hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

白月夢の欠片

映画「ムーンエイジ・デイドリーム」を観た。

 

「ロックミュージシャン、デヴィッド・ボウイの人生と才能にスポットを当てた、デヴィッド・ボウイ財団初の公式認定ドキュメンタリー。ボウイが保管していたアーカイブ映像からの未公開映像を『スターマン』、『チェンジズ』など40曲以上の楽曲と共に映し出し、ナレーションも全編にわたりボウイの音声で構成される」

 

「ボウイは常に変化することを厭わずに、時代を先導するアイコンとして存在した。そんな彼が残し、デヴィッド・ボウイ財団が保有しているボウイの映像をブレット・モーガン監督が2年の期間をかけて選別し、本作を作り上げた」 (by ウィキ)

 

 

何故僕がこの映画を観ようと思ったのかというと、アップルミュージックで聴いたサントラ盤の出来がよかったからだ。音楽はボウイの盟友、トニー・ヴィスコンティが担当しているが、ボウイの音源を触りまくっている。というか音を抜きまくっている。

 

例えば大ヒット曲「モダン・ラブ」の冒頭はピアノだけだ。かっこいいドラムもボウイのヴォーカルも抜いている。これは映画を観て分かった。冒頭の部分でボウイのナレーションが入っているのだ。音源だけ聴いても楽しめるが、映画は尚更楽しめる。納得の音抜きである。

 

また「Word on a Wing」は全編ピアノだけにしている。ファンキーな要素は全部抜いている。しかしこれもいいんだな。字幕で歌詞が出てくるのも分かりやすかった。妻イマンとの関係をボウイが語ったあとにこのラブソングが流れて、なるほど、と思った。

 

同じく「Life on Mars?」もストリングス以外は全部なしだ。これは秀逸なPVがあるのでそちらで楽しむことができる(前にアップした覚えがある)。

 

あとはそうだなぁ、「サウンド・アンド・ヴィジョン」かな。ベースがブンブンと鳴っている、とそこにドラムが入ってくる。そして歌の始まりだ。この瞬間を選んだブレット・モーガン監督だかトニー・ヴィスコンティはエライ。ワクワクしたよ。

 

サントラではあと、D.J.~Ashes to Ashesの繋ぎがかっこいい。

 

とここまで書くと素晴らしい映画のような気がするかもしれないが、実はそうではないのだ。非常に残念だが、首を傾げざるを得ない内容の映画になっている。素材はこんなに揃っているのに監督は何をしてるんだい、と言いたくなっちゃったよ。

 

まず余計なイメージフィルムみたいなものやアニメーションはいらない。これにはイライラさせられた。ボウイの曲が鳴ってるんだからそれでいいじゃないか。本人のパフォーマンスを見せろと言いたい。

 

次にインタビュー映像だ。何故こんなにもぶつ切りにして見せるのだ?映画としてのテーマ(彼の人生とか創作に対する思いになるのかな)を考えてのものだろうか?だったらそんな考えは捨てた方がよかった。「ゲット・バック」を作ったピーター・ジャクソンを見習っていただきたかった。素材をぶち壊しにしないでもらいたいね。流しっぱなしにしてりゃあいいんだよ。あれじゃあどの時代のボウイが言ってるのか分からなくなるよ。

 

最後にボウイのパフォーマンスをフルで観ることができたのが「ヒーローズ」だけだというのが残念でならない。その映像にしたって最初はボウイの後姿だけで最後のサビになってからやっと姿が拝めるものだ。まあ、ボウイ自身がそうしたかったのだろうからこれは許す。しかしあと数曲はフルで観たかったな。

 

これを観ると素晴らしい素材をデヴィッド・ボウイ財団がたっぷりと保有していることは分かった。これはだからあれですよ、ビートルズの「アンソロジー」シリーズのように発表してほしい。ボウイが歌っているところ、インタビューに答えているところ、もうそれだけでいい。

 

というわけで白月夢(ムーンエイジ・デイドリーム)の「欠片」は十分楽しむことができた作品だった。ボウイ初心者には分かりづらく、ある程度ボウイを知っている人には物足りなく感じる映画だったんじゃないかなあ。でも映画館でこの音楽を聴いてみたかったな。多分気持ちいいと思う。繰り返すがトニー・ヴィスコンティはいい仕事をしたと思う。

 

 

 

さて、今日の「いいこと」シリーズにいってみよう。今日はねー、エアコンの外側を綺麗にしたよ。煙草のやにで黄色くなっていたもんでね。これは見栄えが悪い。前から気になっていたが、脚立をルームランナーの上に置いて(結構不安定だった)、重い体で上がり(まだいっこも痩せてない)、セスキのスポンジで拭いたら一発だった。あと、蓄暖のカバーも綺麗にしたぞ。今日も「いいこと」ができた。こうして小さい事でも大きい事でも1日1日やっていけば、どこかしらがキレイになったり片付いたりするはずだ。初心を忘れず8月の終わりまで取り組みたいものである。

 

 

そうそう、この前映画「エルヴィス」について書いた時に「(実在のロックスターって)あとはもうジョン・レノンくらいしかいないんじゃないか」と書いた。実はあれからも考え続けていたが一人思いついた。ボブ・マーリーだ。しかしどんな俳優が彼になるんだろう?なんて考えていたら、ほんとに映画が作られたらしい。来年公開だって。これはもしかしたら劇場で観るかもしれないな。

 

 

今日は豪雨だと言いながら雨が降らないのでおかしいな、と思っていたら午後から豪雨になった(現在大雨警戒レベル3。昨年のようなことにならなければいいのだが・・・じゃんじゃん降っている)。その前に外出してカップとキーホルダーを衝動買いしてしまった。可愛いからいいけど。こんなことなら朝、ウォーキングに行けばよかったな。まあ、あんまり欲張ってもいけないか。

 

再見!