hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

パンタは最後の最後まで歌っていた

只今午前3時半。雪は10㎝くらい積もっているかな。これなら朝、出勤できそうだ。まだ少し眠いが、あとで二度寝することにして少し記事を書いてみよう。

 

 

日曜日にミュージック・マガジン増刊のパンタ追悼号を買った。なんと、頭脳警察のニューアルバムが2月に発表されるらしい。タイトルは「東京オオカミ」。

 

 

中村治雄ことパンタは昨年7月7日に永眠した。2021年8月1日に余命1年の宣告を受けてから約2年後のことだ。余命宣告の前後から彼は「歴史の復讐劇みたいなアルバムを作りたい」と言い出し、東京にいたと言われる狼のことをいろいろ調べ歩いていた。そしてアルバム制作が開始されたが、パンタの体調悪化のため、ヴォーカルの収録を最優先する手順でレコーディングされたという。そして亡くなる3日前まで音源に対する指示を出していた。

 

 

ライブの方は、亡くなる前月の6月に最後のライブを行っている。一度は体調悪化のためにキャンセル(1月に予定されていた)されたライブだった。亡くなる前の月まで人前で歌っていたのだ。その時の彼の心中は計り知れない。

 

 

さきほどの増刊号は分厚い本なので読み応え十分なのであるが、僕は特にPANTA&HALの項を興味深く読んだ。というかそこしかまだ読み込んでいない。

 

 

頭脳警察、ソロを経て結成されたバンド、PANTA&HAL。この時期パンタは唯一ギターを持たずに歌っていた。発表されたアルバムはスタジオアルバム2枚、ライブアルバム1枚という短命のバンドだったが、3枚とも名盤である。僕は、3枚目の「1980X」からパンタを聴き始めた(当時高校生だった)。

 

 

PANTAの死後、メルカリでは彼のレコードで溢れていた時期があった。僕もそれに便乗して5枚ほど買った。ライブ盤「TKO NIGHT LIGHT」はそんなに興味がなかったが、改めて昨日一昨日と聴いてみてその素晴らしさにやっと気づくことができた。未発表曲の出来がいいし、既発の曲もライブ盤ならではの熱さを感じる。今朝はレコードで最初から最後まで全部聴いちゃった。

 

 

「ライブ葬」のことも書いておかなきゃ。パンタの葬儀・告別式は家族葬で行い、お別れの会は9月1日に「PANTAお別れ会  献花式・ライブ葬」という形で行われた。普通ならファンや関係者での献花式のみだろうが、PANTAは違った。その後に「ライブ葬」というものが行われたのだ。

 

 

これは「ステージで出会った皆さんにステージでお別れを告げたい」というパンタの遺志によるものだという。問題はいつそんな映像が撮られたかだ。マネージャーの田原章雄は、2020年9月26日の配信ライブであることをライブ葬の挨拶の際に明かした。

 

 

2020年といったら世界中がコロナで大騒ぎしていた年だ。パンタが余命宣告を受けたのは2021年。おかしいな、と思っていたら、田原のインタビューが載っていた。

 

 

どうやらこの頃からパンタの体調がただならぬものだと感じていたらしい。そしてドキュメンタリー映画の監督に正面からパンタとトシを撮った映像を押さえておいてほしいと依頼したのだそうだ。多分そういうことが起こるだろう、と思ったらしい。そしてあとでパンタにバレたみたいだ(「お前、何してるんだよ?」と言われたそうだ)。

 

 

パンタの生前から「ライブ葬」までを己の使命だと感じた田原はその後も頭脳警察の音源を映像も含めて全て残した。

 

 

このようにして「ステージの上からのお別れ会」という前例のないセレモニーが行われた。パンタらしい、そして彼をよく知るマネージャーらしい話である。

 

 

今日、パンタについて書くのはこれくらいにしておこう。またいつでも思い立った時に書くことにしよう。

 

 

それにしても僕は何回彼のことについて書いただろう。忌野清志郎に次ぐ記事の多さだと思う。今更ながらパンタのことが好きだったんだな、と思った。

 

 

 

 

自分のことも少し書くとするか。

 

 

どうやら僕の休みペースは、週に月曜日30分、火水木曜日2時間、金曜日30分の計7時間のようだ。大体1週間に1日休むことになる。これを7週続けるとなると7日だ。となると休みの残りは約12日。4月から12月までの年休が12日だなんてあり得ないな。でも今はこの調子でやるしかないし、やはり3月中旬から長期の休みをとるしかない。いや、とりたい。

 

 

妻とは僕の3月以降の動向については話し合っている。僕が「1年は休みたい」と言うと「休むのはいいけれど、もっと穏便に(短めに)できないものかしら」と言う。退職する年度が結局全部出られなくなるのは穏便じゃないよなー、と僕も思う。

 

 

主治医はどんな判断をするだろう。僕としてはできるだけ長期で診断書を書いてくれないと困る。診断書って長くて何カ月だっけ?まさか6カ月の休養を要するなんて診断書は書いてくれないよな。

 

 

 

なんて思いながら今日も年休届けを書いて、どうしたもんかと思案していると校長が別件で話しかけてきた。ついでに年休の話になったので、校長室で今後のことを話した。

 

 

話してみるとやはり僕の考えは伝わってはいなかった。伝わっていない僕の考えは既に市教委に伝わっている。ここは是非もう一度市教委に電話をかけて僕の真意を伝えてもらいたい、とさり気なく言った。でもなー、俺の話、そんなに分かりにくかったのかな?だとしたらその場ではっきりさせてもらいたかったな。

 

 

 

10㎝くらいの雪が積もっていたと冒頭に書いたが、外に出てみるといやいや20㎝は積もってるな、っていう感じだった。早めに外に出てよかった。いつもより早く出勤して学校に着いたのはいつも通りの時間だった。

 

 

帰ってからは除雪車がどけた雪が家の方に積もっていた。予想通りだ。僕は自分のところと妻のところの雪かきをして、明日に備えた。

 

 

明日も雪は積もるだろう。27日にJUNさんと新年会をやる予定なのだが、それまでに少しでも寒気が弱まってほしいものだ。大丈夫かな?

 

 

 

それでは。

 

 

 

イントロ5秒以内で名曲確定20選

昨年の今日は「イントロが長すぎて素晴らしい曲」というタイトルの記事を書いていた。偶然だが、今日もイントロの話題である。今日はタイパを重視する人のために僕が選りすぐりの曲を紹介しようではないか。5秒くらいは聴けるでしょ?

 

 

曲を選定するにあたり、ルールを決めよう。まずは1アーティスト(1グループ)1曲であること。次にザ・ビートルズ関連、ザ・ローリング・ストーンズデヴィッド・ボウイ、ザ・ドアーズ、レッド・ツェッペリン、ザ・キンクスニール・ヤングT.レックスからは選ばないこと。この2つでどこまでいけるかやってみよう。こういう類のことを試みた時にはルールを破るのが常なんだけれど、今日はどうなるかな?

 

 

おっと、その前にこの企画(名イントロ)は既にやっていることに気づいたんだった。いつだったかな?昨年だったことは間違いないんだけど。

 

 

その時は自分のiPhoneの「あ行~わ行」までで50曲選んだ。だから今日は「A~Z」までをよく見て選ぼうと思う。それではいきます。

 

 

「セイヴ・ミー」エイミー・マン

「パラノイド」ブラック・サバス

「ロック・ディス・タウン」ブライアン・セッツァー・オーケストラ

「レッツ・スティック・トゥゲザー」ブライアン・フェリー

「Volunteered Slavery」ザ・デレク・トラックス・バンド

「Raw Power」フリクション

「Politics!」Girls at Our Best!

「ミッドナイト・レイディオ」Hedwig and Angry Inch

「レイト・フォー・ザ・スカイ」ジャクソン・ブラウン

「Hurt」ジョニー・キャッシュ

「Llegue Llegue」ロス・バン・バン

「Bur Ma Miin」オーケストラ・バオバブ

「GALAXY HEAD MEETING」PONTIACS

「Amsterdam」スコット・ウォーカー

「ヒヤミカチ節」登川誠仁

「400」Shing02

「Shape of My Heart」スティング

「サイコ・キラー」トーキング・ヘッズ

「Food for Thought」UB40

「ディア・ゴッド」XTC

 

 

分類すると、美味しいところをいきなり持ってくる元気のよい曲(ブライアン・セッツァー・オーケストラ、フリクション登川誠仁等)、うん?何だ?これはよさげかもと思わされる曲(ザ・デレク・トラックス・バンド等)、何やら意味ありげというか不穏な響きから始まる曲(Hedwig and Angry Inch、ロス・バン・バンスコット・ウォーカーShing02XTC等)、王道だな、こりゃと思わされる曲(ジャクソン・ブラウンジョニー・キャッシュ、スティング等)、などに分けられると思う。

 

 

今回選んでみた中で、昨日のスティーヴィー・ワンダー「迷信」のように楽器だけで「おっ!」と思わされるのは、トーキング・ヘッズの「サイコ・キラー」だけだった。こっちはベースから始まるが、いいイントロだ。

 

 

いずれにせよ、曲の最初なんだから聴く人の襟をググっと捕まえるような仕掛けを考えた結果のイントロなんだと思う。でもイントロっていつ作るんだろう?最初からは作らない場合が多いんじゃなかろうか。もし最後に作るんだとしたら、楽しいだろうなぁ。その曲が自信作だったら尚更だ。メンバーとあれこれやってみたりしているかもしれない。

 

 

今日は朝からいろいろな音楽を聴いてみて楽しかった。企画モノってあんまり思いつかないんだけれども、思いつくと楽しいものですね。

 

 

 

それでは。

 

 

 

スティーヴィー渾身の三連作

今日は朝から曇り空が広がっていて外は薄暗くて寒そうだ。でも家の中は明るくてぬくぬくとしている。何と言っても休日だからね。気持ちもあったかいというものだ。こういう時はレコードを聴くに限る。今はスティーヴィー・ワンダーの素晴らしい歌声が僕を優しく包んでくれている。いいなぁ、スティーヴィー・ワンダー

 

 

ペンタングルやアル・スチュワートの記事を書いていた僕だが、密かにスティーヴィー・ワンダーも聴いていた。聴けば聴くほど味わい深い。まあ、聴けば聴くほどいい作品しかレコードで買ってないんだけどね(なんちゃって)。今日は彼の三部作を聞いて日中を過ごすことになるだろう。

 

 

三部作とは、「トーキング・ブック」(1972)「インナーヴィジョンズ」(1973)「ファースト・フィナーレ」(1974)である。この次の作品があのモンスターアルバム「キー・オブ・ライフ」(1976)である。この頃のスティーヴィー・ワンダーは無敵だった。「トーキング・ブック」なんてスティーヴィー22歳の時の作品だよ(彼は1950年生まれだから何歳の時の作品か分かりやすい)。

 

 

昔、いやつい最近まではスティーヴィー・ワンダーならヒット曲の「迷信」「ハイアー・グラウンド」を聴いてればいいでしょ、と思っていたが、いやそれだけではないと気づいたのが昨年の9月頃かな。「キー・オブ・ライフ」が聴けば聴くほど超名盤だということが分かってからは、他の曲も気にして聴くようになった。そしてこの度目出度く3部作がレコードで揃ったというわけである。

 

 

三枚ともいいアルバムだから、細かいことなんて書いちゃいられない。まず声がいいし歌が異常に上手い。曲もいい。アッパーな曲からしみじみとした曲、朗々と歌い上げる曲と捨て曲というものがない。そして演奏がいい。スティーヴィーはマルチプレイヤーで多くの楽器を担当している。あ、それと前にも書いたかもしれないが曲間に切れ目がないのもいい。昔、レコードから気に入った曲をカセットテープに落としていた人はカセットデッキを止めるタイミングに苦労したに違いない。

 

 

どうしようかな。やっぱり名曲「迷信」からの方が書きやすいかな。

 

 

イントロはドラムのドッスンバッタンというリズムから始まるのだが、もうこの時点で名曲確定である。「イントロを数秒聴いただけで名曲確定」シリーズを考えたらベスト5内に入ると思う。(←いいアイディアのように思えてきたので明日書いてみよう)

 

 

続いてクラヴィネットがうねうねと聴こえてくる。素晴らしいイントロである。

 

 

歌詞も素晴らしい。4つの迷信を挙げ、「信じているのが理解できないものなら/苦しむだけさ/迷信なんか信じちゃいけない」と歌っている(らしい)。自分の娘が迷信を怖がっていることにヒントを得て作られた(らしい)。

 


www.youtube.com

 

 

以上、スティーヴィー・ワンダーについてちょこっと書いてみました。何だお前、もう少し書くことあるだろう?と思われた貴方、仕方がないんですよ。もうすぐ18時なんですよ。朝から快調に、そして張り切って記事を書き始めたというのに気づいたらこんな時間だ。時間ってものは怖ろしいね。

 

 

今日はコーヒー屋、六可レコード、スーパーマーケットに行ってきた。六可レコードでちょっと話をしているうちに、ジャケットなし(雨水でダメになってしまったらしい)のレコード盤を見ることになり結局6枚購入してしまった。でも1枚300円でクリームやらエルトン・ジョンやらバッドフィンガーがあったんだよ。僕としては大満足である。

 

 

そんなこんなで家に帰ってレコードを聴いているうちに眠り、目覚めてからはYouTubeを観ていたらあっという間に時間が過ぎていった。そういうわけでブログの方は明日、頑張ろうと思う。でもスティーヴィー・ワンダー漬けの日々は続くと思うよ。

 

 

じゃあね。

 

 

 

音の異種格闘技戦

最近よく聴いているペンタングルは、イギリスのバンドである。1960年代後半から1970年代前半まで活動し、一旦は解散するが、1981年から再始動。1995年以降は「ジャッキー・マクシーズ・ペンタングル」名義でも活動している。

 

 

僕が聴いているのは、ファーストアルバムだ。フェアポート・コンヴェンションを想起させる曲もあって、気に入っている。気に入ってはいるが、少々戸惑う曲もある。

 

 

中心メンバーは、ジョン・レンボーンとバート・ヤンシュである。ジミーペイジは影響を受けたギタリストの一人として確かバート・ヤンシュを挙げていた。ツェッペリンのサードを気に入ったらもしかしてペンタングルも気に入るかもしれない。フェアポート・コンヴェンションのファンならきっと既に聴いているだろう。そして好きかそうでないかがはっきりと分かれるだろう。

 

 

フェアポート・コンヴェンションとの違いは、バンドのメンバーがそれぞれの個性を持ち、互いに影響し合っていたことだろう。ジャッキー・マクシーはトラディショナルの出身、テリー・コックスとダニ・トンプソンはジャズの傾注し、ジョン・レンボーンは古楽を学び、バート・ヤンシュはボブ・ディランのようなブルースおよびコンテンポラリーに興味を持っていた。これらの音楽性が1曲の中で目まぐるしく表れるものだから、戸惑うのも無理はない。

 

 

1968年に発表されたデビューアルバム「ペンタングル」では1曲目はいいとしても2曲目「ベルズ」から目まぐるしさ爆発だ。最初の最初はいい。トラディショナルだなぁ、と楽しむことができる。しかし途中から今書いた音楽の要素が混然一体となって何だかよく分からないところまでいっている。何だかギターが弾きまくってるぞ、と思い待っていると、何だかドラムがいきなりジャズ風味になっている。それが延々と続く。少しギターがいい感じで弾き始めたらまたジャズドラムだ。一体いつ歌い出すんだ?そう思っていたら終わっていた。

 

 

 

4曲目の「ペンタングリング」でも最初はいい。ヴォーカルもちゃんと入ってくる。いいじゃない。トラッド感満載である。進行がちょっとブルースっぽいのもいい。やがてベースソロが始まる。ここから様相が変わってくる。最初のトラディショナル風味は跡形もない。ベースとギターとドラムの異種格闘技戦が始まった。これがまた長いんだ。そして長い長いベースソロ。でも何とか終わると再びトラディショナル風味だ。その後、何だか新しい曲が始まったかのような展開があり、最初の旋律に戻って曲は幕を閉じる。

 

 

今の僕にとっては少々敷居が高い音楽だ。しかし「少々」というところがミソで、頑張れば僕でも楽しめるんじゃないかな、と思った。

 

 

以上、音の異種格闘技戦バンド、ペンタングルの紹介でした。

 

 

 

 

4年生で学習した雄勝硯をメルカリで購入してしまった。衝動的に。墨と筆も買っちゃった。これを使って僕は何を書くつもりなのだろうか。字かな?絵かな?ちょっとおしゃれなフォントで書くのかな?そして詩を書いてみようかな?いずれにしても届くのが楽しみである。

 

 

 

腰痛はすっかり僕の左腰に居座っている。しばらくは逗留するつもりのようだ。僕は覚悟を決めて、この痛みと付き合う決心をした。もしかしたらコルセット生活が始まるかもしれない。

 

 

 

今日はそうっと授業をするように心がけていた。それは5限目までは上手くいっていたと思う。だが、6限目で遂に心が折れた。担任に「図書室で読書でもいいですか?」と言い、社会の授業はしなかった。ふぅ。

 

 

 

今週は月曜日を抜かして、2時間、或いは30分年休を続けて撮った1週間だった。来週はどうなるだろう?今週のことは忘れて今晩はピェエンローを作ってあったまろうと思う。

 

 

 

ではでは。

 

 

 

悲劇的なバンドあるいはアーティスト

世の中には数多なバンドあるいはアーティストがいるが、ロック史上で悲劇的なバンドあるいはアーティストは多い。僕が思い出す中でもいくつもある。思いつくまま挙げていくと、バンドではジョイ・ディヴィション、バッドフィンガー、シカゴ、レイナード・スキナードザ・フーレッド・ツェッペリンなんかが思い浮かぶ。人で言うと、オーティス・レディングバディ・ホリーエルヴィス・プレスリーブライアン・ジョーンズなんかかが思い浮かぶ。何が悲劇的だったのかというと全部死に方に関係している。今日はこういう話になりそうだ。

 

 

その前に睡眠事情を書いておくか。連日20時台に眠くなって瞬殺で眠っているので、目覚めるのは午前2時台だ。5時間弱、悪夢を見ながらそれでも眠って目が覚めて、そしてちょこっとブログを書いて二度寝している。それで何とか1日仕事をすることができているのでまあまあと言えよう。

 

 

話を戻そう。まずバンドの悲劇的な死というと、やはりフロントマンの死が挙げられる。

 

 

代表的なグループとしてはジョイ・ディヴィジョンになるのかな。アルバム2枚を発表し、ヴォーカルのイアン・カーティスはイギリスでカリスマ的人気を誇っていた。しかし、初のアメリカ・ツアーへの出発前日にイアンは首を吊って自殺する。バンドはツアーを延期するが、話し合いの結果「ニュー・オーダー」という名で音楽活動を継続することを決意した。その後の活躍は知っての通りだ。

 

 

これと似たようなケースがシカゴだ。初期のシカゴはやけに戦闘的だった。ロックバンドにブラス・セクションを取り入れて、政治的な歌を歌っていた。これが全米で評価され、安定した人気を誇っていた。しかし1978年1月にギタリストで中心メンバーであったテリー・キャスが拳銃暴発事故で死亡。メンバーはキャスの死後、話し合ったがシカゴとして活動再開をする。1980年代に入り、甘々のラヴバラード路線の楽曲で大ヒットを連発する。

 

 

ジョイ・ディヴィジョン、シカゴは残されたメンバーでその後も活動を続け、なんならフロントマンの死後の方がヒットを連発している。悲劇的なことはあったとはいえ、頑張っていたのである。

 

 

頑張ったバンドがもうひとつある(ほんとはみんな頑張ったんだと思うけどね)。バッドフィンガーである。このバンドはウィキペディアを読めば読むほど暗い気持ちになってくる。なんてったってバンドから2人の自殺者を出しているのだ。しかも同じ首吊りという方法で。

 

 

バッドフィンガーはビートルズの弟分的存在として1970年に再デビューを果たす(前身はアイヴィーズというバンド)。同じく1970年にセカンド・アルバム「ノー・ダイス」をリリース。このアルバムには後にニルソンとマライア・キャリーが大ヒットさせた「ウィズアウト・ユー」が収録されている。

 

 

バンドの人気は上昇し、ジョージ・ハリスンジョン・レノンのアルバムにも参加したし、ジョージ主催の「バングラデシュ・コンサート」にも参加している。1971年にはサードアルバム「ストレート・アップ」をリリース。商業的に最も成功したアルバムである。

 

 

しかし、その後契約のゴタゴタやらバンド内の摩擦やら訴訟やらでどんどん下降線をたどっていく。そして極貧となった。あまりの絶望的状況にリード・シンガー&ギターのピート・ハムは身重のガールフレンドを残し、自宅のガレージで首吊り自殺を遂げる。これによりバンドは一時終焉を迎えた。

 

 

ピートの自殺から3年後の1978年、彼らは再結成されレコーディングが行われる。しかし人気は戻らず、結果メンバーは袂を分かつことになった。やがて先ほど書いた名曲「ウィズアウト・ユー」の利権を巡ってメンバーが対立し、訴訟に疲れ果てたトム・エヴァンス(ヴォーカル&ギター後にベース)は自宅の庭の木で首吊り自殺を遂げる。これでバッドフィンガーの歴史は完全に終止符が打たれた。

 

 

松村雄策は昔からバッドフィンガーのことを評価していて、メンバーが悲劇的な結末を迎えても応援し続けていた。残ったメンバーとも確か仲良くなったはずだ。

 

 

僕は今朝二度寝の時に6枚目のアルバム「ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア」をチラリと聴きながら眠ったが、その頃でもポップなロックンロールって感じで好感が持てる曲が並んでいたように思う。今レコードでデビューアルバムの「マジック・クリスチャン・ミュージック」を持っているが、何回聴いてもいい味だしてるなーと思う。こんな素敵なバンドの最後がこれほど悲惨な末路を辿ったとは。しかし残された作品に罪はない。この極上なロックンロールをこれからじっくりと楽しむつもりである。

 

 

今日は「悲劇的」をテーマに記事を書いたが、実はバッドフィンガーのことが書きたかったからである。ツェッペリンザ・フーも十分書くことはあるんだけど、それはまた次の機会にしよう。

 

 

 

 

というわけで、今週も終わった。地獄の6連続授業も終わった。先日は「驚くほどやる気がない」という記事を書いたが、それなりに授業をすることができて少し安心している。あと40日ほど頑張ればいいのだと思うと案外やれるものである。でも最後は頭が働かなくて弱ったよ。6限目が終わり、校長がいないと分かるとこれ幸いとばかりに30分年休を取ってしまった。

 

 

明日は精神科、明後日はギター教室である。ちょっとの外出なのだが、エネルギーを使いそうだ。

 

 

それでは。

 

 

 

ボウイの命日に

昨夜は20時過ぎに妻が帰って来た。それまでご飯を食べるのを待っていた僕は、妻と一緒にご飯を食べた途端に眠くなって、21時には床に就いていた。0時過ぎに目覚め「よく寝たな―」と思い、起きようとしたが待て待て、今日から本格的に授業が始まるんだから、と思い直し結局4時過ぎまで眠ることができた。

 

 

腰は寝ている時が一番楽である。起きてコーヒーを淹れ、パソコンに向かった途端にビリビリと電気が走る。全くへっぽこな腰である。

 

 

5年生と6年生の当面のプリントは作ってある。3年生と4年生はその場の勢いに任せてやるしかない。こうやって何とか今日という日を凌ごうと思っている。しかし、児童と対峙するのは怖い。

 

 

3学期の5年6年は、その単元のプリントをまとめて配布し(←ここまでは2学期と同じ)、各自でどんどんプリント学習を進める学習スタイルにしていきたいと思っている。早くプリントをやり終えた児童は自分でつくった学習問題に取り組む。その間にテスト(業者テストを印刷したもの)を受けたい人は自分のタイミングでテストを受けることができるようにする。再テストも可である。最後は一斉に業者テストをする。3学期という短い期間なのでこういうスタイルで試せるかな?と思ったわけである。

 

 

プリントは1枚ごとにできたら僕に提出する。ここで僕が評価できるし、各自の進度も掴むことができる。まずは今日、5年生と6年生の各1クラスにオリエンテーションをして反応を見てみようと思っている。

 

 

午前の部はこれでお終い。もう一度眠れるか試してみよう。

 

 

 

 

自由進度学習の件は5年生も6年生も上手くいったように思う。どちらも食いつきがよかった。問題はこれだと学力低位の児童が困ることだ。自分で助けを呼べる人はいいけれど、分からなくて固まってしまう児童に僕が、あるいは友だちがどう声掛けするかがポイントとなりそうだ。あと、進度はこちらの思惑通り早くなると思われる。

 

 

どちらにせよ、1単元だけお試しでやってみて、ダメだったら潔く諦めればいい、くらいの気持ちで寄ろうと思う。

 

 

こう書くと上手くいった1日じゃないか、と思われるだろうが、心の中では「いつから休もうか」ということばかり考えていた。あるいは「休めなかった場合、どうする?」だ。5,6年の自由進度学習にしてもこのシステムが上手く機能すれば、僕がいなくても授業は成り立つ。問題は3年生だ。3年生だけは(所謂一般的な)授業をしなければいけない。そこで僕が考えたのはこんなんだ。

 

 

「木曜日は6年1組、2組、4年2組の3コマだけだから、毎週木曜日に年休を1日取る。各クラスの社会はこの日だけ担任にやってもらう」

 

 

これなら、3月上旬まで持つかもしれない。ただ、数えてみると木曜日は再来週から6回ある。つまり20日しかない年休がこれだけで14日に減るということである。3月までにこれだけ減ると4月以降のことが心配される。しかしとにかく今学期を乗り切ることが第1の目標なので仕方がない。

 

 

 

 

そろそろデヴィッド・ボウイのことを書かねば。ボウイの命日に何を聴こうかな、と昨日考えていたら「そうだ、『ロジャー(間借人)』にしよう」と思い立ち、昨日のうちに聴いてしまった。

 

 

この作品は、「ロウ」「ヒーローズ」とともに「ベルリン3部作」と呼ばれているが、正確にはそうではない。前2作はベルリンで録音されたが、「ロジャー」はスイスのモントルーで録音された。前2作との共通点はブライアン・イーノが参加していることだ。このことから「ベルリン3部作」と呼ばれているようだ。

 

 

「ロジャー」を一聴して思ったことは「何だかゆるいな」だった。「ロウ」A面のファンキーさや「ヒーローズ」A面の緊張感バリバリの音とは少し違う。僕としてはリズム隊がもっと前に出てきてほしいな、と思った。リズム隊のメンバーは「ロウ」と同じくドラムがデニス・デイヴィス、ベースがジョージ・ムーレイなのに、何だか違う。一聴しただけなので確かなことは言えないが。

 

 

と、まあ少し貶してはみたが、僕が初めて買ったボウイのアルバムということもあって、お気に入りはお気に入りである。1曲目からボウイの歌は素晴らしい。その後もボウイのヴォーカルは冴えてるんだけど、それだけにバックの演奏のゆるさが気になった。でもまあ、ボウイ期がやって来ると必ず聴くであろう作品ではある。

 

 

それよりも朝、サブスクで聴いたボウイラストアルバムの「ブラックスター」がよかったなあ。あれ、レコードで聴きたいな。今のところ僕の知っている限りでは入手できないのだが、何とかしたいものである。

 

 

さて、今日1日は乗り切った。明日は租税教室2コマと4年1コマだけなので、少し気が楽である。あとは腰だな。何とか快癒に向かってほしいものである。

 

 

 

それでは。

 

 

 

今日はボウイの誕生日

只今午前11時50分。これから30分くらいで1,000字くらい書いて、外に出ようと思う。外に出るっつったって大した用事はないんだけどね。

 

 

朝は7時半まで眠っていた。朝ご飯を食べてからまた寝た。9時過ぎにやっと頭がハッキリし出したので、ダイラさんの「20世紀ロック」をぼんやり眺めていたら、アバンギャルディというダンスユニットが話題になっていた。あとで検索してみよう、くらいの気持ちで頭の片隅に入れておいた。

 

 

「20世紀ロック」を見終わって「さて、どうするかな」と思ったら太田光佐野元春の対談動画が紹介されたので早速観る。少し元気が出た。あくまでもポエトリーとビートで世界に対峙する佐野元春の姿勢に勇気づけられた。今こそ佐野のいい意味での楽観性が有効なのかもしれない。暗くなってる場合じゃない。

 

 

その動画を見終わって、ザァ~っと紹介される動画を眺めていたら、アバンギャルディが出てきた。出てきたのは嬉しいけれど、何で今知ったばかりの僕に紹介してくれるんだろう?どこまでYouTubeは僕の嗜好を知ってるんだろう、と怖くなった。ここからが長かった。ひたすら彼女達の動画を観ていた。

 

 

バンギャルディ、いいね。何だか勇気づけられるよ。若いって素晴らしい。その若さ故にこれだけのものをつくれたんだろう。練習量は半端なかったはずだ。おっと少しだけ彼女らについて紹介しておこう。

 

 

「アバンギャルディは、振付師のakaneがプロデュースする女性ダンスグループ。2022年に結成」

「ダンスの技術に加え表情が豊かで『面白い』と思える感覚が似ている20名を集めて発足。akaneが振付とプロデュースを担当し、自分自身を客観的に捉えて『自分がこういう表情をすれば楽しんでもらえるだろう』ということを理解して表現できる『自己プロデュース力』があるメンバーを選抜した」(byウィキ)

 

 

 

 

 

そう言えば、今日は成人の日だったな。僕の頃は1月15日だったけれど、現代は変わったのだな、と今更のように思った。僕は成人式に出席しなかったクチだ。そしてアパートでラグビーの試合を見ていたことをよく覚えている。新日鉄釜石とどこだったかな?同志社大学だったかな?そして新日鉄釜石の松尾のプレイに痺れたんだった。留年が決まった年でもあった。

 

 

 

 

 

そろそろボウイのことを書かなきゃ。実は夏にスピーカーを新しくしてからボウイ期に入っていないので、今の環境でボウイのアルバムを聴いたのは「ステイション・トゥ・ステイション」を1回と「アラディン・セイン」を2回くらいだけだ。今日の気分だと「ロウ」と「ロジャー」を聴いてみたい。夕方に聴いてみよう。

 

 

 

 

 

「ロウ」A面を聴いたよ。僕は長年このアルバムが苦手だった。しかし映画「ムーンエイジ・ドリーム」で「ロウ」の曲を聴いて「うん?いいじゃないか」と思ったのが昨年の夏のことだった。

 

 

そして今日聴いてみたら・・・。とにかくドラムスとベースがファンキーなのに驚いた。そうか、ベルリン期でもファンキーだったんだ、と再確認した次第である。その中でも(ベタだけど)「サウンド・アンド・ヴィジョン」「ビー・マイ・ワイフ」が気に入った。意外なことにA面最後の「ア・ニュー・キャリア・イン・ア・ニュー・タウン」の4つ打ちベードラも最高にカッコいい。もう1回A面を聴いてみよう。今日は「ロウ」で決まりだな。

 

 

一度好感を持つと、ノーマークだった曲も気に入るのが僕の(いいのか悪いのかは分からない)癖である。だから2回目に訊くA面は1曲目からもうサイコー、である。インストだけどずっと演奏していてもらいたい曲だ。そして2曲目「ブレイキング・グラス」はベースがやばい。でもこれもあっさりと終わる。うーん残念だ。

 

 

ここまで書いて思い出した。僕は「ロウ」についての記事を前に書いたことがある。あの時もファンキーだなんだと書いていたような気がする。よかったよ、今思い出して。ここ数カ月、記事を書いてから「あれっ?これ前に書いたことがあるぞ」と気づくことが何度もあったからね。

 

 

3曲目はバスドラの小刻みなビートが全てだな。ギターやシンセやボウイのヴォーカルよりもドラム、ベースに耳を傾ける曲が続く。4曲目の「サウンド・アンド・ヴィジョン」もそうだ。バスドラが気持ちいい。これなら昨日のバスドラ対決に参戦してもよかったな。もしかしたらジョン・ボーナムを抜いて3位にしたかもしれない。

 

 

5曲目はまあまあ、かな。そして6曲目の「ビー・マイ・ワイフ」でもう1回盛り上がる。これはリズム隊が、というより曲自体が素晴らしい。と思ったらやはりベース、ドラムはただ事ではない。うねってるよ、ベースが。誰だ?調べてみるか。7曲目を聴いてから調べよう。これはバスドラが素晴らしい。僕のB&Wは素晴らしい仕事をしてくれているのがよく分かる。

 

 

「ロウ」の参加ミュージシャンを調べてみた。ベースはジョージ・ムーレイ、パーカッションがデニス・デイヴィスと書いてある。デニスがドラムも叩いていたのかな。ついでに作品の解説も引用しておこう。

 

 

アメリカでのドラッグ浸けの日々から脱却を図るためベルリン入りしたボウイが、ブライアン・イーノと共に創り上げた実験的作品。後半はすべてインストが占める。黒人音楽に影響を受けた前2作とはまるで異なり、音楽的にはジャーマン・ロックからの影響が見られ、ボウイ自身も1979年のインタビューで、クラフトワークタンジェリン・ドリームをよく聴いていたと語っている」(byウィキ)

 

 

ジャーマン・ロック?クラフトワーク?そうかなあ。まあB面はそうだろうけれど、A面は思いっ切りブラックミュージックなテイストを感じるんだけどな。

 

 

これで僕が勉強したいボウイのアルバムは「スペイス・オディティ」と「世界を売った男」の2枚になった。この2枚をじっくりと聴いていつかは記事にする日も来ることだろう。

 

 

 

只今18時30分。まだ僕の夕食を作ろうスイッチは作動していない。妻は炬燵に寝っ転がってテレビを観ながら読書をしている。明日からいよいよ3学期の始まりだ。授業できるかな?

 

 

 

それではこの辺で。バイバイ。

 

 

 

ロックバンドバスドラム対決

只今午前3時30分。部屋の中は寒い。今日の北陸地方の天気は雪らしい。場合によっては大雪になるかもしれない。今日は、実家の裏のブロック塀の様子を見てくるというミッションがある。それ以外はフリーである。よって僕の自慢のスピーカーであるB&WのCM5でバスドラムに注目して聴いてみようと思う。

 

 

というのも昨夜イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を聴いたらそのバスドラの響きが異様に心地良かったんだよね。鋭いというよりかは、ぼわっとしたふくよかな音なんだけど、輪郭ははっきりしている。いつまででも聴いていたいと思った。でも寝る前にiPhoneで確かめてみたらそんな風には聴こえなかった。よってCM5の力量によるところが大きいと思われる。今のところ「ホテル・カリフォルニア」のバスドラは暫定1位である。

 

 

これに対抗する音はないか探すことが今日の午前中にすることだ。といっても全部のレコードを聴くわけにはいかないので、ノミネート作品を挙げておこう。

 

スティーリー・ダンの「ガウチョ」

レッド・ツェッペリンの「フィジカル・グラフィティ

ピーター・ガブリエルの「Ⅲ」

ザ・ビートルズの「アビイ・ロード

 

 

これくらいでいいかな。あとは順次思い出したら聴いていくことにしよう。妻が起きてくるまでこの作業はできないので、別の話題に移ろう、なんて思っちゃったけど、そんなもんはない。強いて書くなら「TOKYO MER~走る緊急救命室」のことかな。

 

 

「TOKYO MER~走る緊急救命室」は、ドラマがヒットしたので、劇場版が作られた作品である。災害に遭った人たちを現場まで赴き救い出す、というストーリーだ。昨日たまたま予約してあったこの映画を観ていたら、すぐに観ていられなくなった。こういうタイプの映画は今は観ていられない。もしかしたらもう観られないかもしれない。(こんなちっぽけなブログに影響力なんてないけど、具体名を出してネガティヴなことを書いてしまった。ごめんよ)

 

 

東日本大震災後、震災に関係する映画がたくさんつくられたように思うが、実際に被災された方にはどう映ったのだろう。

 

 

2011年から12年経った今、東北はどうなっているのだろう。東北の人たちはどういう心算で生きているのだろう。2024年から12年後の能登や富山や新潟はどうなっているのだろう。そしてどういう心算で生きているのだろう。12年後といったら僕は71歳である。生きているかどうかも分からない。

 

 

 

 

 

遅まきながら只今14時30分。やっとレコードを聴こうという気持ちになった。「ホテル・カリフォルニア」から聴いてみる。やはり、昨夜のようにバスドラが心地良く聴こえる。ふくよかな音なのに弾んで聴こえるのはドラマーがドン・ヘンリーだからだろうか。

 

 

次。「ピーター・ガブリエルⅢ」を聴いてみよう。これはプロデューサーのスティーヴ・リリーホワイトというかエンジニアのヒュー・パジャムとドラマーのフィル・コリンズがゲート・リバーヴ(←よく分かっていない)なるものを編み出したことでも有名である。1曲目「イントルゥーダー」と2曲目「ノー・セルフ・コントロール」を聴いてみる。

 

 

うーん、バスドラよりもスネアの方に力点を置いて録音されているような気がするな。バスドラは変なエコーがかかっているように聴こえ輪郭がはっきりしない。悪いわけではないのだが。2曲目を聴いてもその印象は変わらない。次。

 

 

レッド・ツェッペリンに行くか。1曲目の「カスタード・パイ」だけ聴いてみよう。ドラムはもちろんジョン・ボーナムだ。

 

 

あれっ?思ってたよりもドラムが前に出てないな。ギターが唸り、ベースがブンブンいってるのはよく分かるんだけど。いやいやそんなことないか。ドラムだけに意識を集中させると手数は多いぞ。このバスドラの音は硬い。硬い板でも蹴ってるんじゃないかというくらいの硬さだ。このバスドラがあってこそスネア・タムやシンバルが生きるのだろう。うん、かっこいい曲である。次。

 

 

スティーリー・ダンの「ガウチョ」にいくか。1曲目の「バビロン・シスターズ」。ドラマーはバーナード・パーディー(かな?)これは全部の楽器が凄すぎてドラムに集中できない。でもバスドラの質感はドン・ヘンリーに似ている。リズムのはね具合はこちらの方が圧倒的である。これはかなりいい。バスドラだけ聴いていても楽しめる(もったいないけど)。

 

 

さあ、最後はザ・ビートルズの「アビイ・ロード」だ。リンゴ・スターのバスドラは今の僕にどう聴こえるだろう。1曲目は「カム・トゥゲザー」。

 

 

あれっ?あんまり迫力を感じないな。タムとハイハットはイケてるのに、スネアとバスドラは何だか控えめだ。これは意外だなあ。ドン・ヘンリーを少し小ぶりにした感じに聴こえる。2曲目の「サムシング」を聴いてもその印象は変わらなかった。

 

 

うーん・・・。もう1枚いくか。ロッド・スチュワートの「エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー」だ。ドラムはミック・ウォ―ラ―。1曲目のタイトル曲を聴いてみよう。

 

 

バスドラがどうとか言うより、このドッスンバッタンとしたドラムが堪らなく好きだ。ベースはロン・ウッドかな。やけにメロディアスなベースだな。そろそろバスドラに注目してみよう。これはジョン・ボーナムっぽい硬さを感じるな。でもスネア・タム・シンバルの存在感の方が大きいな。

 

 

 

さてと。一応6枚のアルバムを聴いてみたぞ。ランキング付けしてみようか。

 

 

1位:イーグルスドン・ヘンリー

2位:スティーリー・ダンバーナード・パーディー)

3位:レッド・ツェッペリンジョン・ボーナム

4位:ザ・ビートルズリンゴ・スター

5位:ロッド・スチュワート(ミック・ウォ―ラー)

6位:ピーター・ガブリエルフィル・コリンズ

 

 

こんな感じになった(別に6位のフィル・コリンズが悪いわけではない)。僕の家のスピーカーの性能と僕の耳だけで付けたランキングなので皆さんにはなんの役にも立たないかもしれない。でも自分の好みは分かった。どうも今の自分はハードなロック!みたいなのよりもウェストコースト寄りのサウンドがお好みらしい。

 

 

 

只今15時30分。1時間かけて聴いたかいがあったというものだ。これでゆっくりイーグルスを聴くことができる。

 

 

 

 

時折霰が降るようになった。天気予報通りだ。今の僕にできることって何だろう。そんなことばかり考えてしまう。いかんいかん。顔を上げて、記事をアップして音楽を聴いて、妻と喋るのだ。

 

 


www.youtube.com

 

 

 

「君の意志のままに」から始める

今日はギター教室の日だ。僕は今年に入ってからギターに触っていない。何の練習もしていないし、行くかどうかも迷った。妻からは「絶対行った方がいい」と言われたのもあって行くだけ行くか、と決心したのが10時30分。ギター教室は11時からだ。

 

 

先生と年始の挨拶もそこそこに、「どうでしたか?」とお互いの情報交換が始まった。先生の親戚は能登地方にいて大変なことになっているらしい。(でもレッスン中に親戚から連絡が入った。「会えたようです」と話す先生の顔は安堵に包まれていた)

 

 

僕は忘年会が新年会になって、それが明日だったということを話した。「すみません、テレヴィジョンの『ヴィーナス』は、先輩が落ち着いてからまた練習します」「というわけで・・・」と僕はギターケースから楽譜を取り出した。デヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」の楽譜だ。

 

 

「ほぅ、デヴィッド・ボウイですか。どの曲ですか」と先生。僕は73ページですと言って、iPhoneで「君の意志のままに(ハング・オン・トゥ・ユアセルフ)」を鳴らした。先生は楽譜を見ながら弾き始める。

 

 

「僕でも大丈夫ですかね?」「大丈夫大丈夫」と先生。今日はアンプに繋ぐ気持ちにならなかったので、生で少し弾いてみる。最初のD→Cはオープンコードか。アコギのパートの方をやるとかっこいいんじゃないか、ということで先生と意見が一致した。先生は楽譜を写真に撮っている。なるほど、そう使えばいいんだな。

 

 

こういう事情で「ヴィーナス」の方はあともう少し、というところで一旦保留することにした。

 

 

そしたらJUNさんからメッセージが届いていた。明日(の新年会)は延期させてほしいと書いてある。勿論です勿論です絶対無理はしないでほしいです。とても忙しくなりそうなことも分かった。でも最後に27日(仮)ということでどうだろうか、と書いてあった。いやいや無理は禁物ですって。僕はいつまででも待ってますから自分優先で考えて下さいと返しておいた。明日の新年会がなくなったのは残念だが、そんなこと言ってる場合じゃない。

 

 

 

さてと。昨日はハードオフに行ったとだけ書いたっけ。入って驚いたのは入り口にB&Wのスピーカーがどんっと置かれていることだった。おいおい、こんな店先に高価なスピーカーを置かないでくれよな、と思いながらもじいっと見る。かっこいいなあ。音はよく分からなかった。なんかマリオのゲームに繋げて音を出していたが、分からん。多分いい音だろうとは思う。もうしばらくしてからやっと気づいた。これは今まで置いてあったB&Wの805ではない。

 

 

うん?と思い、スピーカーが置いてあるところに行ってみたが、805はなかった。売れたんだな、きっと。ああ、僕の人生最後のスピーカーが売れちゃった。と思いながらも入り口に戻って新しいB&Wのスピーカーの型番を確かめる。703と書いてあった。そして今更ながらにトールスピーカーだということに気づいた。15万円かぁ。俺、今なら買えそうだな・・・いやいやいかんいかん、何考えてんだよ、俺は、と思いながら気を取り直してレコードが置いてあるところに向かった。

 

 

 

久しぶりだからAから最後までじっくり見てやろうじゃないの、と思い1枚1枚見てたらAのところで早くもブツを見つけた。アル・スチュワートの「オレンジ」である。「20世紀ロック」のダイラさんが「これはいいよ、ボウイの『ハンキー・ドリー』の影響下にある作品でかっこいいよ」と言っていたアルバムである。これは買いですな。

 

 

今、「オレンジ」を聴いているがいいアルバムである。でもボウイの「ハンキー・ドリー」の影響があるか、と問われれば「うーん、そうかなぁ」と思う。僕はそれよりもかすかにスコット・ウォーカーの香りがすると思ったな。違ってたらごめん。ここは自信がない。

 

 

アル・スチュワートについて調べようと思ったが頼みのウィキが全然充実してない。他の誰かがブログで書いてないかなと思って探してみたけれど、名作「イヤー・オブ・ザ・キャット」についての文章は少しあるだけで「オレンジ」にはかすりもしない。かろうじて1972年に作られたアルバムだということは分かった。

 

 

まあ、情報はなくても音を楽しむことができればそれでOKだ。キャット・スティーヴンスと同時代だと思われるが、この時代のシンガー・ソング・ライターはいい味出してるね。もしかしたら他にも素敵な人がいるかもしれない。このアルバムも昨日書いた「いきなりレコード」シリーズである。

 

 

僕の愛器CM5はどんなアルバムにも的確に対応してくれて、音を聴いて失望することがない。昨日はフラフラと別のスピーカーに気持ちを持っていかれてしまった。CM5よ、すまん。もう少し(と言わず何年でも)僕の家にいて僕を楽しませておくれ。

 

 

 

今日は朝、20世紀ロックをYouTubeで久しぶりにリアルタイムで観た。相変わらずのダイラさんがそこにいた。彼の声を聞いて僕は少し安心した。

 

 

おっと僕がこれから練習する曲はこれです。

 


www.youtube.com

 

 

それでは。

 

 

 

 

いきなりレコードで聴く

今日は、昨日作った6年生用のプリントに思いをはせることから仕事を始めた。単元は「長く続いた戦争と人々の生活」だった(多分)。満州事変から太平洋戦争までの学習である。教科書の最初はいきなり焼け野原になっている広島の写真から始まる。その後も空襲で逃げ惑う人々のイラストや、疎開していた児童の食事のメニューとかが載っていてツラい内容になっている。これを3学期早々から学習してよいものだろうか。

 

 

僕は教頭に相談してみた。教頭は「分かった。校長に話しておくわ」と言ってくれた。結論から言うと、「そのまま学習してくれ」だった。その時は「分かりました」と言ったが、何だか釈然としない。自由進度学習なので、僕が喋る機会はほとんどないが、それでも児童の心にはどう響くのだろうか、と思ってしまう。

 

 

もう一度校長に言ってみるかどうか、悩ましいところである。僕としては歴史を3学期後半にずらして、「国際」の学習から始めてもいいんじゃないか、その方がスッキリ学習できるのではないか、と思っている。

 

 

今日は、そのあと5年生の「情報」の学習プリントを作った。こちらの方も「情報」の学習のあとに、「自然災害を防ぐ」という今一番やりたくない学習が待っている。2月上旬になると思うがこれを学習するのはちょっとつらい。こういうのは教委は考えないのだろうか。

 

 

プリントを作ったあとは、教務&4年学担の先生と校下の安全確認を行った。僕たちが担当したところは異常はなかった。他の先生は木を切ったりしていたようだ。

 

 

そんなこんなで午前中の勤務を終えた僕は、ハードオフに行ってみるかと思い、車を走らせていたら、家の石垣を始末している場面に出くわした。小松市でもいろいろなところが破損しているようだ。

 

 

何だかせつない気持ちになった。でもヤフーニュースで芸人で元自衛官のやす子が「日常を一所懸命生きること」が大事だと思う、というようなことが書いてあり、救われた。というか、今の自分たちにはそれしかできないことを痛感した。あとは時期をみて募金をしようと思う。自分にできることしかできないんだ、と再確認した。

 

 

 

そういうわけでタイトルの話にいこう。僕の最近のレコードの買い方がほんのり変わってきている。今までは、知っている音源で間違えのない作品を買っていた。たまにちょっと冒険するか、くらいの気持ちで聴いたことのないレコ―ドも買っていた。

 

 

しかしその割合は今や大きく逆転している。聴いたことがないアーティストの聴いたことのない作品を「えいやっ!」と買うことが非常に多くなった。それが先日六可レコードで買った3枚のうちの2枚だった。オレンジ・ジュースとルパート・ハインである。今日はオレンジ・ジュースが当たりだったことを少し書けたら、と思っている。そうなんですよ、当たりだったんですよ。

 

 

名前は聞いたことはある。何となくパンク以後に出てきたバンドだということも知っていた。僕は、勝手にヤング・マーブル・ジャイアンツとかトレーシー・ソーンみたいな感じかな、と思っていた。半分は当たっていた。

 

 

一応冒険なのでアップルミュージックで検索してみると「必聴アルバム」になっていたので、ヨシッと思い買ったんだけどね。タイトルは「リップ・イット・アップ」。1983年に発表されている。タイトル曲がシングル曲なんだけど、全英チャート8位にランクインしている。僕が買ったのは日本盤でライナーノーツが付いていた。読んでみて驚いた。

 

 

アルバムのタイトルが「キ・ラ・メ・キ・トゥモロー」となっているのだ。これはあれか?アイドル路線のグループだったのか?

 

 

ライナーノーツを読んでみても、日本でそんなに推していたとは書いていない。しかしこのタイトルはやはりアイドル路線でしょ。確かに心地のいいサウンドだが、アイドルではないと思うな。これはもう聴いてもらうしかないかな。

 

 

ヒット曲の「リップ・イット・アップ」です。


www.youtube.com

 

 

例えるとしたら、僕はスタイル・カウンシルを思い浮かべるな。センスがよくて、ブラックミュージックの要素もある。ただしヴォーカルはデヴィッド・ボウイからの影響大である。顔はもしかしたらアイドル顔かもしれない。

 

 

知らないアーティストの作品をいきなりレコードで聴くという冒険はまだまだ続きそうだ。