hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「あさイチ」にミヤジ降臨!

27日金曜日の「あさイチ」に宮本浩次が登場した。それを知った時やっと僕は「ああ宮本は本気なんだな」と気づいた。何に本気かって?だからソロになって本気で売れようとしているんだ、今までにはない規模で有名になろうとしているんだってことだよ。おそらく宮本のファンはそれを理解しているし、心から応援しているはずだ。そしてめでたいことにカバーアルバム「ROMANCE」がビルボードジャパンのチャート1位になった。素晴らしい快挙である。

 

まずはエレファントカシマシの話からしようじゃないか。

 

宮本率いるエレファントカシマシは1988年にデビューしている。「ロッキングオンジャパン」で大々的に取り上げられ、それにのった僕は早速CDを購入した。そのアルバムの1曲目「ファイティング・マン」、これで1ラウンドKOされた。

 

その後もエピック・ソニーからアルバムを発表するがなかなか売れない。エキセントリックな宮本の言動もあってコアなファンはいるが世間的にはマイナーな、いちロックバンドだった。その後エピックから契約を切られ、「売れる曲を作らねば」と思った宮本が当時のJ-ポップを研究して作った歌が「悲しみの果て」だった。それ以降、紆余曲折もあったがより多くのリスナーを獲得していったのはみなさんご存じであろう。

 

エレカシを聴いていた僕も紆余曲折があってアルバムは追いかけなくなった時期もあった。しかし、「ファイティング・マン」にガツンとやられていた僕は、宮本のそういう方面の曲を好んで聴いていたので、売れてから出した「ガストロンジャー」には狂喜したものだ。「宮本、エレカシはまだまだ本気だ。今もデビュー当時の姿勢はくずしていないのだ」と。「これで、テレビ出演したらすごいことになるぞ」と思っていた。

 

 

僕が好きなエレカシはこんなだ。

 

1枚目「エレファント カシマシ」(1988)・・・「ファイティング・マン」「星の砂」「花男

 

2枚目「THE ELEPHANT KASHIMASHI Ⅱ」(1988)・・・「太陽ギラギラ」「ゲンカクGet Up Baby」「待つ男」

 

3枚目「浮世の夢」(1989)・・・「珍奇男」この頃から宮本は人前でギターを弾くようになったのではないかな?

 

7枚目「東京の空」(1994)・・・全曲いい。「これは売れる」と思った作品だが、その後契約を切られる。

 

8枚目「ココロに花を」(1996)・・・復活の1枚。たくさんのお気に入りがある。「ドビッシャー男」「悲しみの果て」「かけだす男」「孤独な旅人」「四月の風」「Baby自転車」が好き。売れたけどまだ「ドビッシャー」なんて言ってるぜ、男シリーズも健在だぜ、と嬉しかった。

 

9枚目「明日に向かって走れ」(1997)・・・前作に勢いで作られたようなアルバムだがいい。「明日に向かって走れ」「戦う男」「風に吹かれて」「せいので飛び出せ!」「赤い薔薇」「月夜の散歩」「今宵の月のように」が好き。

 

シングル「ガストロンジャー」(1999)・・・しばらく沈黙しているなと思っていたら、突然リリースされた。サウンドと詩が最高。2曲の「soul rescue」もいい。これで僕の宮本熱は再燃した。

 

14枚目「俺の道」(2003)・・・「ハロー人生!!」で決まり!

 

15枚目「扉」(2004)・・・これはもう、「歴史」で決まりだな。ぼくの最も愛する曲である。しかし、「一万回目の旅の始まり」「傷だらけの夜明け」「パワー・イン・ザ・ワールド」という名曲もある。

 

シングル「俺たちの明日」(2007)・・・これを初めて聴いた時は「あ、またエレカシが来る」と思った。その通り、来た。

 

18枚目「STARTING OVER」(2008)・・・ユーミンの「翳りゆく部屋」で決まり。

 

以後何故か彼らから遠ざかってしまう。チェックはしていたんだけど。

 

 

最後に「歴史」の歌詞だけ紹介させて!

 

♪歴史 青年期 あらゆる希望を胸に いきりたって

 ヒトに喧嘩(論争)をふっかけた鴎外 以後

 官僚として栄達をのぞみ

 ドロドロした権力闘争にも身を置いた鴎外

 

♪歴史 それは男の当然の生き様であるが

 晩年のわずか五年間 鴎外 栄達が

 のぞめなくなると 急に肩の荷が降りたのだろうか?

 

♪小説家 森鴎外が俄然輝きを増す

 

♪彼は負けたんだろうか?

 男の生涯 ただの男になって死に様を見つけた

 

♪歴史 名作「山椒大夫」 そして「渋江抽斎」に至って

 輝きは極限そう 極限に達した 凄味のある口語文は最高さ  ・・・・

 

こんな詩を素晴らしいメロディに載せてあの声で歌うのだ。凄いよ、全く。「扉」制作時のドキュメンタリー作品が発表されているが、超緊張状態のリハーサル場面は必見だ。

 

 

 

ということで、ちょっと過去を振り返ってしまいました。昔からの宮本ファンには、ソロ活動かぁ、ついに来たか、という思いと頑張ってくれという思いの両方を持っている人が多いと思う。僕もその一人だ。

 

あさイチ」という大メジャーな番組で「僕は大スターになりたいです」と言ってのけた宮本浩次はかっこいいよ。やりたいことをやって、番組でも相変わらず挙動不審なままで、それでも結果を出した彼は素晴らしいと思う。

 

いかん。アルバムのことも触れなければ。岩崎宏美の「ロマンス」、これがベストトラックだ。NHKの「カバーズ」で歌っているのを見てぶっ飛んじゃったよ。

 

あさイチ」でのミヤジはクラプトンを吹き飛ばす勢いで僕の心を鷲掴みにした。(次は今度こそクラプトンでいくよ)