時のことである。最初は、児童は僕に向かって「お願いします!」と言うのだがその時僕はもごもごと「お願いします」と言いながら礼をしてもう一度小さく礼をしてしまうのだ。終わりの時もそうである。今度児童は「ありがとうございました!」というのだが、その時も僕は、もごもごと「ありがとうございました」と言ってもう一度小さく礼をしてしまう。
最初は「そんないい授業できないって」、最後は「ごめんね。しょぼい授業で」という気持ちから小さく礼をしてしまう。つまり最初から謝っていることになる。そんなんじゃ子どもに失礼じゃないか、とも思う。しかしどうも、僕にはあの号令の仕方が馴染めない。みんなはなんで平気なんだろう?そんなに偉いわけじゃないと思うんだけどな。