hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「レコード・ジャングル」について

金沢には3,4軒の中古レコード屋があるという。僕はそのうちの2軒に行ったことがある。「魔法陣」についてはこの前少し書いた。今日は老舗の「レコード・ジャングル」(創業1983年。僕が大学に入学した年だ)について書いてみよう。金沢中心部に近いところにひっそりと店はある。店内は、レコード、CD,、DVD等が所狭しと置いてある。駐車場は狭い。奥に入れると帰る時に厄介なことになる。

 

 

僕が初めてこの店に行ったのは、大学4回生の時だ(1986年)。存在は知っていたが何となく「中古かよ(きっと音質は悪いんだろう?)」という思いの方が強くて行こうという気持ちにならなかったんだと思う。

 

僕が輸入盤や自主制作のレコードを買っていたのは、金沢の繁華街にある「パイド・パイパー・ハウス」という(伝説的な)店だった。高校の頃からちょっと背伸びしたい時にはこの店に行っていた。「もっきりや」というこれまた伝説のライブハウスの上の階にあったと思うのだが、どうだったっけ?今はないはずだよな。確か五十嵐正という人が最後の店長だったと思う。

 

横道に逸れちゃったな。それが何で「レコジャン」に行ったのかと言うと、レコードを売るために、だ。当時付き合っていた彼女と話していて、「(この家には)レコード、ちょっとありすぎません?整理したら?」という話になった。「それもそうだ」となり、精選して100枚くらいのレコードを2人で自転車で(原付バイクだったかな?)汗をかきながら「レコード・ジャングル」まで持って行ったというのが僕の「レコード・ジャングル」初体験だった。

 

100枚で数万円になったから僕たちは狂喜して、早速美味しいものを食べに行ったのだった。だから僕にとって「レコード・ジャングル」は長らく聴かなくなったレコードを売りにいく場所だった。

 

 

それから数年が経ち、働くようになった僕は時たま「レコード・ジャングル」を訪れるようになった。今度は売る方ではなく買う方である。インディー関連のCDを求める時にはそれらが充実していたこの店を僕は重宝していた。遠藤ミチロウの「AIPA」を買ったのもこの店である(発売日にちゃんと置いてあった)。

 

でもいつの間にか行かなくなっていた。なんでだろう?CD自体買うことがなくなったのもあるだろう。特にコロナ騒動以後は金沢に行くこと自体ほとんどなくなっていた。

 

 

そんな僕がレコード生活に入った。ここはひとつ「レコード・ジャングル」に行ってみようじゃないかと思ったのが、今年に入ってからである。実に20数年ぶりに訪れたら前と全然変わってない佇まいで何だかホッとした。それからは金沢に行くことが億劫でなくなった。

 

 

それでは店に置いてあるレコードの値段事情について書いてみよう。

 

値段は安くて500円、高くて7000円くらい。500円は12インチシングル盤が多いが、ポール・マッカートニーの「パイプス・オブ・ピース」まで500円で売られている。「パイプス・オブ・ピース」、結構好きなんだけどなあ。何枚も置いてあったよ。

 

他のビートルズソロも比較的安く売られている。「ジョンの魂」「マインド・ゲームス」「ロックン・ロール」が1200円だった。どうしてだろう?ソロ作品は人気がないのかな。

 

次に安いのは800円だ。僕の好きなザ・キンクスのLPが800円だよ。「ギブ・ザ・ピープル・ホワット・ゼイ・ウォント」(←僕は今でもこのアルバム中の数曲をよく聴く)「スリープウォーカー」が800円だった。2枚組のライブ「ワン・フォー・ザ・ロード」、貴重な後期のライブ盤「ザ・ロード」はどちらも2000円だった。

 

あとは大体2000円~3000円ちょいかな。

 

中古じゃなくて新品も置いてあるが、こっちは当然値段が張る。さっきのキンクスの「ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦」は4700円、ポール・ウェラーの2枚組ライブ盤は6000円を超えていた。タワーレコードでもこれくらいで販売していたな。

 

ビートルズ関連は、編集盤の数が多い。特に「オールディーズ」の数が異様に多い(ちなみにレッド・ツェッペリンの「コーダ」もたくさん売られていた。あんな名盤が何故?と思う)。それらは大体1000円台で売っている。しかしスタジオ盤の数は非常に少なくて値段も高い。「ホワイト・アルバム」はジャケットがくすんでいるにも関わらず5000円近くの値がつけられていた。「ラバー・ソウル」「リボルバー」「アビイ・ロード」はジャケットすら見たことがない。タワレコでもメルカリでも見たことがないのはどうしてだろうか?みんな家で大事にしているのかな。

 

僕が欲しいレコードが1000円で売られている(初期のロッド・スチュワートとかデヴィッド・ヨハンセンのライブ盤とか)のを見つけるととても嬉しいのだが、「えっ、評価されてないんかい」と複雑な気持ちにもなる。

 

ネットで狙いをつけて買うのもいいが、レコード屋に行くと必ず発見があるからこれからもやめられないと思う。

 

 

 

新しいスピーカーと僕との相性は相変わらず微妙だ。もちろん悪い音だというわけではないのだが、スピーカーをもっと離せばいいのだろうか、とか下に置いてあるキューブブロックを外すとどうなるのかとか離れて聴いた方がいいのかとかいろいろ考えてしまう。もう少し様子を見たいと思う。あ、ベースの音がいい感じで聴こえるのもこのスピーカーになって思ったことだ。もしかしたら僕がレコードの音に慣れてしまっただけなのかな。

 



あとは「ヘルプ!」収録のリンゴが歌う「アクト・ナチュラリー」とかボウイの「ムーンエイジ・デイドリーム」とか今までノーマークだった曲が心地よく聴こえたりするんだよね、不思議なことに。

 

 

とにもかくにも僕は家に帰ったらレコードばかり聴いている。テレビは観なくなった。極端だね、全く。いつかこのブームも去るのだろうか。