hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

忘れていたこと思い出したこと

毎度毎度のことだが、すっかり忘れていたことがある。「すっかり」というところが怖い。その時は「よしっ、これは大事なことだ」と心にしっかりメモしておいたのにダメだ。だからiPhoneをもっと活用しろという話なのだが、それさえ忘れている。

 

今回は「公立学校教職員健康管理審査会」に提出しなければならない「観察報告書」を主治医に書いてもらわなければいけなかったのに、先週の診察の際に持っていくのをすっかり忘れてしまっていた。

 

忘れないように病院に行く時に持っていくグッズ(診察券、お薬手帳、管理表)の上に「観察報告書」をのせて分かりやすくしておいたのに、病院に行く時にわざわざそれをどかしていつものグッズだけ持っていった。不注意にも程がある。たまたま校長に「そういえば、病院に行った?」と聞かれたので思い出すことができた。いや、それでも思い出さなかった。キョトンとしている僕に「報告書書いてもらった?」と聞かれ、顔面蒼白になったというわけだ。幸いまだ日にちに余裕があったので、事なきを得たが、校長に聞かれるまですっかり失念していることに我ながら驚いた。

 

いつからかな?こんな重大なことを忘れるようになったのは。確か昨年度、2回病院に行く日を忘れたことがある。大体病院関係が多いようだが、それ以外にも名前が出てこないことも多くなった。歳をとるってこういうことなんだな。本気でiPhone活用をしていかなければいけない。よしっ、活用するぞ。えーっと、スケジュールに書き込めばいいんだよな、きっと。それ以外に何がいいかも調べてみよう。

 

やはりiPhone「カレンダー」機能を使えばいいんだよな。これなら僕でもできる。

 

僕は手帳というものを持ったことがない。そんなに予定なんてないもの。しかし妻は毎年使いやすい手帳を探して日々それに書き込んでいる。僕が買ってきて欲しいと言った食材もご丁寧に書き込んでいる。手帳を使うという習慣がなかったというのも、忘れる一因だったのかもしれない。

 

 

忘れてしまったことはこれくらいにして、思い出したことを書いてみよう。それはヤン・シュヴァンクマイエルである。彼はチェコスロバキアプラハ生まれのシュルレアリストの芸術家、アニメーション作家・映像作家・映画監督である。1934年生まれの88歳。1983年ベルリン国際映画祭金熊賞(「対話の可能性」)、1987年アヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀長編映画賞(「アリス」)等、数々の賞を受賞している。僕は20年前に紹介されてその圧倒的な作品に衝撃を受けた。でもなぜかそれ以来観なかった。多分映画の方に移行したっぽいところから遠のいたのかな。僕が観ていたのは初期の短編のアニメーション作品だ。

 

何でヤン・シュヴァンクマイエルを思い出したのかは定かではない。これも忘れることと似てるのかな。思い出すときは何の前触れもなく、「ああ、そういえば・・・」ってなるんだよね。不思議だ。それで思い出した僕は、アマゾンを彷徨って「ヤン・シュヴァンクマイエル短編集」というDVDを購入したのだ。そこにはこう書いてある。

 

チェコの生んだ戦闘的シュルレアリストの1965年から92年までの驚くべき短編の数々。彼の創造の根源に迫る貴重なインタビュー・ドキュメンタリーも収録」

 

すぐに観たいんだけど、ちょっと性的な面やグロテスクな面もあるので、妻と一緒に観るのは避けたい。というわけで、観たらまた感想を書くかもしれない。とにかく言葉には表すことはできないので、見てもらうしかないかな。はまる人ははまると思うんだけど。

下の作品は「肉片の恋」というタイトルである。


www.youtube.com

 

最後。今日、さっき書いた報告書を病院に持っていくんで年休を取りますと校長に言いにいったら、「hanamiさんは職員会議に出てないから分からないと思うけど、来年度から大変になるよ。朝礼で言ったでしょ、教育長の来年度の方針。新聞にも出てるから読んでみてね」と言われた。とにかく個別最適化と協働的な学習がキーワードらしい。何だか不安になったので、年の近い同僚に「ねえ、来年からの授業大変になるんだって?」と訊いたら「そうねんて~、私らにどうせえっちゅうねんって感じやわ」と言われた。その人は「個別自由化」と言っていたがそんな言葉になるのかな。調べてみるか。

 

見つけた。長いけど引用させてね。

 

「『学びを変える』など4つのプロジェクトを掲げ、従来の『そろえる』教育から子ども一人一人の可能性を最大限引き出す『伸ばす』教育へと転換する方針を示した」

 

「新ビジョンは2023年~25年の指針とし、スローガンを『Be the Player』自分で考え動く生み出すそして社会を変える」と設定。プロジェクトは他に『誰一人取り残さない』『未来は自分で創る』『地域と一緒に』の3つで、それぞれに具体的な施策と実施スケジュールを示した」

 

「誰一人残さない」ということがどれだけ困難なことか分かって言ってるのかな?分かってないだろうな。もう少しいくよ。

 

「『学びを変える』では従来の一斉授業から、自分のペースで自ら学ぶ『個別最適な学び』や助け合って学ぶ『協働的な学び』を推進する・・・・」

 

えっ?一斉授業しないの?自分のペースで自ら学ぶって、そんなの子どもとの話し合いで合意に達してからじゃないとただの押し付けにならない?先生は教室に何人配置するつもり?

 

「教室の空間デザインも工夫し、情報通信教育(ICT)の活用を先導するモデル校に小中各1校を指定。小規模校では他校や遠隔地をオンラインでつなぎ、対話的・協働的な学びを進める。23年度は学校現場の支援を本格化させ、24年度には全小中学校で新たな学びを実施する」

 

教室の空間デザイン?あの古い校舎でどう工夫すればいいのだろう。24年度といえば、僕が最後に勤める(つもりでいる)年度だ。

 

さっきの同僚は、きっと60歳で管理職(校長、教頭)をやめたが、退職できない人たちを使って授業をするんじゃない?と言っていた。60過ぎの元管理職の受け皿だとしたらこんな欺瞞はない。ほんとかどうかは知らないけどね。

 

このブログ、教育長は読まないだろうからいいけど、なんか、未来は明るくなさそうだ。老兵は去るのみだ。