hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

児童に「させる」ことが嫌いな人向け

妻に、こんな記事があるけれど、あなた好きなんじゃない?と紹介されたのが、梶谷真司氏のインタビュー記事だった。(タイトルは、学校で「『考える』ことを教える」ことを考える)

タイトルで心を鷲掴みにされた僕はむさぼるように読みました。
気に入った部分を抜粋してみよう。

・「哲学」とはシンプルに「問う」「考える」「語る」「聞く」ことだ

・なぜ「問う」「語る」「聞く」と、他者の存在が前提なのかというと、「考える」とは「対話」をすることだからだ

・自分で考えたいことを考えていないのは楽しくない。人間は、自分で興味を持ち、疑問に思うことを考えるのが楽しい。そして楽しいからこそ、自分の考えを相手に伝えようとする。どう伝えるかを真剣に考えるようになる。

・「問う」「考える」「語る」「聞く」というサイクルが全体として「対話」をつくっている

・これまで「考えさせること」ばかりしていた学校で、いきなり「主体的に考えなさい」と言われても、子どもは考えられるようになんてなりません。そもそも「主体的になる」とは、どうなることでしょうか。「対話的」というのは、何を指しているのでしょうか。

 

もうずいぶん前から言われている「主体的・対話的で深い学び」という文言。でもその実体は、今一つはっきりしない。僕にとっては。梶谷氏のインタビューは、この文言の根本について語っているものだった。

早速梶谷氏の著書「考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門」(幻冬舎)を注文した。