ふふふ。今、どこで記事を書いていると思う?学校だよ、学校。若手教員と話しながらこの記事を書いているのだよ。どうだ、参ったか。なんて軽口の一つも叩きたくなる午後の昼下がりである。それにしても今年度2回目の休日出勤だ。ちょっと頑張りすぎかな?
昨日、授業のちょっとしたアイディアが閃いたと書いたが、今朝ふと「学校に行こうかな」と思ってしまった。そしてシャワーをして洗濯を終えて、学校に向かったのが10時過ぎだ。そこから2時間は仕事に勤しんでいた。教材作りなのでそんなに考えなくてもいいから楽なんだけどね。結構疲れちゃったよ。でも、これで来週の5年の授業はOKだ。これは大きい。気持ちに余裕を持って授業に臨めるコマが6つあるということだ。
というわけであんまり若い者に気を遣わすのも何なのでさっさと帰宅した。病院にも行かなければいけないし、記事も書きたいしね。
何だか2日続けてグループ学習に取り組んだら、いろいろあり過ぎて昨日書けなかったこともあったので、思い出した分は書き留めておこう。
一つ目は6年生だ。僕だけの授業じゃないと思うが、学習に全然参加しないでただ教室にいるだけの児童がいる。僕はグループを作る時に、全然彼のことを考慮していなかった。しかし、気づいたらグループ作りの時にみんなと活動しているではないか。驚いた僕はさり気なくその後の彼を見ていた。そしたらみんなと一緒にプリントに書き込みをしている。これは凄いことである。一体何が彼をそうさせたのだろう。今後もさり気なく大注目だ。
とにもかくにも彼が授業に参加したのならこんなに素晴らしいことはない。ないが、いつ興味を失うとも限らない。ここは過度な期待をせずに大きく構えておきたいと思った。
二つ目は4年生だ。ここもグループを作るのに時間がかかったが、他の学年とは少々違った。自分たちで問題点は分かっているのだ。男子が「問題あると思う人、手挙げて~」というとそれぞれのグループの女子から手が挙がった。自分たちも問題点は分かっているのだ。それなのに動こうとしない。そこをどうするかに一番時間がかかったが、あっけらかんと手を挙げる女子に少し驚き、そして呆れた。この子達は今のうちに風通しを良くしておかないと、5,6年で大変なことになるな、と思った。
今のとことこの2つかな。印象に残っていることは。
さて。じゃあ今日、僕が学校で何をしてきたかも書き留めておこう。
5年の「日本の気候の特色」の学習で日本各地の雨温図を読み取る場面がある。その雨温図がどこの雨温図(帯広とか那覇とか)を読み取るには、日本各地の気候の特色を理解していなければいけない。「つゆ」「台風」「季節風」等の理解(「グループ」で学習する)を通して雨温図を読み取らせたい。学習時間は2時間を予定している。
グループ学習をして「先生、分かったよ、もう読み取れる」ってなったグループがきっと現れるだろうから、そのグループに小さな雨温図と日本地図を渡して「じゃあ、どこがどれなのか、どうしてそうなると分かったのかを説明できるようにして」と(今日作った)教材を渡す。そうすればタイムロスもないし、理解も深まるだろうと思ったわけである。
そこでまず教科書のデータ(各地の雨温図)をワードに貼り付けて、グループ分印刷して、ラミネートをかけて、最後にグループごとに分けた。文章にすると一文だが、2時間ほどかかった。しかもラミネートをしている最中に重大なミスを見つけた。雨温図のカードには勿論地名も印刷されているが、その地名を隠すことを忘れたのだ。「参ったな」と思った僕は、ラミの上から工作用紙を小さく切って貼り付け、地名を隠した。それを若手教員と話しながらしていたのだ。
話はあっちこっちにいくが、朝、この計画を妻に話したところ「随分アナログなことをやるものね」と言われた。なるほど、そりゃそうだ。こんなことは(僕にはできないけれど)、誰かに相談すれば簡単に解決できそうだ。でも僕は、これこそ「フィジカル」な学習行為だとも思う。そしてカードを見ながらあーだこーだ言うことって大切なことなんじゃないかなと思っている。
若手教員との話に戻そう。彼ら2人(初任と5年目の男性教諭)は、お互い近くにアパート住まいをしている。「本を借りに行きました」と初任の先生が言う。僕はすかさず「誰かいた?」と聞くと彼はにやりと笑い「いました」と答えた。その後5年目の教諭が今年結婚するつもりだということ、先日お互いの家に挨拶に行ったこと等を話してくれた。あとは初任のクラスのこと等を話したところで、「あんまり喋り過ぎるのも何だしな」と思い、帰ったというわけである。
そのあと、食材を買い、帰宅してレコードを聴いて、病院に行った。今日の主治医は疲れていたっぽいので3分で話は終わった(「忙しい?でも生きてるのね?よかったよかった」)。あと、今日やらなければいけないことは、夕飯の準備とブログだけだ。なかなか充実した1日だったが、身体は重い。明日はゆっくり休もう。
それにつけてもしつこいようだが「自由進度学習」である。まだ始まってもいないが、何だか1年の見通しを持つことができそうな気がする。もしこれがいい感じで進むと、僕の教員人生にも大きな影響を与えることになるだろう。何より仕事に対する情熱が戻ってくるかもしれない。いや、既に3学期のような「逃げ切りたかったなあ」という気持ちはないぞ。上手くいけば「使える人」になるかもしれない。(←それはないか)
でも、「俺の前で『教員格差』なんて言葉を遣うなよ」という執念深い恨み、のようなものはまだ持続している。
来週も頑張ろうっと。レコードを聴くとするか。