hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

トホホ日記 ~これだよ、これ!の巻~

木曜日はドキドキしながらギター教室に行った。先週僕が渡したルースターズの曲を教えてくれるのだろうか。それとも今のあなたには無理、と言われるのだろうか。

 

「こんばんは」(僕)「お疲れ様」(先生)と挨拶を交わしながら急いでチューニングする。先生は「暑いですねえ」とか言ってギターを弾きもしない。どうなるんだ?と思ったら聞きなれた一節を弾き出した。「カモン・エヴリバディ」だ!「うぉ!」と言った僕に「今日はこれと『テキーラ』がいいと思います」と言うではないか。僕の心は踊った。

 

「まずは『カモン・エヴリバディ』のイントロをやりましょう。まだイントロしか読めてないんでね」なんて言う。あれ?先生が読めてないってそんな難しい曲だったっけ?と思いながら先生の手の動きを待つ。

 

「まずはこう」と言ってEのローコードを弾き、次に2~4弦の2フレットを押さえる(コード名を聞くのを忘れた)。その後、B、さっきの謎のコードを弾き、E、単音弾きですぐに最初のEに戻る。コード進行はすぐに覚えたが、単音弾きに戸惑う。無茶苦茶簡単なのは分かるけど指が思うように動かない。ずっと単音弾きのところを繰り返して弾き、何とか覚えてから先生に「これはオルタネイド・ピッキングでいいんでしょうか」と尋ねた。先生は「そうです」と言って弾き始める。今度はダウンアップアップとアップが続くところが上手くいかない。ここも自分のペースで練習していた。先生は僕と同じように弾いてくれていたが、しばらくするとギターを横に置いた。先生がそんなことをするのは教室に入って初めてのことだ。僕は自分の音だけを聞きながら思う存分練習に集中できた。

 

しばらくして先生が「じゃあちょっと合わせてみますね」と言い、「カモン・エヴリバディ」のゆっくりヴァージョンを流してくれる(この前書き忘れたが、ソニーウォークマンは速度を変えることができるらしい。残念ながら今は販売していないそうだ。)。先生もギターを持ち、一緒に弾いてくれた。それを何回か繰り返した後、もう一度自分でイントロ練習を始めた。すると始まったよ、僕の練習中にやる先生のギターソロ大会。今回はかなり熱が入っているし、僕も気になった。でも今回は許そう。思いっ切り弾いてくれ。先生も自分が教えたいことが教えられずストレスが溜まっているだろうからな。でもそろそろ「テキーラ」にいかないと時間が無いよ。しかし先生は「単音弾きのところは1音1音正確に弾くより人差し指で6弦をしっかりミュートして654弦あたりを弾くとこのバンドに合っていると思います」と、うん?前に聞いたことあるぞ、というようなことを言う。

 

そう思って練習していたら残りあと7分になっていた。先生はやっと「それじゃあ『テキーラ』にいくね」と言ってくれた。「これはコード進行を覚えれば簡単に弾けます」と言ってゆっくり弾き出す。「Eからです」と言って2弦7フレットルートのEを弾き出す。僕は相変わらず「えーと・・・」と言って何フレットか数えてからEを押さえている状態なので「ここか。よっこらしょ」といって押さえる。そこからDへいって経過音を鳴らす。まずこれに難儀した。いかん。これでは全部のコードを教えてもらう前にレッスンが終わってしまう。しかし先生は「ここはアップを3回連続です」と言って最初のところを丁寧に教えてくれる。こうなったらしょうがない。僕はスマホを取り出し「先生、お願いします」と言って動画の撮影を頼んだ。「分かりました。ゆっくりでいい?」と言って最初から最後まで弾いてくれた。よかった。これで家でも練習できる。いつレッスンを終わってもいい。時間ももう過ぎている。

 

しかし先生はなおも「最後は(フレットは)ここまで(14フレットまで。僕はこんなの弾いたことない)いくんですよねー」とか「普通はこういう風にコードを移動させるんだけど、動画を観たらこのバンドはこの動きだけでやっていますね」とか言う(言ってくれる)。動画も観てくれてたんだ。それは嬉しいしありがたいんだけど、時間は守ろうぜ、先生。と思いながらさっさとギターを片付け始める。なおも先生は「ほんとは『ロージー』もやりたかったんだけど、曲が速すぎて」とか「(このバンドのコピーは)面白かったです」とか言ってくれた。

 

ギターを片付けた僕は今までで一番充実した顔で「ありがとうございました」と先生に言ったはずである。「それでは来週。今度からは1時間で」と先生は言った。

 

自分が慣れ親しんで聴いてきた曲を習うのはこんなに楽しいことなんだ、と実感した日だった。ありがとう、先生。家練、頑張るぜ。