hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

久しぶりに見た光景

26日木曜日の事である。「分数」の学習に入ったが、4/3mの図が理解できない児童が8名いた。中には1mと1/3mなら分かる、という児童もいたので、そういう表し方もあるんだよと、帯分数の話もしたが、4/3mになると、この図は4/6mじゃないかと言い張る。いろいろな児童が「分数は1mが基本でその分け方で分母が決まる」というようなことを話していたが、なかなか納得しない。

 

しょうがないので、「明日、続きをやるね」と言ってその時間を終えた。その後女子がとことこ僕のところにやって来て、自分の考えを話し始めた。僕は、「じゃあ、明日は君から発言するんだよ」と言ったら、うんと頷いて自分の教室へ戻っていった。僕は黒板に「1組〇〇さんから」と書いておき、次の日を迎えた。

 

その女子は授業の前に一番にやって来て僕に「こう言おうと思うんだけど」とメモを見せたので「まかせるよ」と言った。そして授業が始まった。

 

この授業で久しぶりに子ども達で「創る」授業を見ることになった。

 

どういうことかと言うと、僕がほとんど発言しなかったということだ。子ども達がお互いに自分の考えをどうにかして相手に分かってもらおうと必死に考えて言葉を紡ぎ出していた。最初に口火を切った子は発言が終わっても教壇を離れず、自分の考えを説明するために黒板に図をかいたり、説明をしたりしていた。

 

その中でいいな、と思ったのは、「3/3mでまんたんになったでしょ?満腹になったってことでしょ?だからおかわりを頼むの。それがここになるの。」と説明した時には感動したなあ。そして今度はその言葉を使っていろいろな児童が発言する。

 

そうこうするうちに「分かった!」という児童が出てきた。「私、勘違いしていた」と言う。どこを勘違いしていたか言えると一番いいのだが、その後も彼女は発言していたから少なくとも昨日よりは「スッキリはっきり」してきたのだろう。

 

最後まで「分からない」と言った児童は1人だった。その子は理解力も高いのでいずれこつんと納得する日が来るであろう。

 

僕が言ったことは2つ。1つ目は「4/3mってあるの?」これに対して全員の児童が「ある」と答えた。2つ目は「3/5+4/5=7/5になるんじゃないの?昨日そう言っていたじゃない?あなたの考え方じゃあ、答えは7/10にならない?」と言ったことだけだ。これにハッとして発言した児童もいたけど、もう少しタイミングを見て発問すればよかった。でも僕もいつも間にか「先生」という立場を忘れて子ども達と一緒になって発言していた。

 

とにかく7年ぶりに児童が自分たちで授業を創っていく姿を見ることができた。それにしても分数って盛り上がる単元だなぁ。これがその後の起爆剤になるといいんだけど。

 

さあ、明日は計画訪問だ。張り切って行こう。