hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

夏眠日記その29

そもそも大学時代にドラムを担当していた僕が、何故ギター(アコギ)を買うことにしたのか?そしてギター教室まで通うことにしたのか。リモート飲み会をしているうちに思い出した。結局僕は、「歌いたい」とか「ギターが上手くなりたい」という強い気持ちがあったわけではなく、自分の好きな曲は一体どうなっているんだ?それを知りたい、という気持ちからギターを始めたわけである。

 

一番簡単で一番関心があったのは「どういうコードで作られているのか?」である。だから前にも触れたが、(ギター教室の)先生に曲を持って行って「この曲のコード進行を教えて下さい」と質問するスタイルで教室に通っていたのだ。

 

当然グループレッスンではなく個人レッスンにならざるを得なかったし、その希望を受け入れてくれた先生にはホントに感謝している。先生は、さらに僕の上をいき(←当然か)、「キーがCの時はこんなコードが使われることが多い」「ここはマイナーになる」「このコードとこのコードは親和性が強い」とかその他いろいろな蘊蓄(ほとんど忘れた・・・)を僕に教えてくれた。

 

今、ギター教室に行ってその先生のレッスンを受けたいか?と聞かれたら迷わず「受けたい」と答えるだろう。そして今度はエレキギターの練習を地道に行いたい。

 

「少しでも(今までより)上手になりたい」という言葉が今の気持ちに一番近いかな。仕事でもドラムでもギターでも何でもそうだが、僕には「ここまではやれた」「ここまでは分かった」という強い気持ちを持ったことがない。勿論例えば仕事の上で、授業が破綻しないような努力はしてきたし、ある程度のノウハウは身に付けてきた(とは思う)。だが、「授業の神髄に迫るための努力はしてきたか」と再び問われれば、「・・・」と沈黙してしまうだろう。

 

これもどこかで書いた記憶があるが僕は何かの本質に迫る、という体験がないんだと思う。悩むほど、それから自信をつけるほど何かに打ち込んだことがないからだろう。それをエレキギターの練習を通して何とか体験したいのだ。「何がどうしてこうなる」ということをどんな小さなことでもいいから掴みたい。だから先日のリモート飲み会でのいろいろな話は大変参考になった。ギター教室の先生を思い出したよ。今後このブログで報告できることがあったらどしどし書いていきたい。というわけで、スケール練習をしよう。

 

 

 

そういえば「うどん屋」バイト時代の話が途中になっていたな。

 

僕の初めての客商売バイト、初日からアワアワしていた、自分のせいで忙しくなっていたのにあろうことか「今日は忙しい日だったんですか?」と聞いてしまった、までを書いたんだっけ。

 

 

うどん屋にはもう一人学生のバイトがいた。その人が午後から(昼番)で、僕が朝から(朝番)ということになった。1週間たっても慣れないものは慣れない。朝番のメンバーにはおばちゃんもいたが、その人からも邪険にされていた。(30過ぎてから「おばちゃんキラー」になったんだけどね)

 

朝番と昼番は12時前後からの1時間くらい一瞬メンバーが重なる。昼食時の忙しい時間帯を終えて僕の働く時間は終わるのだが、その重なる時間帯にもう一人の学生バイトの動きを注視して勉強したものだ。

 

その人はみんなから(当然店長からも)「シンさん」と呼ばれていた。古参の従業員(一日目に僕の肩を揉んだ人)は「コウさん」と呼ばれていた。僕は「お兄ちゃん」だった。僕は「シンさん」に強烈に憧れていた。2歳しか離れていないのに。でも青春時代の2歳差って大きいですよね?だから昼番になってシンさんが来てからは、上に書いたようにどういう動きをするのかをずっと観察しながら働いていた。

 

シンさんは水のように滑らかに動き、そして周囲をよく見て今どう動けばベストなのか考えて動いているように思えた。その動きは周りからも評価され、リスペクトされていた(人柄も素敵だった)。その結果勝ち得た呼称が「シンさん」なのだ。悔しいけど、僕とは月とスッポンだった。何とかシンさんのように動けるようになりたい、その一心でバイトを続けた。そうやって初めてのうどん屋のバイト第1弾が終わった。長い夏だった。

 

 

そして冬になった。僕はうどん屋に電話をかけ、またバイトをすることになった。シンさんも同じ頃やって来た。僕の動きはシンさんに迫ることができたか?僕は「お兄ちゃん」から脱却することができただろうか?

 

 

そろそろ記事をアップする時間になりましたので「続く」ということにしましょう。