hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

冬眠日記その5 ~そうじの歌の巻~

いかん。昨日記事をアップしてから直ぐに眠くなって炬燵で寝てしまった。昨日は少し戦闘的なことを書いてしまったので気が高ぶっていたのか、午前1時に目が覚めてしまった。もう少し眠らないと生活リズムが今よりもっと狂ってしまう。

 

思えば11月は変な生活リズムだった。19時に眠剤を飲む。よく分からないが今までより早く効くようになったので、20時台に寝室に行く。深夜0時過ぎに目覚め、リビングに行く。リビングにはまだ妻がいてテレビを観ている。そこで2時間ほど眠り、3時頃目が覚める。それからボウっとしながらブログを書く。半分くらい書いたら再び炬燵で眠る。朝食を食べ、またウトウト眠る。そして学校に行く、の繰り返しだった。規則正しいといえば聞こえはいいが、まとめて眠ることができないのはつらい。睡眠の質をもっと上げたいものだ。

 

今日は土曜日なので更に気が高ぶっているのだろう。いつもよりそのサイクルが早い。しかし、土曜日のこの時間が一番ゆったりしているのは確かだ。金曜日は帰宅するとぐったりとしてしまって、何も手につかない。音楽も聴けない。

 

というわけで少し眠ろう。

 

2時間ほどうつらうつらできたのでこれでよしとしよう。今日は晴れるかな?晴れたらいいな。コーヒーを淹れて只今午前4時だ。さあ、書くぞ。

 

昨日の組合話は置いといて、学校で作った歌について書いてみよう。

 

教員に採用されて2校目の5年目、つまり教員人生11年目に僕は同僚と一緒に歌を作った。その同僚は若いお兄ちゃんで、1年生の支援として2つのクラスに入っていた。そのお兄ちゃんとは何故か気が合って、よく休憩室(校長室の隣にあった。正式名称は会議室)で煙草を吸いながら話をしていた。思えばのどかな時代であった。ある時僕が「マルチトラッカーを買ったんだけどね」という話をしたら、お兄ちゃんは「曲を作りましょうよ」と言ってきた。僕はその言葉を聞いてやっと自分がしたいことに気づいた。そうか、俺は(学校で流せる)曲を作ってみたかったんだ、と。自分じゃできないと思っていたが、相棒がいると作れるかもしれない。

 

取り敢えずそうじの時間に流す曲を作りたい、と僕が言うとお兄ちゃんは「こんな感じ?」と言い、「♪おそうじが~はじまるよ~」と歌い出した。「それそれ、そんな感じ」と言いながら僕は興奮していた。こんな軽いノリで曲って作るんだ。なるほど。後で聞くとお兄ちゃんは、プロ野球選手になるか、バンドで飯を食うかで迷っていたそうである。だからスラスラと歌詞もメロディも浮かんでくるみたいだ。

 

「もしよかったら、曲、作りますよ。というか知ってるバンドのコピーなんですけど」と言って休憩室に置いてあった僕のアコギをポロンと弾いて聴かせくれた。それがいい感じだったので「それでいこう」ということになった。次は歌詞である。僕はそうじはそうじでも、始める時の歌にしたいと言った。そうじにおくれて来る子がとても多かったからだ。じゃあ、こんなのはどうです?という風に僕とお兄ちゃんのやり取りが始まった。またしても僕は、そうか、こういう風に歌詞を決めていくんだ、と思った。僕がアイディアを出す、それをお兄ちゃんが具体化する、という風にして歌が作られていった。

 

歌詞とメロディができた。いよいよマルチトラッカーの出番である。当時デジタルものは非常に高価だった(ような気がする)。僕が買ったのは中古で、カセットテープで録音するやつだった。4チャンネルだったかな。使い方もよく分からないまま、放課後になると僕とお兄ちゃんと2人で休憩室へ行っては録音作業をしていた。

 

僕は前に授業で使った器材でドラムの音を打ち込んだ。それに合わせてお兄ちゃんは家から持ってきたエレキギターを弾いた。音はそれだけ。ベースレスだった。いよいよ歌を入れることになった。僕はそれまで自分で歌い、ましてやその歌を録音するなんてことはしたことはなかったので恥ずかしいと思い、家で録音することにした。心の中では思いっ切りシャウトするぞ、と思っていた。何テイクも重ねてようやくこれでいいかな、と思えたので早速次の日学校で聴かせた。お兄ちゃんは僕のシャウト声を聴くなり笑い出し、「やりましたねー」と言ってくれた。これで僕の分はOKだ。次は君の番だよと言うとお兄ちゃんは「音楽室に行きましょう」と言い、そこで僕より上手に歌った。

 

こうして歌は完成した。僕は放送委員担当だったので、放送委員の子にテープを渡し、必ずそうじが始まる前に流すよう厳命した。そしていよいよ学校に曲を流す日になった。僕は恥ずかしくて放送室に籠っていた。流し終えてから、子ども達や先生が「これ何?hanami先生が歌ってるの?面白い!」と言ってくれたのでホッとした。

 

この勢いで他の先生にも歌ってもらうと楽しいね、という話になり、のってくれそうな先生に声をかけて録音した。そして日替わりで放送委員の子にかけてもらうことにした。当時通っていたギター教室の先生にも聞いてもらい「面白いね」というコメントをもらった。その勢いで先生にも歌ってもらった。先生の歌はやはりピカイチだった。

 

 

僕達はもうその頃、次の曲の構想を練っていた。給食の時に流す歌を作ろうというのが僕達のアイディアだった。