魂花組合 2

2006年のブルース・スプリングスティーンの活動からソウルフラワー・ユニオンを思い出したという話を先週書いたが、沖縄音楽の項で結構彼らには触れたからなぁ。何書こうかな。

 

要するにアメリカではブルース・スプリングスティーンという超大物がルーツ・ミュージックに取り組んで凄い反響を呼んだ。それで、日本ではソウルフラワー・ユニオンが似たようなことをしている。しかし、大きな反響を呼んでいない。アメリカ凄いなー、日本は何してんだろうっていうことを書きたかったのだ。1つ目は。

 

2つ目はソウルフラワー・ユニオンはルーツ・ミュージックを一時期取り組んだわけでなくその後、自分の音楽に取り込んでいるのが凄いっていうことを書きたかったのだ。ザ・ブームもそうだったけれど。

 

ところでニール・ヤングウィキペディアで検索すると、えらく幅広いジャンルが出てきて笑えたが、ソウルフラワー・ユニオンも同じく幅広いジャンルが出てくるだろう。ちょっと検索してみるか。

 

やっぱりそうだ。全部書くよ。

 

オルタナティヴ・ロックミクスチャー・ロック、ロックンロール、トラッド、ソウル、民謡、ジャズ、パンク、レゲエ、ラテン、サイケデリック、チンドン。

 

なるほど。しかし「ロックンロール」なんて項があるなんて。それに当てはまるバンドは結構いるぞ。

 

活動範囲も広い。今日はウィキペディア・デイにしよう。

 

1995~は神戸、ドヤ街、アイルランドだ。ここら辺はよく聴いた。モノノケ・サミットの前は、ロックンロールに民謡を取り入れようと試みていたことは既に書いた。モノノケ・サミット後、名曲「満月の夕」ができたことも書いたかな。この時期発表したサードアルバム「エレクトロ・アジール・バップ」が初期の集大成だと思われる。その中で、後の活動にも影響を与えたであろう「平和に生きる権利」が収録されている。確かベトナムのヴィクトル・ハラという人が書いた歌のカバーだ。この歌は今も歌い継がれている名曲だ。

 

2000~は東ティモールパレスチナ辺野古だ。この時期彼らは、自主レーベルを作り多くの作品を発表している。それに加え、東ティモール独立式典でのライブ、3度に亘るフランス・ツアー、国後島、台湾、韓国、ヨルダン・パレスチナ難民キャンプでのライブを敢行している。この時期の集大成として2005年「ロロサエ・モナムール」を発表している。僕のお気に入りの作品だ。特に1曲目~3曲目は愛聴している。その後辺野古でライブをするなど常に「現場」とのコミットを続けていた。そして2008年「カンテ・ディアスポラ」を発表。このアルバムもいい。この頃確か僕は病休していたはずだ。このアルバムには助けられた。

 

2011~は、分からない。何故か分からないが、僕はソウルフラワー・ユニオンのアルバムを聴かなくなっていた。調べると東日本大震災の被災地支援のために動いていたらしい(←当然か)。2011年から現在までに発表された3枚のフル・アルバムを僕は聴いていない。

 

確かミック・ジャガーにも評価されていることは雑誌で知ったはずだ。とにかく彼らは今もバリバリ活動している。

 

最初に戻るが、どうしてこんな素晴らしいバンドが表に出てこないのだろう。左過ぎると思われているからか。あまりにも政治とコミットしているからか。

 

左でも右でもない真ん中の道を歩きたい僕だけど、アルバムを聴いてもそんなに説教臭くは感じない。彼らが歌うのは、「そこで生きている」人間の生き様だからだ。

 

彼らは今のこの日本の状況をどう思っているのだろうか。

 

久しぶりに政治的な発言になるけど書いてみるか。オリンピックの中止は、自分達(日本)で決められないだろう。日本は今まで大事なことは外圧で決められてきた。歴史は繰り返される。でも民衆はどうなんだろう。「ストップ・ザ・オリパラ」とかのデモを起こしたら行きたいんだけどな。