hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

嬉しいことだ

先々週の金曜日のことである。4年2組の担任が空き時間に僕のいる教室に来てくれた。「空き時間だったので。いいですか?」と入ってきた彼女を見て僕は嬉しくなった。授業の話、職員室の裏話(ああ嫌だ嫌だ)、教育観、僕の体調などいろいろな話をした。僕は、一昨年に書いていたお便りを渡し、「よかったら読んで」と言ったら、すぐに「ありがとうございます」と言ってファイルを開いた。

 

「ザワザワから♡―♡へ」というのがお便りのタイトルだったのだが(タイトルは、まだ人間関係の出来ていないクラスのザワザワした状態から友達同士の気持ちが繋がり合うクラスに創っていきましょう、という意味)、それを見てすぐ彼女が「ああ、まさに今のクラスのことだわ」と言って嬉しそうにページをめくってくれていた。(確かに今の2組はザワザワ状態だよなあ)と思いながら、自分にできることは何だろうとぼんやり考えていた。

 

しかし、そんなことは決まっている。授業でサポートするしかないのだ。一斉で授業をするにせよ、習熟度別で授業をするにせよ、授業で子どもを僕なりに育てることが彼女をサポートすることなのだ。

 

そして「倍の見方」の単元が終わって、の「およその数」)は等質のクラスで学習することになった。もちろん知っている子ばかりだけれど、この組み合わせは初めてだ。そういう意味ではクラスが新しくなったと言える。それに等質ということで学力差がかなりある。案の定、そのクラスでの2時間目は、答えに詰まって固まる子、自分ばかり発言したい子などで迷走状態になり、今までのようには授業を進めることができなかった。遠からずこういう日が来ると思っていた僕は思い切って授業を止め、「何で(一人じゃなくて)みんなで勉強するの?」「今勉強の仕方の勉強をしているんだよ」等、今までいつも学級で言ってきたことをみんなに問いかけた(厳しく)。最後には泣いている子もいた。これが伝わったかどうかは分からなかった。教室へ戻って担任に訴えているかもしれなかったし、明日からの授業をボイコットするかもしれないな、とも思った。そうなった時は・・・と考えその日を終えた。担任にはあえて伝えなかった。これが先週の木曜日のことだった。

 

そして金曜日。僕はかなり不安になりながら子ども達を待っていた。そうしたら次々と子ども達がやって来たので心底安心した。昨日泣いていた子は最後に教室に入ってきた。僕は、「昨日勉強した『勉強の仕方』を忘れないように授業をしよう」とだけ子ども達に言って授業を始めた。

 

少人数で昨日のように授業を止めるのはかなり勇気がいる。進度が揃わないと何かとやりにくいからだ。さりとて今日はスタートは全員が参加できるようにゆっくり始めるべきだろう。そう判断した僕は「四捨五入の四捨って、どの数字を捨てるんだっけ?」という質問から始めた。すると、ほとんどみんなが挙手した。これでいけると思った僕は、若干強めにリードしつつも、子ども達の発言、特に今まで言わずに済ませてきた子が発言する場を大事にして学習を進めていった。

 

結果から言うと、多少強引であったが、昨日の分と今日の学習予定の両方をすることができた。子ども達も嬉しそうだった。こういう顔を見ることが何より嬉しい。

 

今週はどうだろう。今週は今週で何か起こるだろう。しかし、1日1日根気強く子ども達に接していかなければ子どもは育たない。

 

しかし疲れる・・・。俺、今絶不調なんだけどな。この記事も夜目が覚めて夜中の1時に書いているしなぁ。