hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

何だかやる気が湧いてきたぞ

「嫌な感じ」を抱いたことをきっかけに「ようし、やってやる!」と思うことは世の中いくらでもあると思う。

 

今回の「嫌な感じ」は先週の午後の出張でのことだった。今年度最初の会なので、どんな活動をしていくかを話し合う場である。こういう時、先生という人種は誰も何も言わないので、司会の人がさっさと「それでは近場の人とグループになって話し合って下さい」と言って話を進めた。

 

僕はおそらく最近の流行り事であるICTとか自由進度学習なんかが話題になると思った。案の定グループの最初に出た話が自由進度学習だった。

 

心の中で「はいはい分かりました分かりました」と言ってた僕が当てられた。「hanami先生はどうですか?」と。僕はこう答えた。「今はどこでも授業のやり方がたくさん議論されていると思うし、それこそ自由進度学習が話題の中心になると思うけど、教材の本質に迫る話がされていないと思う。だからせっかく算数の研究会なんだから、『割合とは・・・』『筆算とは・・・』といった教材のことを系統性も含めて話を聞きたい」と言った。

 

こんな話はスルーされるに決まっている。しかし僕は年長さんなので若者としたら無下にできない(んだろうなあ、きっと)。だから話し合いの結果を発表する時も代表の先生が僕の意見も言ってくれた。

 

司会の人は僕の意見を聞いてちょっと突っ込んだけど、発表者がそれなりに答えたら、さっさと次のグループに話を回した。結果、全グループで「自由進度学習」の話題が出て、ICTの話も出た。予想通りっちゃあ予想通りである。

 

司会の人は(多分)青写真を描いていたのだろう。「自由進度学習」の話にパクっと食いつき、「皆さんの中で取り組まれている方はいますか?」と聞いたら、同僚が挙手した。そこからはその先生の独壇場だった。みんなの質問に淀みなく答える同僚。ホントに口が上手い(←結構意地悪モードになっているな、俺)。

 

グループの話し合いの時にその同僚から「教員格差」という言葉が出た。おいおい、俺のことかよ、と思いながらも段々とムカついてきた。それにみんなに話している時に「分かった子は『ミニ先生』になって友達に教えてあげればこちらも楽ですし」と話していて激しく違和感を抱いたのもムカつきに拍車をかけた。

 

「ミニ先生」って先生の代わりに教えるんじゃんなくて、その子の説明能力を上げるためにやることなら分かる。でも先生がやるべきことを子どもがやるっておかしくない?僕は「ミニ先生」なんてことはしたことないけど。大体ネーミングがイヤらしい。なんだか友だちを上から目線で見ているような感じがする。そう思うのは僕だけかな?

 

 

結局、夏の研修は「自由進度学習」についてに決まり、詳しくは後日お知らせするということになった。

 

 

 

その後土日を穏やかに過ごした僕だったが、心の底のどこかで何かが発動したんだろう。今朝「じゃあ、『自由進度学習』ってどんなものかから調べなきゃな」と思い、いろいろなサイトを覗いてみた。

 

 

ここはひとつその道の第1人者(なのかは分からない)である蓑手章吾さんの話を引用させてもらおう。

 

「自由進度学習は、その名のとおり授業の進度を学習者が自ら自由に決められる自己調整学習の一つの手法です。自己調整学習は、一言でいうと『自立して学ぶ力』を身につける学習です」

「具体的な進め方(算数授業を例にする)・・・まず10分間、僕がミニレッスン(教科書を使った一斉授業)を行う。その後25分間は自主学習や学び合いの時間。めあてが書けた子どもから自分が決めた内容に取り組む。方法はタブレットを使っても、プリントでも、教科書でも、何でも良し。残りの10分は振り返りの時間にする」

「習熟度に差が出やすい算数やプログラミングなどの教科におすすめ」

「子ども自身がやりたいことを選ぶとやる気が出てうまくいく」

「他の人と比べる必要はない、大事なのは自分が『昨日より成長できているか』」

「大切なのは、教育観を子どもや同僚や保護者に伝えること」

「子どもが学び続けていくように、僕自身も学び続けていくことを大切にしている」

「『何のために学ぶのか』『生きるとはどういうことか』そのような人間の根本を探求していくことが大事だと思っている」

 

 

後半の「」4つは僕も賛成である。そのようなことを僕もこのブログの中で書いているつもりだ。でも、でもでも。最初のミニレッスンがひっかかる。要するに知識技能を詰め込むわけだろう?と思ってしまう。

 

などなどいろいろなことを思いながら起きてきた妻にも話してみると「公文と何が違うのかが分からない」と言ってきた。なるほど、確かにそうかもしれない。だったらそこまで徹底してくれると分かりやすい。でもこの先生は「なぜ学ぶのか」とか哲学的なことも考えてるわけだろう?そんなことを考えている先生がどうして「ミニレッスン」から始めるのだろう。などちょっと悶々とした朝だった。

 

 

というわけで、社会科でどう「自由進度学習」に取り組むか?をその後考え続けた。取り敢えずは、6年の歴史の学習でできそうだ、という目途がついたので今週は具体的にどう子どもに伝えていくかを考えていきたいと思う。

 

 

「嫌な感じ」から「やってやろうじゃあないか」に変わったので、そこは同僚に感謝しなければいけない。サンキュー、やってみるよ、自由進度学習。「教員格差」なんて言わせないように頑張るからな。

 

 

 

そうそう、今日は睡眠内科の受診日だったんだった。僕は風邪をひき、声が出なくなって夜に咳が止まらなくなって以来、CPAPを付けて寝ていないことを正直に話した。医師は「精密検査をするといいんですがねー。hanamiさんは正直言って重症ですからねー」と言ったので、「それ前にもお話してくれましたよね」と言い、何だかんだでスケジュールが決まった。

 

そのスケジュールは1泊2日入院するというのを2回するというものだ。ほんとは2泊3日なんだけどね。コロナ以後、日中病院の外に出ることは禁止だと言われた僕は「そんなん気が狂う」と思い、お金で解決することにしたのだ。

 

つまり2泊3日だと約5万円、別々にすると約8万円かかるということだ。僕は8万円の方を取った。じゃないと無理だ、とその場で即決したわけである。しゃあないよな。自由が利かないって一番のストレスだし。入院に備えてお金を準備しとかなきゃ。ああ、嫌だ嫌だ。

 

7月から病休を取る予定の僕としては、試練も2回(7月26日と8月4日)迎えることになったわけである。

 

 

治らないかなー。睡眠時無呼吸症候群