hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

困った日には

最近、睡眠の質がいい。深く、また前より長く寝ていられる。何故だろうと思い巡らせたところ、心当たりがあった。それは「湯たんぽ」である。大雪が降って以来、寒くなったので「そうだ、湯たんぽを使おう」と思い立ったのだった。湯たんぽを使うのは何年振りだろうか。布団に入って足を伸ばした瞬間、何とも言えないあったかさが足にやって来た。「これだよ、これ」と思いながら、幸せな気持ちで寝た。その日から僕の湯たんぽ生活が始まった。睡眠の質がいいのはどうもこれが原因だと思う。

 

とここまで書いたが、今日はどうも書く気がしない。そんな時はお休みすればいいのだろうけど、山羊座でA型の僕はとても生真面目なんだよ。勿論悪い意味で。ということで田中博史先生に再び登場してもらうことにした。写経の始まりだよ。

 

 

聞き取る力再現する力で、仲間と共に育つ確かな学力」という研究主題で授業をした時の学習指導案からの抜粋である。

 

「算数でも言語活動の大切さが言われて久しい。確かに知識は自分の言葉で表現し直してみて、初めて自分のものになると思われるから、子どもたちが自分の言葉で話すことは大切である。しかし、ただ話せばいいのではない。子どもたちの対話を組み立てていくという意識で説明活動を位置づけないと、単なる発表会のようになってしまう。」

 

 

「私は、子どもたちの対話を次の二つのステップを意識して向き合っている。」

 

「一つ目は、友達の話をまずは本当に正確に聞き取っているかどうか。二つ目の吟味のための活動はその後に始める。通常、誰かが話すとすぐにその内容が正しいかどうかの吟味が始まったり教師によってまとめてしまったり説明し直したりすることが多いが、まずは子どもたち本人に発言者の内容を確実に聞き取ったかどうかを確かめる場面を大切にするのである。吟味のための話し合いが始まっても問題点自体が共有されていないと意味がないかあらである。これは話し合い活動を学力定着に結びつけるポイントの一つである。『聞く』活動を『聞き取る』活動にまで高めたとき子どもたちの自力学びの力は大きく伸びる。

 

中略

 

「思考→式、式→思考の読み取りという双方向の活動のどちらが子どもたちの活動を活性化するか、子どもたちの状態を観察して取り入れてみる。」

 

                              (下線hanami)

 

筑波大付属の先生は大変だなあ。常に自分をリニューアルさせなければいけない。しかも多くの先生達が「なるほど!」と思えるよう内容で。この本では田中先生は新しく「聞く」から「聞き取る」ことを提案してきた。

本時案では、「活動を支える教師の役割」として、いくつか書かれているが、三つ紹介しよう。

 

「式や図で表す活動をさせ、それを読み取ることをさせてみる。友達の話を聞き取ることのむずかしさを体感させる。

 

「再現活動にはペアでの対話やグループ内での対話を行わせ、活動頻度、参加頻度を高める。

 

「活動の聞き取り活動が十分に行えていないと考えたときには次の活動に入らず個々の習得と定着に焦点をあてることも念頭におく。」

 

 

 

「聞き取る」という行為の向こうには「再現できる」があるということである。ちょっと自慢させてもらうが、「友だちの話を再現できる」という言葉を初めて活字で見たのは同じく筑波大付属小の桂先生だった。でもね、俺、その前から「再現」という言葉を使っていたんだよ。だから初めて「再現」という言葉を見つけた時にはちょっとびっくりしたな。そして自分のやろうとしていることに自信が持てたよ。