hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

僕の好きな沖縄民謡2曲

ゴールデンウイークはブルース・スプリングスティーン、ソウルフラワー・ユニオン、沖縄音楽を聴いていた。沖縄民謡の中で特に僕が好きなのは「ヒヤミカチ節」と「下千鳥」だ。いや、「てぃんさぐぬ花」「十九の春」「安里屋ユンタ」「唐船ドーイ」「国頭ジントーヨー」なんかのど真ん中の曲も好きだよ。でもこの2曲なんだよなあ。

 

「ヒヤミカチ節」は登川誠仁のアルバム「SPIRITUAL UNITY」(2001)のヴァージョン、「下千鳥」も同じく登川誠仁が出演した映画「ナビィの恋」(1999)からのヴァージョンが好きだ。「SPIRITUAL UNITY」はソウルフラワー・ユニオンの中川敬がプロデュースしている。そう、僕は登川誠仁が好きなんだ。次は喜納昌吉かな。2人ともちょっとエキセントリックなところが垣間見られるのがいい。

 

「ヒヤミカチ節」も「下千鳥」も登川誠仁ヴァージョンが僕にとって初めてだったので大体20年くらい聴いていることになる。そうか。ザ・ブームで沖縄音楽に触れてはいたけれど、本格的に聴くようになってから20年も経っているのか。その割に聴く範囲が狭いな。

 

「ヒヤミカチ」とは、「エイヤーっと(起き上がる)」という意味であるそうだ。戦時中の沖縄戦によって荒廃していた故郷(今帰仁村)を励まそうという意図からこの曲は書かれた。

 

最近、喜納昌吉の「ヒヤミカチ節」を聴いたが、喜納は三線が上手いねぇ。パキパキとした音で流暢にこのイントロを聴くのは気持ちいい。登川誠仁ヴァージョンがのんびりヴァージョンに聴こえる。いいものを見つけた。

 

登川誠仁は、沖縄民謡の大家であったが、三線の弦を2本ずつ6本にした「六線」を開発したりピックで三線を弾いたりと、なかなかロックな人だ。そんな人が「ナビィの恋」によく出たなと思う。映画では素晴らしい演奏と演技を見せてくれた。

 

そこで歌われていたのが「下千鳥」(「さぎちじゅやー」と読む)である。これは「ヒヤミカチ節」と違ってゆったりとした曲調である。最初はノーマークだったがじわりじわりと効いてきた。映画の冒頭で歌われている。

 

舞踊の「浜千鳥」系の曲をスローにし、浮世の自由にならないわびしさを歌う曲で、歌詞も多々あるらしい。登川誠仁と並ぶ沖縄民謡の巨人、嘉手苅林昌も演奏しているが、普通のテンポで歌っていた。登川ヴァージョンは異様なほどの遅さで歌われる。そこに尋常じゃないものを感じて気に入った。

 

ついでに沖縄ネタをもう一つ書こう。沖縄へは1回行ったことがあるが、2日目は1人で行動した。その時に「てるりんはうす」に行った。「てるりんはうす」とは、照屋林助が経営していたライブハウスの名だ。

 

ものすごく端折って書くと照屋林助は、三線を用いたパロディーや歌謡、洋楽などを盛り込んだ、可笑しくも含蓄の深い漫談で長年にわたって活躍した人である。

 

僕が行った時には70歳半ばくらいだったと思うが、客は僕一人だった。そんな僕に「てるりん」は(多分)いつものテンションでいろいろな話をしてくれ歌ってくれた。最後に記念撮影をして帰ったが、楽しいひと時だった。

 

妻とその友人が数学の研究会で沖縄に行くというので僕もついていった旅行(2泊3日)だったが、とても楽しい旅だった。いつか書くこともあるだろう。

 

GW中はブログを書きたい気持ちを行動に移すことができてよかった。しかし、勢いだけで書きすぎるといけないな、と反省もしている。書き洩らしたこともあったし、構成もイマイチナものがある。