hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

素敵な若者を見つけた 

いやー、散々近頃の若者は云々・・・というような論調で若者を責めていたがやっと見つけたよ。素敵な若者を。その名を「s**t kingz(シットキングス)」という。

 

先日「関ジャム 完全燃SHOW」を観ていたら、三浦大知とともに彼らが出演していた(2週に渡って放映された)。それで初めてその存在を知ったわけだ。彼らは4人組のダンスチームで2007年に結成。アメリカ最大級の大会で2連覇を達成。各国からオファーが殺到し、これまで20ヵ国以上で公演している。さらに国内外の振り付けでも活躍している。

 

先日のMステでは、異例中の異例、ダンスだけのパフォーマンスで出演し、各方面から絶賛された(観れば良かった…)。

 

彼らの強みは、ブレイクダンスを経験していてお尻をつけて踊るフロアの表現が得意な人、タップダンスやバレエ、ジャズダンスが得意な人、パントマイムが得意な人、レゲエダンス(ハイヒールを履き女性らしく踊るダンス)が得意な人、という風にそれぞれに強みがあることだろう。

 

1週目の白眉は、チャップリンの「独裁者」(1940)のスピーチに合わせてダンスをするところだろう。「現在のBlack Lives Matterや人種問題、コロナの状況の中で色んな分断が起こっている中で自分達はダンスを通してどういう風に表現するか、というのを考えた時に出来上がった一つの作品」(三浦大知談)である。

 

「色んな国で苦しんでいる仲間がたくさんいた。自分達はそういうことに対して何もアクションしなくてもいいのか?っていうことを思った。このスピーチは80年前のスピーチなんですけど、起きている出来事が今でも結局何も解決されていないんですよ。でも今SNSなどでみんなで色んな情報をシェアしていける時代だからこそ理解したり解決していったりできる時代になっているのかもしれないと思って、僕たちのダンスっていう今のフィルターを通して表現したいなって思った」(s**t kingz談)。

 

「ダンスだからさらに良い点もきっとあると思っていて、言葉にすると、表現が狭まったりすることもあるんじゃないですか。でもダンスっていうのは言語ではなくて表現なので、色んなものを含めることができる。言葉で限定しないからこそ自分たちの信念っていうか本質をグッと1この作品に詰める、これもある種ダンスの魅力なのかなと思っている」(三浦大知談)。

 

スピーチというとマーチン・ルーサー・キングの演説が思い出されるが、チャップリンのも相当いい。その「いい」スピーチに合わせてダンスする様はカッコいいというしかない。素晴らしかった。

 

2週目は、昨年の企画で古田新太が書いた歌詞を作曲するというものがあって、その時古田は「これを三浦大知に歌ってもらいたい」と言ったことがきっかけで、s**t kingzと一緒に歌って踊るという企画に取り組んでいた。当然素晴らしい出来だった。

 

こういうの、俺、大好きなんだ。みんなで劇を作っているみたいな感じがして。僭越ながら昔「給食の歌」を作っている時のことを思い出した。

 

歌を歌う人ではないけど、スゲー若者たちだった。