hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「続けて喋って」と「つなげて喋って」

 授業で、複数の児童が挙手をした時、どう対応するか?僕としては、一問一答形式にしないで、できるだけ多くの子に発言させたい、そしてそれを聞いて他の子に刺激を受けてほしい、という思いが強い。そこでよく使う言葉が「続けて喋って」と「つなげて喋って」だ。
「続けて…」は、とにかくこちらの発問に対して、今喋ろうと思っていることをそのまま喋ってください、という意味で使っている。授業の前半で6~7人が挙手した時に主に使っている。
「つなげて…」は、前の人の話に関連させて喋ってください、という意味で使っている。集団解決の時によく使っている。

 授業の前半は、とにかく目の前にある問題に対してこうすれば解けるんじゃないか、という思いから子ども達は挙手している(はずだ)。その思いに変なバイアスをかけたくない。例えば前の人の発言を聞いて、まだ自信が持てない子は、ちょっと言い方を変える児童もいる。でもまずは、その子自身の「~したらいい。」「~だと思う。」を大切にしたい。だから、6~7人が挙手した時は、その子達に、「今、自分の頭の中にあることをそのまま言えばいいんだよ。」と言って「続けて」発言させる。そうすると、いろいろな考えや表現が羅列された状態になる。そこでなされた発言に何ら関係性はない(表面上は)。そして、発言を聞いていた人に聞くのだ。例えば、「似ていた考えはあった?」「みんなが使っていた言葉は?」「誰の考えが印象に残った?」などと。そうやって発言しない子も巻き込んで授業を進めていく。

 授業の後半では、集団で解決することがほとんどだが、今度は子ども達は問題が解けたぞ、と思って挙手する。そこで、僕は「必ず前に発言した人と関連付けて喋ってください。」と言う。簡単なことを言えば「〇〇さんの考えと似ていて~」「〇〇さんとは違って~」などの自分の考えが前に発言した友達と同じか違うか、という発言なんかがそうだ。「ここまでは同じなんだけど、ここからが違って~」などの発言が出ると、発言が「つながっている」状態である。ここまでくれば後は、授業者が周りの子に「聞き」を入れながら、子ども達の考えを整理してやる船長さんの役割に徹すればいい。そうすることで授業者が「教え込む」ことが少なくなるんじゃないかな。