hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

こんなにも違うものなのか

4月3日にアップした記事で、職員室の雰囲気が劇的に変わったことを書いた。

 

先週1週間は「ほんとに変わったんだなぁ」と実感する日々だった。

 

まず、職員室に居られる。1日10分しか職員室に居ることができなかった僕が、である。驚きだ。職員室でお茶を飲んだのは1年半ぶりだった。

 

とはいえ、ずっと居ることはまだ出来ないので、昨年度使っていて今空き教室になっている学習室(少人数で使っていた教室)をさりげなく黙って使っていた。しかし、管理職に黙っているわけにもいかないので、自分の状況を話したところ学習室を使うことを了承してくれた。

 

目標は1学期中に学習室5、職員室5の割合で居ることができることだ。そんなことを考えられるようになった自分に驚きだ。

 

 

そんな風に職員室に居る時間が長くなったった僕は、隣になった前6年担任に「授業開きを一緒にやろうよ」と持ちかけた(彼は僕のした「授業開き」を見たことがある)。本心は分からないが「ぜひやりましょう」という返事をもらったので、隣のクラス(教職2年目の人)にも「どうする?」と聞いたら、「お願いします」と答えてくれた。

 

その勢いで6年担任にも「授業開き」をしないかと持ちかけた。こちらは若干、いやかなり戸惑ったと思うが、了承してくれた。

 

「授業開き」の内容は、「400」で書いたような活動だ。子ども達に「実験するよ」と言い、実験1:手を組む、実験2:ボールのやり取りをする、実験3:「勝ちまくりジャンケン」をする、という3つの活動に取り組む。この活動を通して、人それぞれ「違い」があるからこそ「対話」が生まれること、「聞き取る力」や誰とでも活動できる力が大事だということを伝えたいと思った。担任には、実験2を担当してもらおうと思った。

 

7日水曜日に4年、6年担任4人と話し合い(活動内容とそのねらいを伝え、TTでやろうと持ちかけた)、木曜日に6年で、金曜日に4年で授業開きをすることになった。

 

結果としてはやってよかったと(自己満足かもしれないが)思っている。特に4年生の子どもにとっては新鮮だったようだ。

 

6年1組は担任なりに考えてきたようで、自分の言葉で喋っていた。2組の担任は、戸惑いながらやっていたので途中僕が喋ることもあったが、やりやすさとしては2組の方がやりやすかった。

 

4年生は結構ざわざわしているという風に聞いていたので、最初どうしようかな、と思いながら教室に入った。1限目は2組だった。僕はいつものようにいきなり、「じゃあ実験するね」と言って始めたものだから、子ども達は最初戸惑っていたが徐々に僕のペースに慣れていったようだった。担任はやはり2年目ということもあって言葉が出てこない場面が多かったので、結構僕が喋ることが多かった。

 

1組は、教室に入ると朝の板書が残っていた。そこに「声」という字が目立つように書いてあったので、そのことから授業を始めることにした。1組担任は頑張って自分の言葉で喋っていた。僕達のペースに乗せられて子ども達は次第に自分が思ったことを話すようになった。

 

6年には振り返りを書かせていたので、いいなと思うものを抜き出し、プリントアウトして渡しておいた。印刷して子ども達と読み合わせしてくれればいいのだが。どうするかな。ちょっと心配ではある。

 

 

という風に自分なりにやりたいことができたのだけれど、さっきも書いたように持ちかけられた方はどう思っているか今一つ分からなかった。あ、一人いた。6年2組の担任は、僕に話しかけてくれた。僕は思ったこと、思っていることを話した。こういうことができたのも職員室の雰囲気が変わったからだ。

 

 

僕が「こんなにも変わるものなのか」と思ったのと同様に周りの先生も同じように思っているようで、「昨年度まではこんなの許されなかったよな」というようなことを言っている。だったらその時言えよな、とも思ったが仕方がない。そういう世の中だったんだから。

 

 

とにもかくにも「世の中は変わった」のだ。これはやるしかないだろう。