hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

トホホ日記 キリっと編

昨日はギター教室だった。僕は前回のトホホ日記で書いたようにならないためにキリっといかねば、と思い部屋に入った。スマートフォンに先生に聴いてもらいたい曲を入れ、ブルートゥースのスピーカーも持っていった。先に書いておくと、概ね充実した時間を過ごすことができた。めでたしめでたし。よかったよかった。

 

部屋に入ってチラッと先生の譜面台を見ると「ロング・トレイン・ランニン」の楽譜が置いてあった。まだやるつもりなのか。やはりここは最初から言うべきだな、と判断し、おもむろに切り出した。「先生、ちょっと話を聞いてくれませんか」「はい、何でしょう」「先週『ロング・トレイン・ランニン』を教えてもらって、これで最初のパワーコード、8ビートから16ビートまできて一通り習った感じだと思っているんですけど」「はい」先生は怪訝な顔をしている。

 

「それでですね、初心に戻りたいと思っているんです。僕の第一希望は『主にパワーコードで弾けるロックの名曲のイントロ』を習いたいことです。例えばこんなのです」と言って、キンクスの「ステイト・オブ・コンフュージョン」(多分パワーコード)、鮎川誠の「ビールス・カプセル」(単音弾きのイントロからロックンロールの定番な感じの曲)、ストリート・スライダーズの「マンネリ・ブギ」(テンポのいいロックンロール)をかけた。先生は「なるほどね」と言ってちょっと「ステイト・オブ・コンフュージョン」のイントロの音を探し始めた。それをさえぎって僕は続けて言った。

 

「第二希望は、こんなブルース・ナンバーを弾けるようになりたいんです」と言ってサヴォイ・ブラウンの曲をかけた。典型的なやつである。「それで、こういう曲を弾くために必要なことをこの教室で習いたいんです」と言った。「なるほど」先生はそう言ってブルースっぽいフレーズを弾き始めた。「そうですそうです。そんなのを弾きたいんです」と僕が言う。「だから今の僕に『ロング・トレイン・ランニン』は必要ないかな、と思っているんです。もちろんいつかは弾きたいですけど」「これは(『ロング・トレイン・ランニン』)はコードの話をした関係からまあ、紹介したんですけど・・・」と言うので、改めて「ブルース、弾きたいです。あと、最初に『ゲット・イット・オン』を教えてくれたじゃないですか。ああいうのをもっと教えてほしいんです」と言った。まだごちゃごちゃ言っていたけど最終的に先生は「分かりました」と言ってくれた。

 

「じゃあまず・・・」と言って見せられたのは「5度圏表」というものだった。昔見たことがあるが、今の僕には必要か?先生に俺の気持ちがほんとに伝わってんのかな、と思いながら聞いていた。よく分からんが♯がいくつついたらキーは何になるかという話だった。さっさと終わってくれい、と思いながら聞いていると、さっさと終わってくれた。次に見せられたのはCメジャースケールのポジションが書いてあるプリントだった。数枚あったので次をめくると、ペンタトニックスケールのポジションがのっていた。これを練習しろというわけか。分かった。やってみるよ、と思い最初からやっていたら、先生が曲をかけ始めた。

 

「うん?聴いたことあるぞ」と思ったら、ニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」を誰かがカヴァーしたものだった。先生は「フリートウッド・マックです」と言う。再度「うん?」と思ったが、「この曲のコードを探しましょう」と言う。何だか脈絡がないな、と思いながらとにかく探してみたらCから始まっているっぽい。先生も何だかあやふやだった。原曲のキーはEmじゃなかったっけ、と思いながら結局あやふやに終わってしまった。何を言いたかったのかはよく分からなかったが、ルート音から4,5番目の音がメジャーになる、ってことなのかな?合ってる?

 

うーんちょっと釈然としないなあ。「次はですねー」と言って6弦5フレット5弦7フレットを押さえてAのパワーコードを弾く。小指でアクセントもつけて弾き出した。これだよこれ、と思いながら先生の真似をする。「小指をもう1フレット上げてみましょうか」と先生。指がつりそうだ。「この形を下にずらしてください。これでDになります。次に2フレット上げましょう。これでEになります。これを使ってブルース進行の練習をしましょう」と言われた時、僕は心の底からホッとした。そして12小節で一回しということ、ADEの組み合わせでいろいろ楽しめること、5弦開放でAを弾いてもできることなどを習った。そして「これに合わせて弾きましょう」と曲をかけて練習だ。「まあ、こんな感じですね・・・」と蘊蓄を言いそうになったので僕は急いで「つまりチャック・ベリーを聴けばいいんですか?」と聞いた。

 

そしたら先生が再び後ろからごそごそとプリントを探し出して僕に手渡してくれた。「ジョニー・B・グッド」と書いてある。なんだ、ちゃんとあるんじゃないか。そして簡略化されたイントロを弾いて見せてくれた。もう嬉しくて必死についていったよ。

 

その後僕の質問タイムになったが、先生は丁寧に答えてくれた。結局1時間以上レッスンしていたことになる。「これ(レッスンが長引くこと)でよく怒られるんですよね」と先生は笑って言っていたが、そこはちゃんとしなければいけないと思い、今度からはキッチンタイマーを持っていこうと思ったのであった。

 

今日は1,4,5の3コードでブルースが弾けること(←よく分からん)、アクセントのつけ方、ブリッジミュートをしながら弾くことなどが僕の頭の中に入った。後のことは頭からこぼれ落ちてしまったが、十分満足できるレッスンとなった。

 

来週に向けて頑張るぞ。