hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

英米生真面目対決

只今12時15分。学校にいるが、あと30分で退勤するつもりだ。今日は定時に出勤して、6年生のプリント作りに勤しんだ。集中して取り組むよう努めた結果、1単元分のプリントを作ることができた。明日は5年のプリント作りに勤しもうと思う。でも教員間の話題やはり地震のことだったし、その中で切ない話もあった。

 

 

 

 

ところで今、腰が痛い。このことはもう書いてしまったのかな。最近とみに物覚えが悪くなってブログに何を書いたかが思い出せない。まあ書いてないという体でいこう。

 

 

年末にうどん旅行と映画鑑賞というずっと座りっぱなしの状況が続いていたからだと思うけれど、元旦の朝から腰が痛い。一番楽な姿勢は立っていることだ。それ以外の姿勢は痛い。ぎっくり腰ではないからまだ動くことはできるけど、腰痛はツラい。あと、症状が出るのが遅いっていうのも年寄りの証拠なのだろうか。とにかく時間が解決してくれるのを待つしかない。

 

 

昨日、買ってきたレコードを聴いてからはジャクソン・ブラウンの「ランニング・オン・エンプティ」を聴いている。好感の持てるレコードだ。しかしふと思った。ちと生真面目過ぎやしないか?と。

 

 

同じような感じの生真面目さを感じさせる人はいないか考えたら、ポール・ウェラーを思い浮かべた。そこでタイトルを思いついたというわけだ。さて、どうやって対決しようか。

 

 

生真面目と言ったらまずはどんなことを歌っているか、になるのかな。特に政治的なことをテーマにした歌はあるのだろうか。ジャクソン・ブラウンは、「非常にリベラルな政治思想の持主で、民主党の熱心な支持者としても有名」(byウィキ)だそうだ。僕の記憶では「ノー・ニュークス」というイベントを企画したり「サン・シティ」に参加したり(どちらも政治的な音楽イベント)していたはずだ。

 

 

一方のポール・ウェラーはどうだろう。スタイル・カウンシル時代はポップでオシャレなイメージがあったが、「歌詞は当時のサッチャー政権に対して過激なものを多分に含み、政治批判をより明確に打ち出していった」(byウィキ)。よって歌の内容については引き分けである。

 

 

次は歌い方かな。これも言うまでもなく引き分けである。どちらもその実直な声と歌い方で生真面目だなあと思ったんだもの。こういう歌い方が好きになったのもここ数年のことである。

 

 

次はサウンドか。ジャクソン・ブラウンは僕が聴く限り、ウエストコーストの腕っこきのミュージシャンと組んでいる。その演奏は確かなものだ。僕の好きなデヴィッド・リンドレーもスライドギターで参加しているはずである。一方のポール・ウェラーザ・ジャムではパンクサウンドスタイル・カウンシル時代はソウルやR&Bの影響が濃いサウンドと振れ幅が大きい音を作り出している。これも優劣はつけられないかな。

 

 

次は作品の数にしようか。これは圧倒的にポール・ウェラーの勝ちである。毎年のようにアルバムを出してるんだもの。一方のジャクソン・ブラウンは寡作、と言ってもいいだろう。

 

 

最後にこれはどうだろう。彼らの音楽を聴いて眠れるか?だ。ジャクソン・ブラウンは眠れる。ポール・ウェラーはソロになってからのアルバムだと眠れるが、ザ・ジャムスタイル・カウンシル時代は緊張感があり過ぎて眠れない。

 

 

対決、と書いたからにはどっちが勝ちか決めなければいけないかもしれない。しかし、そんなのは野暮であることに気づいた。どっちみち2人とも好きなのだからそれでいいじゃないか、というのが今日の結論だ。

 

 

 

 

只今17時30分。既に地震から72時間が経った。僕は頑張ってブログを書いてみたが、なかなかツラいものがある。明日どうするかはまだ分からないが、思いつめるのとテレビを長時間観るのは止めようと思っている。

 

 

以上で終わります。冴えない文章でごめんね。でもその冴えなさも記録しておこうと思ってるんだ。

 

 

 

自分にできることしかできない

朝ご飯を3人で食べていたら、母がもう帰ると言い出した。うーん・・・少なくともあと1日は様子を見た方がいいんじゃない?と言ったが聞かない。仕方がないので9時頃に準備をして妻の車で実家に送っていった。

 

 

家に帰ってからは妻が学校に行くと言うので、いってらっしゃいと言って、僕は1人になった。1人っきりになるのは何日ぶりだろう。讃岐に行く前ぶりだな、と思いながらテレビを観ていた。例によって被災地の様子を知るためにだ。

 

 

しかし、このまま暗い気持ちでいるだけではいけない、ここはひとつ自分ができることをやるしかないじゃないか、と思ったのでまずレコードを聴いてみた(元旦の朝から音楽は聴いてなかった)。少し気持ちが明るくなったので外に出た。取り敢えずガソリンを入れたいと思ったが、その後の展望はない。ガソリンを入れてからちょっと考えて「六可レコード」をのぞいてみるか、と思い車を走らせた。六可レコードには明かりがついていた。

 

 

「やってるんだ」と思い、駐車場に車を停め、店に向かって歩いていると店主がはす向かいにある鉄板焼き屋(←店主の父がやっている)から出てきた。新年の挨拶をし、地震のことを話し、鉄板焼き屋の中を見せてもらい、レコード屋の方に行った。3枚レコードを買うと「お雑煮ができたんでよかったら食べてってください」と言われた。

 

 

お言葉に甘えて店に入り、店主の父やお客さんと話をした。地元ネタで盛り上がったがその中で店主が僕が思っていたことと同じようなことを言った。「(被災者への)思いを持ちつつ僕らは今まで通り暮らしていこうと思う。東日本大震災の時は自粛(行動)が凄かったけれど、経済を回していこうと思う」。僕も同感だ。自分にできること、それをやるしかないよな。店主や店主の父やお客さんと楽しく歓談して店をあとにした。

 

 

僕にできることは明日から仕事をすること、音楽を聴いて、ブログを書くことだ。少なくとも石川県の小松市民の1人は生きて行動していることがブルグを通して伝わればいいんじゃないか。そう思いながら家に帰った。人と喋ることで少し元気が出たな。

 

 

というわけで今、さっきも聴いていたバッドフィンガーのファーストアルバムを聴いている。このアルバムは元旦の朝、つまり今年初めて聴いたレコードだ。昔聴いた時は、そんなに引っかからなかったのに、元旦に聴いた時はなんかしみじみといいなあと思った。これは聴けば聴くほど味が出てくる作品だな。

 

 

元旦に聴いた時はB面がしみじみとしていいな、と思ったのだが今はA面の元気がいい曲を気に入っている。1曲目の「カム・アンド・ゲット・イット」はもちろん名曲だ。ポール・マッカートニー作だもんな。ドラムのフィルインリンゴ・スターを思わせる。ベースはブイブイいっている。A面はこの調子でバッドフィンガー流ロックンロールが奏でられる。そしてギターもいい演奏をしていることに気づく。

 

 

B面はさっきも書いた通り、しみじみ系の曲が並んでいる。最後は名曲「メイビー・トゥモロウ」だ。しみじみ系の代表曲である。バッドフィンガーはCD時代に買って聴いていたたのだが、今回レコードで聴いてみて「あちゃー、もっと早くに(彼らの素晴らしさに)気づくべきだった」と思った。いつものことなんだけどね。

 

 

これからさっき買ってきたレコードを聴いてみようと思う。10ccとオレンジ・ジュースとルパート・ハインだよ。10ccについては六可レコードの店主が「ファンは少ないけれどハマる人はハマるみたいですよ」と言っていた。僕はどうかな。以前「あんまり聴いてこなかった音楽を勉強しよう!」と思って聴いた時は、何だかクイーンみたいだな、と思ったんだった。それがどう変わるのか、あるいは変わらないのか楽しみである。

 

 

それでは。明日から仕事の人も多いよね。僕は年末と違って本気モードでいこうと思っている。

 

 

 

僕は節操がない

「節操がない」・・・節義や自分の信念・主張を守り通さずに、事あるごとに主張をひっくり返してしまったり、あっちこっちの異性とみだらに付き合ったりすることです。主に否定的に使われる言葉で、「無節操」とも言います。

 

 

ヤフーで調べたら、上のように書かれていた。なるほど。

 

 

僕が節操がない男(おっと、あくまでも音楽面でのことですよ。音楽面では見境なくみだらに付き合っている)だということはこのブログを読んでくださっている人なら知っていることだと思う。昨日〇〇サイコー、と熱狂的に書いていたのに、次の日には□□の魅力に取りつかれて困っている、などと平気で書いてきたからね。今日もそういう話になろうかと思い、このようなタイトルにした。

 

 

アップルミュージックを使うようになってから、どれくらいのアーティストと出会ってきたことだろう。そして今はレコードを聴くようになってから、同じようなことが起きている。

 

 

レコードを買い始めた頃、僕は絶対的な名盤だけを買って、あとはそれを楽しみながら余生を過ごすつもりだったんだけど、目算が外れた。「あ、このアルバム知ってる。でも聴いたことないなあ、いっちょう買ってみるか」という機会が非常に多くなった。プログレとかジャズとか、レオン・ラッセルとかポール・サイモンとかアル・クーパーとか、ケイト・ブッシュとかそれこそ節操なく買っては聴いている。

 

 

また、今までと違うことも起きている。昔持っていたけれど、スルーしていたアルバムを再び買って「おっ、これはいい!」と思うことだ。スティーヴィー・ワンダーとかエルヴィス・コステロとかいろいろだ。今日はこっちの方である。紹介しよう。バウ・ワウ・ワウです。

 

 

実は、レオン・ラッセルの記事を書いている時にはもうバウ・ワウ・ワウも聴いてたんだよね。記事を書いている最中は、頭をレオンに戻すのが大変だった。それにしても今年はレオン・ラッセルで終わりだと思ったのだがまだ油断はできないな。

 

 

バウ・ワウ・ワウに話を戻そう。デビュー当時は大々的に取り上げられていたように記憶している。僕はその宣伝に乗せられて買ったクチだ。しかしなぜだろう?10回も聴いてないんじゃないかな。高校生当時に10回聴いてないとなれば、それはスルーしたことを意味する。

 

 

今回購入したのは、「20世紀ロック」のダイラさんが大分前に強く推薦していたからだ。そのことがずっと頭の中にあったので、メルカリに出品されているのを見た時は思わず何も考えずにポチっとしちゃった。

 

 

肝心の内容は、というと素晴らしいの一言に尽きる。僕の「チャラいもの好き心」を大いに刺激してくれる作品である。チャラいと言っても貶めているわけではない。楽器隊はみんな凄腕だし、アナベラのヴォーカルも勢いがあっていい。1曲聴いてもらおうかな。「チワワは素敵な愛言葉」である。


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このギターを聴くと浅井健一ことベンジーを思い浮かべてしまうんだよね。それにベースのブイブイ具合も凄い。ここらでバウ・ワウ・ワウがどういうバンドなのかを書いておいた方がいいかもしれない。レッツ・ウィキでいくか。

 

 

「ポストパンクの旗手アダム&ジ・アンツからマネージャーのマルコム・マクラーレンがリーダーのアダム・アントを除くメンバーをすべて引き抜いてロンドンで結成。1981年にアルバム『ジャングルでファン・ファン・ファン』をリリース。凄腕のテクニックでジャングル・ビートと呼ばれる斬新な音楽スタイルでイギリスのみならず、日本でも人気が出た」

 

 

これを見てやっと得心した。アダム&ジ・アンツのメンバーだったのか。だからジャングル・ビートだったのか(さっきの「チワワ・・・」でジャングル・ビートを感じていただけただろうか?)。それにしてもマルコム・マクラーレンはやることがえげつないね。

 

 

でも、そんなことはどうでもいい。このジャングル・ビートはいつまででも聴いていられる。そんなリスナーの期待に応えてバウ・ワウ・ワウもひたすらジャングル・ビートで攻めている。初めて聴く人にはA面をお薦めするな。B面はちょっと変化球も入れているが、まあジャングル・ビートであることは変わりない。

 

 

僕だけかもしれないが、ギターにマカロニウエスタン映画からの影響も感じる。ジャングル・ビート+マカロニウエスタンなんてありそうでなかったんじゃないかな。今でも十分聴ける作品である。こちらの作品なんかどうだろう?「オランウータン」というインストナンバーだ。


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バンド活動は切れ切れだったみたいだが、このデビューアルバムを聴いていれば問題ないはずだ。多分高校生の時は、アナベラのヴォーカルが気に入らなかったんだろう。今聴くと勢いがあって好感が持てる歌い方と声だ。

 

 

 

 

昨日今日と土曜日日曜日ではなく何となくもう冬休みになった気分(実際冬休みなんだけど)になって、「いかんいかん、まだ勤務しなきゃいけない日があるんだぞ」と気持ちを引き締めなければいけなかった。明日、行きたくないな―。月火水と午前中出勤して、木曜日は1日年休だ。予定では木曜日早朝から讃岐の旅を始める。楽しみである。それにしてもチンクエチェントで四国まで行けるのだろうか。点検をしてもらった方がいいのかな。

 

 

今日はクリスマスイブだったせいか道も店も混んでいた。しかし、何とかクリアできた。今晩は「とりやさい鍋」でいこうと思う。これ、石川県の名産だって妻が言ってたな。斉藤和義が来訪したら必ず「とりやさい鍋」の素(というか味噌)を買い込むそうだ。

 

 

 

じゃあ、ちょっと早いけれど記事をアップしちゃうぞ。バイバイ!

 

 

 

1978年から1981年までのエルヴィス・コステロ

今朝4時くらいに外を見ると結構な雪が積もっていた。40㎝くらいかなあ。妻は7時半になっても起きてこない。しょうがないので自分できつねうどんを作って食べた。それから雪かきを開始した。

 

 

もう書いちゃうけれど、石川県内の40歳以上の人の多くは、今頃腰や首や膝が痛い痛いと言っていると思う。

 

 

雪かき第1弾は車回りだ。洗濯物を干す時のように、慌てず淡々とやることを意識して頑張ってみた。隣の妻の車を見ると、積雪量が少ない。きっと昨夜は遅くまで忘年会に参加していたのだろう。

 

 

その後、一度家に戻り、一休みしていたら妻が起きてきた。ヒモたるもの、もうひと踏ん張りして妻を驚かせようと思い、再び外に出た。今度は入り口から道路までを綺麗にしようじゃないか。さっきと同じように淡々と雪かきをしていると、妻も参戦してきた。2人なら作業も捗る。みるみるうちに雪はどかされていった。しかしこれくらいかな、と思ってやめようとするたびに妻は「もう少し」と言い、せっせと雪かきを続ける。これには従うほかない。僕も頑張って雪かきをし続けた。その結果が最初に書いた「腰が痛いよー」である。

 

 

今度こそ終わりだ、と思って2人で家に入ったら、除雪車の音が聞こえてきた。これは・・・また雪の塊が来るぞ、と思った2人は外に出てフゥ、とため息をついた。道路の雪がさっき雪かきしたところに山積みになっている。道が綺麗になるのはありがたいんだけどさあ、と2人でぶつぶつ言いながら頑張った。でもニュースによると輪島で100以上の世帯が孤立しているという。僕たちにできるのは1日も早い復旧を願うことだけである。

 

 

今日はこれで百点満点の日なはずだった。あとは新しいIHがやって来る(今までのは調子が悪くなったので妻が即購入した)のを待つだけだ。そう思っていたのに、用件が増えた。ひとつは、叔母の家に肉を届けに行くこと、もうひとつは妻の学校に行って飼育しているやまめの水温を確認することだ。そして妻からは年賀状を作るからパソコンを貸してくれと言われている。

 

 

僕は何となく自分のパソコンを貸すのに抵抗があった(やっぱり嫌じゃない?)ので、自分で何とかしようとこちらも頑張ってみた。そしてローテクの僕でも何とか妻の所望するものを作ることができた。あとは印刷だ。これを出かける前にやった。素晴らしい。

 

 

そろそろ叔母の家に行こうじゃないかとなったので僕が車を出すと言って、雪道をガシガシ走らせて(←ちょっと誇張気味)、肉を渡し、妻の勤務する小学校に行き、いろいろと見て回り、スーパーに行き食材を買って家に帰った。フゥ、疲れた。僕は少しだけ眠ってからブログを書き始めたが、なかなかコステロの話までいかないことに多少イラつきながら、夕食のぶり大根も同時に作り始めた。新しいIHはなかなかいい働きをしている。今までのは大分よたっていたんだな、ということが分かったよ。

 

 

 

さて、自分のことはこれくらいにしてそろそろ本題にいかないと怒られちゃうな。エルヴィス・コステロである。しかも1978年から1981年までの期間限定モノだ。

 

 

この4年間に4枚のアルバムを発表しているが、僕はこの4年間こそ、第1期コステロ黄金時代だと思っている。(っていうか誰でもそう言うか)。だったら1977年のデビュー・アルバムから5年間で5枚、の方がキリが良くていいんじゃない?と言われそうだが、デビュー・アルバムはまた少しニュアンスが違うんだよね。

 

 

まずは4枚のアルバムのタイトルを紹介しておこう。

 

 

1978:This Year’s Model

1979:Armed Forces

1980:Get Happy

1981:Trust

 

 

僕はエルヴィス・コステロについてはほんの少しだけ書いたことがあるが、じっくりと書いたことはない。今日もどうやら少しだけになりそうだ。あと20分(ぶり大根ができるまで)が勝負だ。

 

 

今日、是非書きたいと思ったことから書いていこう。それは4枚のレコードのどれも音がいいということだ。バスドラの音もベースの音もしっかり出ているし、キーボードなんてうっとりしちゃうくらいだ。ニュアンスは違うがこのキーボードは(ザ・ドアーズの)レイ・マンザレクに匹敵する音だと思う。

 

 

最初は「さすがB&Wの音は違うね」とスピーカーのおかげだとばかり思っていたが、どうやらそれだけではないらしい。というのも最近ストラングラーズのレコードを聴いて「なんてしょぼい音なんだ。演奏はいいのにもったいない」と思ったからだ。コステロの音は明らかにいい。もしかして、かなり意識していたのかな。

 

 

次はそれに関係しているかもしれないが、バックバンドが素晴らしい。ジ・アトラクションズ、という名前だ。コステロは2作目からエルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ名義でしばらくアルバムを発表している。メンバーを紹介しておこう。

 

 

ドラム:ピート・トーマス(手数の多さとベードラの音のキレが気持ちいい)

ベース:ブルース・トーマス(骨太)

キーボード:スティーヴ・ナイーヴ(ちょっと神経質な人かもしれない)

ギター:エルヴィス・コステロ(歌も上手いがギターも上手い)

 

コステロも含めて4人である。みんなかなりの腕っこきだ。チャートアクションの方も書いておこう。

 

 

「ディス・イヤーズ・モデル」・・・最高4位(イギリス)

「アームド・フォーセス」・・・最高1位(イギリス)

「ゲット・ハッピー!」・・・最高1位(イギリス)

「トラスト」・・・最高9位(イギリス)

 

 

「トラスト」がなんで最高9位なのかよく分からない(多分地味だったんだろう)。でも僕は好きだ。この作品からコステロは少し変化してきたと思っている。そしてこの4作が最初にも書いたけど、コステロの第1期黄金時代だと思う。僕は相変わらずこの4作から抜け出せない。コステロと言ったらこの4枚でしょ?騙されたと思って聴いてみてよ。

 

1曲だけ紹介しておこう。


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どう?カッコよくない?

 

 

あと6分でぶり大根は出来上がる。僕の今日のブログエネルギーはそろそろ尽きようとしている。これから推敲して記事をアップする頃には、おいしいぶり大根が出来ているはずだ。

 

 

 

というわけで、タイトルに偽りありかもしれないが、今日はこれくらいで終わろう。

 

 

 

それでは。おやすみなさい。

 

 

 

もしかして、だけど

今朝、目覚めたのは6時20分だった。僕としては驚異的に遅い。確か午前2時頃に達兄ぃからのコメントを読んで、それからまた眠ったはずだ。4時間あまり眠り続けることができたなんてすごいよ。起きてリビングに行ってもまだ眠くて朝ごはんを食べている時以外は出勤間際まで目を瞑っていた。

 

 

最近は頓服も一緒に飲んで、眠たくなったら導入剤を飲む、という流れだったんだけど、昨日はWBCの映画(「憧れを越えた侍たい 世界一への記録」)を21時まで観ていた。最近テレビを観ることが極端に少なかったからそれも影響したのだろうか。謎である。

 

 

あ、もしかしたらあれか。2学期がもう終わろうとしている安堵感からのんびりモードになっているのかもしれないな。

 

 

今日は思い切って午後から年休を取った。帰りに何気なく日本酒を買った。今、目の前に置いてあるんだけど、どうするつもりなんだろう。この前妻に「飲むのは金曜日と土曜日だけだよ」と言ったら、「あなたはルーティンを守る人だものね」と言われたばかりなのに。

 

 

明日で僕の授業は終わりである。さっき教頭から連絡があって1限目の授業がなくなった(担任に返した)。2限目はテストで3限目はテスト返しで4限目はテストだ。だから今日お酒を飲んでも問題はないように思われる。この記事を書き終えるまでに手をのばしているかもしれないな。

 

 

そうそう、本題に入る前にもういっこ書いておこう。昨日JUNさんから連絡があったのだ。少し心配していたけれど、結局新年会をするということで話はまとまった。7日(日)だ。つまり、僕にギターの練習をする時間が増えたということだ。この前のギター教室で「ヴィーナス」の練習は最後だと思っていたけれど、6日(土)に教室があるので、そこで最終の仕上げだ。冬休みはできるだけ頑張ってギタ練に励みたいものである。

 

 

さあ、タイトルの話にいこうか。「もしかして、だけど」・・・。そうなんだよねー。今、毎日聴いている人が現れたんだよね。その名もレオン・ラッセル。どうも今年最後に書く新しいミュージシャンになりそうだ。

 

 

彼については「この1曲でご飯5杯はいける」という記事を書いた。その時以来何となく気にはなっていたんだけど、レコード屋さんで彼の作品を見つけちゃった。廉価だったので即買ったのが土曜日。その日以来毎日聴いている。そして段々耳に馴染んできている。

 

 

「A Song for You」は若い時に聴いたことがある。最高の曲だった。確かCMに採用されていたはずだ。この曲が収録されているファーストアルバムもCDで買った。しかし、そこまででアルバム全部を聴き込むことはなかった。

 

 

僕が今回買ったアルバムは「Leon Russell and the Shelter People」というソロとしては多分2作目となる作品である。昔からかっこいいジャケットだなあとは思っていたが、縁あって僕の家に来た。

 

 

レオン・ラッセルについては長い長い歴史があるので今日は割愛させてもらおう。あとで曲を貼り付けて興味があったら聴いてもらうことにしよう。

 

 

僕が一番気に入っているのは、彼の声と歌い方である。これは何と表現すればいいのか分からない。しゃくりあげる歌い方が好きだ、ちょっとキンキンしている声質が好きだ、しかしその中には確かにギザギザ成分が含まれている、そこが堪らなく好きだとしか言いようがない。普通に歌っている曲も好きだが、「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」のようにお経ラップみたいに言葉数が多い曲はもっと好きだ。

 

 

次は彼に弾くピアノが気に入っている。何でも弾きこなせるマルチプレイヤーなんだけど、やはりピアノでしょ。雄弁である。しかも僕好みのブルージーな響きを聴くともう堪らない。お酒を飲みたくなっちゃう。もう飲んじゃおうかな?今(16時)から飲めば、18時頃にはベロベロになっているかな。夕食も作らなきゃいけないし、ちょびっとだけにしとくか。

 

 

次に彼を取り巻くミュージシャンが好きだ。ドラムスもベースもギターも。女性コーラス隊もソウルフルで素敵だ。これが「スワンプロック」というものなのか。そしてこのサウンドにクラプトンもジョージ・ハリスンもやられたのか。このサウンドミック・ジャガーが目をつけてアメリカのマッスル・ショールズ(←ド田舎)で録音をしたのか。言っとくけど、レオン・ラッセルはそれくらい超大物なんだ。それがやっと分かったこの数日だった。

 

 

次はアレンジ能力の高さだ。彼はディランの曲をたくさんカバーしている。それが何というか、初めて聴くと分からないんだよね、ディランの曲だって。骨と皮だけでできたディランナンバーをスワンプロックにしちゃっているのだ。レオン・ラッセルはスタジオで散々レコーディングをしてきた人だから、骨と皮だけの名曲を見つけると「いいもんめっけ」と思って思いっ切り自分流にアレンジしているのだろう。そこがかっこいい。

 

 

今日の午前中はレオン・ラッセルについて丁寧に書くつもりだった。でもこれはもう聴いてもらうしかない。それにしても今、こういう音楽を聴いて胸をときめかせる人はどれくらいいるのだろう。

 

 

まずは入門編。「A Song for You」です。これで「ご飯5杯はいける」を書けばよかったかもしれないくらいの名曲だよ。


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次はディランナンバー。これは比較的ディランナンバーだと分かりやすい。


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最後は今の僕のお気に入り。


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さて、日本酒をもう飲み始めている僕としては、さっきから聴いている「Leon Russell and the Shelter People」をもう一度最初から聴いて、今日という日を締めようと思っている。いつもより早いけれど、そろそろお別れの時間にしようかな。

 

 

 

じゃあ、何とか今日という日を終えることができたことを祝して、乾杯&バイバイ。

 

 

 

冬眠日記2023ー④

いよいよ寒い寒い冬がやって来たようだ。外は雪がちらついている。家の中は寒い。暖房でもファンヒーターでも何でもつければいいんだけどね。さあ、どうでもいいことを書き連ねていくか。

 

 

先日2023年のアルバムランキングを2日続けて書いたが、2日目に記事をアップして唖然とした。確認のために自分のブログを覗いたら、前日のタイトルが「アルバムランキング」じゃなくて「アルバランキング」になっていたからだ。こんな大失敗は初めてだ。ここまで呆けたか、俺は、という思いでしばらく呆然と「ム」が抜けたタイトルを見続けていた。これからもきっとこういう事態が起きるのであろう、と頭の中に入れておいた。次。にいく前にもういっこ見つけた。なんで「の」が入っているんだ?もういいや。ここは直さないでおこう。

 

 

昨日は精神科受診の日だった。妻からしつこく「私に関する悪い噂が出回っていないか聞いてくるように」と言われていたので、自分のことはさっさと済ませ(「hanamiさん、どうする?診断書書けばいいんか?」「いえ、今年は年休で凌ぎます」「あら、そうなの?何だか逞しいわね」で終わった)、「あのー、実は・・・」と妻のことを話した。

 

 

僕の話が終わるか終わらないかのうちに主治医は「ない、そんなもん、ないわ」と即答だ。そして黙って何か書き始めた。薬の処方について書いているのかな?と思い、じっと待っていると「はい、奥さんに渡して」と紙を渡された。そこにはハートマークつきで妻に対するメッセージが書いてあった。

 

 

「♡ 悪い噂はありません 

   教員がたくさん休んで大変ですね! 

   きりの悪いところで仕事をやめて夫のやさしい手料理たべて下さい」

 

 

「『きりの悪いところ』のところを強調しといてね。『きりのいいところ』なんて思ってると時間がいくらあっても足りないんだから」と言われ、僕の診療は3分で終わった。うーむ・・・。これで来年の3月初めに僕が病休云々と言い出すときっと怒るだろうな。どうやって話を持っていったらいいのだろうか。少しずつ状態が悪くなっていることは明らかなので、なるようになれ、としか言いようがないが、僕の計画というか決意は早くもぐらついているようだ。次。

 

 

もしかしたら讃岐うどんを食べに1泊2日の旅行に行くかもしれない。先日妻が「ねえ、讃岐に1泊2日って無理だよね?」と言われたので、「全然無理じゃないんじゃないか。朝5時に出て、昼過ぎについてこうしてあーして・・・・・・。それから帰れば可能じゃない?」と話したら、「実は28日休むかもしれないの」と言う。何かの振替休日を取らなければいけないらしい。それにしても県外に行くことを頑なに拒んでいた妻から讃岐の話が出るなんて意外だったな。

 

 

「でも、年末にはJUNさんと恒例の忘年会をする予定だから、今はっきりと行くとは言えないよ」とは言っておいた。とにかくJUNさんとは、ギターのレッスンをしてほしいし、家のスピーカーでレコードを聴いてほしいし、一緒に飲み食いもしたい。それをしないことには年は越せない。いや、越してもいいんだけどね。新年会になっても。でも讃岐にも行きたいしな―。いやー悩ましいところである。

 

 

思えばこのブログを開設してから一度も讃岐には行ってないんだよな。っていうかどこにも行ってないんじゃないかな。1人で京都の美術館に行ってたこともあったのに、いつの間にこういう風になったんだろう。やはりコロナの影響からズルズルとどこにも行かないようになったんだろう。年末でなくてもいいからそろそろどっかに行きたいものである。次。

 

 

今日は今年最後のギター教室だった。例によって行く直前になって集中力マックスで練習した僕だったが、そのかいはあった。何とか先生と「ヴィーナス」の最初から最後まで演奏することができたのだ。「できたのだ」なんて嘘を書いちゃいかんな。分からないところはテキトーに、ソロの部分はゴーインに弾いて最後まで演奏した、という方が正しい。でもやはり2人で合わせるのは楽しい。冬休みはこっそりと学校にギターを持っていって練習しようと思う。次。

 

 

ストーンズがさりげなく「ハックニー・ダイヤモンズ」にライヴ演奏(7曲)をつけて発表していた。これがまたまた素晴らしい。ニューアルバムから4曲と「シャッタード」「ダイスを転がせ」「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」が収録されているんだけどね。旧曲3曲のテンポがもう遅くて遅くて逆にそれがかっこいいったらありゃしない。ニューアルバムからの4曲はアルバムのテンポ通りだった。

 

 

「シャッタード」・・・テンポは遅いのにミックのヴォーカルは早口に聴こえる。そこが面白い。そして円熟としかいいようにない演奏だ。「ウゥ、くたくただ くたくただ 愛と希望とセックスと夢がまだ通りで生き残っている」「笑い、喜び、そして孤独とセックスとセックスとセックスとセックス 俺を見ろ、俺はボロボロだ くたくたにさせられた」。80歳が歌う歌詞かね、全く。

 

 

「ダイスを転がせ」・・・もともとミディアム・テンポだから違和感はない。しかしこの曲も長らく歌い続けているな。「女どもは俺を味わい 食い荒らそうとしている」「俺にロウソクを燃やし尽くさせる」「だがな 俺の王冠に飾りなんていらないんだ」。フゥー、ミックよ、まだ不安なのかい?

 

 

「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」・・・この曲もオリジナルヴァージョンより遅いかもしれない。しかし円熟味たっぷり、栄養満点である。もう忘れたけれどこの曲の和訳は山川健一が秀逸なものを残している。調べてみるかな。結構あからさまに訳していたはずだよ。

 

 

本を見つけたので一部引用しまぁ~す。

 

 

俺はハリケーンのど真ん中で生まれた

俺はママに向かって吠えたのさ、激しい雨の中でね

だけどもうそんなことはいいんだ

実際のところ最高だぜ

だけどもうそんなことはいいんだ

俺の名前はジャンピング・ジャック・フラッシュ

そいつは最高なんだ

 

俺は二人の裸足の、レズビアンの魔女に育てられた

背中を鞭で打たれながら育ったんだ

だけどもうそんなことはいいんだ

実際のところ最高だぜ

だけどもうそんなことはいいんだ

射精するチンポコが飛び跳ねる

そいつはまったく最高だぜ

 

                     ~「彼が愛したテレキャスター」より~

 

 

どう?こんな感じで「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」という言葉を訳しているんだ。この訳が正解なのかもしれないな、と思わせる山川健一はすごいよ、全く。せっかくだからこの機会にもう1回読み返してみよう。

 

 

 

さてと。無事冬眠日記も書くことができた。妻も帰って来た。ミックはまだ吠え続けている。これからさびしく夕食を作って、食べて、寝よう。

 

 

 

おやすみ!

 

 

 

今夜 俺は 別人

「この1曲でご飯5杯はいける」シリーズ第6弾である。曲は仲井戸麗市の「別人」だ。

 

 

この曲はチャボ初のソロアルバム「THE 仲井戸麗市BOOK」の第1曲目に収録されている。チャボならもっと聴きやすい曲もあるが、やはり「別人」で決まりだな。なんてったってまずタイトルに驚いたもん。と同時に「やはりそうだったのか」との思いも持った。何でタイトルに驚いて、何が「やはり」だったのかを今日は書ければ嬉しい。

 

 

では当時のRCサクセションの状況を振り返ってみよう。(←あ、チャボはRCのギタリストでね、「チャボ」というのは仲井戸麗市の愛称です)

 

 

1980年に発表されたライヴアルバム「RHAPSODY」をきっかけに大ブレイクを果たしたRCはその後もコンスタントに活動を続け、ライヴの帝王になる。1983年には「THE KING OF LIVE」なんていうタイトルのライヴアルバムも発表している。

 

 

その後独立して事務所を立ち上げ、1984年に「FEEL SO BAD」を発表。このアルバムで清志郎は「自由」等の怒りに満ちた曲を歌っている。チャボはと言えば、それまでのロックンロール路線から一変して「遠い叫び」(←これも超名曲)という内省的な、しかし怒りも感じられる歌を歌っている。

 

 

そして次の年の1985年8月31日に自身初のソロアルバムを発表するのだ。ソロを発表するニュースを聞いた時には「そうか・・・チャボがソロか。そうだな、それはいいアイディアだ」くらいには思っていた。

 

 

だからアルバムの発売日にはレコード屋に行って買ったと思う。そして家に帰ってジャケットをしげしげと眺めて思った。「これがチャボのソロアルバムか」。ジャケットにはゴーグルをして水面から顔を出したばかりのチャボの顔が映っている。口を開けて息を吸っている。「チャボって水泳してたんだ」。単純にそう思った僕だが、当時のチャボの心境をそのまま表した写真だったのかもしれない。生粋のロックンローラーを演じていた(僕にはそう見えた)チャボが、ついに本当の姿を見せたんだ。

 

 

それから徐にレコード針を落として流れてきたのが「別人」である。こんな歌である。

 

 

俺の脳ミソ レヴォリューション

ぶちこめ最強 ミサイル

ひとっかけらも無く 木っ端微塵に

 

生み落とす精鋭 コミュニケーション

感じる鮮烈 バイブレーション

打ち砕け けちくさいプレッシャー

 

Oh! 俺は 別人

Oh! 見知らぬ 別人

Oh! 今夜 別人

Oh! 無敵の別人

20世紀末 流れ出してる 夜 夜 夜

 

 

はき出す 蓄積フラストレーション

巻き起こす 一大センセーション

詰め替えをあおぐ 俺の脳細胞

 

 

奴等の宇宙へ デモンストレーション

つきさせ最新 インフォメーション

打ち上げる 空飛ぶメッセージ

 

 

Oh! 俺は 別人

Oh! 見知らぬ 別人

Oh! 今夜 別人

Oh! 無敵の別人

20世紀末 流れ出してる 夜 夜 夜

 

 

俺の脳ミソ レヴォリューション

ぶちこめ最強 ミサイル

ひとっかけらも無く 木っ端微塵に

 

 

音も歌詞も僕の胸に突き刺さってきた。それは今聴いても変わらない。うーん、詩としても成立しているんじゃないかなあ。清志郎のようにロックする姿もあるけど、チャボのように内面に向かってロックする姿もありなんだ。それを具現化したのがこのアルバムで、それを高らかに宣言したのが「別人」である。

 

 

 

ちょっと話は逸れるが、当時携帯電話もなかった時代に、女の子のアパートに行くことは至難の業だった。いわゆるアポなし直撃訪問だったからね。内気な僕はトウモト先輩の家に行きたかった。しかしどうにも踏ん切りがつかない。そういう時にまずこのアルバムのA面を聴くのだ。そして「俺は別人になるのだ」と言い聞かせて家を出たものだ。

 

 

 

話を戻そう。チャボはRCではサイドマンとして清志郎を引き立てる役を自ら進んでやっていたように思う。ロックンロール最高だぜ、イェ~イ!ってな感じで半ば無理しつつ、でもその役を楽しみながらしていたのだと思う。古井戸ファンなら「チャボ、大丈夫?頑張り過ぎじゃない?」なんて思ってたかもしれない。RCでチャボを知った僕でさえ、「きっとナイーブな人なんだろうな」くらいには思っていた。

 

 

 

繰り返すがこのソロアルバムのジャケットは、水面から顔を出したばかりのチャボの顔が左側に映っている。顔を出したばかりだと分かる波紋も映っている。あ、忘れてた。この写真はモノクロである。これがまたいいんだよなあ。そして青い文字でタイトルが書かれている。

 

 

長い間息を止めて潜っていたけれど、やっと息をするために水面から出た、そういう瞬間を切り取ったジャケットだ。今一度考えると、「ふぅ、やっと息ができる。さあ、やるぞ」という風情にも見える。

 

 

ジャケットをじっくり眺めてからの1曲目「別人」は格別だ。もう俺はRCのチャボじゃなくてただの仲井戸麗市だ、内臓まで曝け出すぜ、というような覚悟も見受けられる。じゃないと1曲目に「別人」なんて曲を持ってこないよな?僕はこのタイトルで初めてチャボの言葉のセンスに打ちのめされたのかもしれない。間奏ではジョン・レノンの「コールド・ターキー」を想起させるような唸り声を披露している。その間の演奏もフリーキーだ。

 

 

こんな風にして「THE 仲井戸麗市BOOK」は幕を開けるが、その後も「カビ」「秘密」「打破」「早く帰りたい PARTⅡ」など、独特の語感を持ったタイトルの曲が並ぶ。「打破」なんて今の子は分からないんじゃないか?

 

 

どうでしょうか?「別人」、聴きたくなった?じゃあ紹介しちゃうね。これです!

 

      ↓↓↓↓


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そういえば、吉井和哉がこの曲をカバーしていたな。吉井には悪いけど、相手が悪すぎる。この曲を選ぶセンスはさすがだとは思うんだけど。カバーの名手吉井和哉でも手に負えない曲ってあったんだなと思った次第である。

 

 

 

これで今日の「この1曲でご飯5杯はいける」を終わります。イェイ。

 

 

 

 

今晩は初挑戦の芋煮汁を作ろうと思う。上手くできますように。

 

 

 

じゃあね!ビール飲もうっと。

 

 

 

2023年のアルバムランキング決定! その2

昨日は1位から5位までを決めた。

 

1位:ザ・ビートルズ「赤盤」(2023)

2位:マーヴィン・ゲイ「ミッドナイト・ラヴ」(1982)

3位:マイケル・ジャクソン「スリラー」(1982)

4位:マリア・マルダ―「オールド・タイム・レイディ」(1973)

5位:ジェイク・バグ「サタデイ・ナイト、サンデイ・モーニング」(2021)

 

 

今朝、熟考を重ねた結果、6~10位は次のようになった。

 

 

6位:ザ・ローリング・ストーンズ「ハックニー・ダイヤモンズ」(2023)

7位:パティ・スミス「トゥエルブ」(2007)

8位:ピンク・フロイド「炎~あなたがここにいてほしい」(1975)

9位:ビル・エヴァンス「ワルツ・フォ―・デビイ」(1961)

10位:スティーヴィー・ワンダー「キー・オブ・ライフ」(1976)

 

 

選考からもれた人(達)は以下の通りである。

 

ポール・ウェラー

キング・クリムゾン

ジェフ・ベック

マイルス・デイヴィス

ヘレン・メリル

・テリー・ホール

・キャット・スティーヴンス

・ザ・ドアーズ

 

 

まずは5位から10位までの作品について書いておこう。

 

 

ストーンズのアルバムがリリースされた時、僕はサブスクでしばらく聴いていた。そして記事に「普通にいいアルバムじゃん」とエラそうなことを書いた。しかし「20世紀ロック」でレコードの方がすごいよ、という話を聞いて即レコードを購入した。聴いてみたら最新のロックが聴こえてきた。2023年、最前線で鳴っていたロックンロールアルバムだと思う。改めて考えてみてもこれは驚異的なことだ。

 

 

パティ・スミスはちょっと得をしている。だってつい先日購入した作品でランクインしているんだもん。でも、この作品を買ってよかった。カヴァー曲を収録した作品なのだが、全てにパティ印のついた作品になっている。今年上半期にはパティの活動前期の作品をレコードで購入して聴いていたから、7位になっても不思議ではないな。

 

 

8位が意外だった。何が意外かというと僕がプログレを聴くようになったのか!と自分で自分に驚いたということだ。キング・クリムゾンもノミネートしたし、どちらにしようか迷ったがここはピンク・フロイドにしてみた。プログレを聴くようになったのもレコード効果だ。そうじゃなきゃ一生聴かなかったバンドだと思う。1音1音の緊張感が堪らなく気持ちがいい。レコードをターンテーブルにのせた瞬間、椅子にダッシュしてそのままウットリとしながら聴くバンドである。

 

 

9位もまた意外だった。プログレと同じく僕がジャズを聴くなんて!という意外さである。これはJUNさん効果が大である。夏に少しジャズの話をしたことがきっかけでマイルス・デイヴィスビル・エヴァンスヘレン・メリルチャーリー・ミンガスのアルバムを買った。特にマイルスのアルバムは「これがジャズかぁぁぁ!」と思うほどの衝撃を受けたが、ここは初心者として、聴きやすかった方のビル・エヴァンスを選んでみたが、来年は分からない。ズラッとマイルス作品がランクインしているかもしれない。ジャズとの出会いは大きかったし、これから少しずつ味わおうと思っている。ジャズにしてもプログレにしてもレコードから音が出た瞬間、部屋の空気がガラッと変わるものですな。

 

 

10位のスティーヴィー・ワンダーはじわりじわりと僕の心の中に沁み込んできた作品である。2学期始めの朝によく聴いていた。始めはノリの良い曲に耳を傾けがちだったが、しっとり系の曲のよさも分かってきた。パティ・スミスは、このアルバムからカヴァーしていたが、改めていい曲だな、と思った。

 

 

 

以上、hanamiが選んだ今年のアルバム10選でした。

 

 

この10選から漏れた人たちのことにもふれておきたい。

 

 

ポール・ウェラー・・・今年はこの人から始まったといっても過言ではないはずなのにランキングに入れなかった。すまん、ポール。でもオーケストラとやっているアルバムはよく聴いていたぞ。

 

キング・クリムゾン・・・「クリムゾン・キングの宮殿」「太陽と戦慄」はいつ聴いても素晴らしい。ピンク・フロイドに負けたのは不運だとしか言いようがない。上記2枚の対決記事を書いたことが最早懐かしい。

 

ジェフ・ベック・・・とにかく「ワイアード」である。こ~れは名盤でしょ。ジェフだけが凄い、というよりもベース、ドラムス、キーボードと凄腕揃いのミュージシャンに絡む(果敢に挑んでいるように聴こえた)ジェフ・ベックの姿勢に心打たれた。

 

マイルス・デイヴィス・・・なんでランクインしねぇーんだよ、お前の耳は大丈夫なのか?と墓場からマイルスの声が聞こえてくるような気がする。僕は、「はい、すみません」と謝るばかりだ。でも多分来年も聴いていると思うよ。それで許して。

 

ヘレン・メリル・・・ヘレンからも「私の歌を聴いて、それでもランキング入りさせないって、一体どういう了見なの?」とすごまれそうだ。再び「相済みません」と言うしかない。

 

・テリー・ホール・・・本気で謝るのはここからだ。テリー・ホールが夏にいきなり襲ってきた。襲われた僕は、ファン・ボーイ・スリーとカラーフィールドのレコードを買った。スペシャルズもよいけれど、この2つのバンドもしみじみといいなあと思う。これも一生付き合っていくアルバム決定である。もうすぐ命日だな、テリー。

 

・キャット・スティーヴンス・・・最初に謝っておこう。キャットよ、ごめんなんさい。初めて記事を書いた時には今年のベスト3か5には確実に入るアルバムである、と断言したのに、10選からも漏れるとは。相手が悪すぎたんだよ。ストーンズビートルズが相手じゃあ、ね。でも大事に聴き続けるから許せ。

 

・ザ・ドアーズ・・・先日遂にザ・ドアーズのスタジオ盤をコンプリートした(遂にラストアルバムを購入した)。ついでにライヴ盤もゲットした。長らく彼らのライヴ盤「アブソルートリー・ライヴ」を敬遠していたが、素晴らしい出来じゃないか。A面だけでも僕は大満足である。ザ・ドアーズはきっと来年こういう企画をしたらノミネートされるであろうバンドの1つである。

 

 

 

あー、スッキリした。

 

 

 

今日は、帰宅してすぐに大谷翔平選手の入団記者会見を観た。凛々しく日本語で喋る姿に痺れたよ。これからも楽しみである。

 

 

さあ、週末の始まりだ。無事地獄の6連続授業もこれで終わった。授業をするのはあと3日だ。これから鍋を作ってビールで乾杯しよう。

 

 

それでは、バイバイ。

 

 

 

2023年アルバムランキング決定! その1

先日「ロッキングン」を買った。「洋楽アルバムランキング2023」と題して今年リリースされたアルバム50選の特集をしていた。他の記事にも興味があったのでつい買ってしまったが、中身を見て唖然とした。90%が知らない名前のアーティストで埋め尽くされていたからだ。知ってる名前もただ知ってるだけで音は聴いていない(例えばメタリカとかフー・ファイターズとか)人たちばかりだ。

 

 

2年ほど前に「速聴」と称して、そんな若いアーティストを一通り聴いてみたことがあったな、そう言えば。今はそんな気持ちの余裕はない。聴かねばならないレコードが山のようにあるからだ。

 

 

というわけでこちらも負けずにhanamiのアルバムランキング2023をやってみたい。とは言っても先月の12日に「今年を振り返って」なんていうタイトルで10月まで聴いてきたアーティストにふれているんだよね。そこから進展はあったのか?あったんだよね。だからこそ今一度今年聴いてきた音楽を振り返りたいのだ。さすがにあと2週間で「おおっ!これは!」と思える人に出会える可能性は低いと思うので、もうやっちゃうぞ。

 

 

最初にルールを決めなきゃな。まず、今年気になったアーティストを列挙する。そしてそこから10人(あるいはグループ)選出する。そしてアルバムを1枚選ぶ、でどうだろう。

 

 

よーし、いってみっか。

 

 

ポール・ウェラー

・ジェイク・バグ

マイケル・ジャクソン

ピンク・フロイド

キング・クリムゾン

ジェフ・ベック

マイルス・デイヴィス

ビル・エヴァンス

ヘレン・メリル

・マリア・マルダ―

スティーヴィー・ワンダー

ザ・ローリング・ストーンズ

・テリー・ホール

ザ・ビートルズ

・キャット・スティーヴンス

マーヴィン・ゲイ

・ザ・ドアーズ

パティ・スミス

 

 

いかん、18こになっちゃった。ストーンズ以降が結構充実してたんだよね。それに最近のことの方が印象深い。これはポール・ウェラーは苦戦するかもしれないな。こういう時は1位から決めていった方がすんなり決まるかもしれないな。よしっ、考えてみよう。

 

 

 

 

それでは発表します。栄えあるhanamiのアルバムランキング第1位から5位を紹介しましょう。

 

 

1位:ザ・ビートルズ「赤盤」(2023)

2位:マイケル・ジャクソン「スリラー」(1982)

3位:マーヴィン・ゲイ「ミッドナイト・ラヴ」(1982)

4位:マリア・マルダ―「オールド・タイム・レイディ」(1973)

5位:ジェイク・バグ「サタデイ・ナイト、サンデイ・モーニング」(2021)

 

 

おいおい、最初に10人決めて、そこからアルバムを決めるんじゃなかったのかい?あ、そうだった。忘れていたよ。でもいいじゃん、そんな小さいことは。それより、1位から5位まで見てよ。どうです?

 

 

意外でしたか?それともhanamiらしい?1位と3位は11月以降僕に襲い掛かってきた作品(byレコード)である。どっちも買おうと思って買ったわけではない。フラっと買ったらとんでもなくよかった作品である。今書いている途中だが、2位と3位を入れかえようかな、くらいの勢いである。うーん・・・マイケル、ごめんよ。やっぱり2位マーヴィン・ゲイ3位マイケル・ジャクソンにするわ。

 

 

マイケルは前後作の「オフ・ザ・ウォール」「バッド」も購入した。「オフ・ザ・ウォール」は「スリラー」に負けないくらいとばしている曲が並んでいる(A面1曲目からとばしっぱなしだ)。「スリラー」とどっちにしようか大いに迷った作品である。でもやはり「ビリー・ジーン」が入っている「スリラー」に軍配を上げざるを得ないかな。

 

 

マーヴィン・ゲイは「アイ・ウォント・ユー」「離婚伝説」も購入した。天下の名作「ホワッツ・ゴーイン・オン」にピンと来なかった僕だが、この3作にはピンと来た。ファンキーで最高ですよ。でも「ミッドナイト・ラヴ」で決まりだな。ヒット曲「セクシャル・フィーリング」以外の曲も粒ぞろいだったのでこのアルバムに決めた。

 

 

それで1位は自分でも驚いたがザ・ビートルズの「赤盤」2023ヴァージョンである。このレコードを初めて聴いた時(つい最近だよ)の衝撃は大きかった。初心者の僕でも驚くんだから、長年ビートルズを聴いてきた人はきっとぶったまげただろう。凄すぎて毎日は聴いてられないよ。

 

 

これで1~3位までのコメントをしたことになるのか。次は誰だ?マリア・マルダ―か。うん、この人も外せないな。何度か書いているが、今書くとしたらレコード盤に当時の空気感まで詰め込まれている、そういうアルバムである。

 

 

1位から4位までは、1960年代から音楽活動をしている人達だ。しかし5位は違うぞ。何と言ってもまだ弱冠29歳だよ。ジェイク・バグである。4月に彼を発見して以来、事あるごとに聴き続けてきた。夏にはレコードも買った。そのうちの1枚がランクインした「サタデイ・ナイト、サンデイ・モーニング」である。イギリスがアメリカより約70年遅れて産み出したボブ・ディランである。

 

 

このイギリス産の若きディランも本家同様進化し続けている。この作品ではエレクロトニックな音から曲が始まり「おっ」と思わされる。今どきの音楽もちゃんと取り入れているのである。しかし、ジェイク・バグはジェイク・バグである。ちゃんと昔からのファンも納得させる音楽を奏でているのが凄い。

 

 

この調子で5位から10位までいこうとも思ったのだが、少しじっくり考える時間をくださいよ。明日、書きますから。

 

 

 

それより昨日の授業のことを書き留めてかなくっちゃ。昨日はICTサポーターが来る日だと分かった瞬間、僕は彼女のところにダッシュして「あのー、この前提案していただいたヤツなんですけど・・・」「今日やるとちょうどいいんですけど・・・」「お願いできますか?」と言ってみた。そしたら快諾してくれたので、3限目にサポーターに頼り切って授業をした。授業をしながら「ああ、こういう風に進めていけばいいのか」と思った僕は、「実は隣のクラスも今やってもいいタイミングなんですけど・・・」と言ってみた。

 

 

勿論快諾してくれたので5限目も同じ内容で授業をした。今度は、少しは自分も喋らなければ、と思い、サポーターに確認しつつ授業をしてみた。出来はまあまあ、といったところだった。今一番気になるクラスだったので、まあまあで上出来だ。サポーターは「クラスによって雰囲気が違いますね」と言っていた。まあそうだよな。

 

 

というわけで昨日はサポーターさんのおかげで何とか1日を乗り切ることができた。今日は3コマだけだったので自力で頑張った。明日は今学期最後の6連続授業である。ここを乗り切れば、2学期のゴールが見えてくる。

 

 

それにしても11月の後期時間割から長かったなあ。これが来年3月まで続くのか。

 

 

今夜は、明日に備えて眠ることができればいいのだが。そういうわけにはいかないだろうなあ。やれやれだぜ。

 

 

とにかく明日の今頃には鍋で乾杯していることだろう。

 

 

そうそう、今度こそ大雪が降るらしい。第1弾は日曜日から月曜日にかけてやって来るそうだ。いよいよ冬本番かな。

 

 

急な温度変化に注意して過ごしましょう。血圧とかあとは何だろう。自律神経とかかな。

 

 

 

それでは!

 

 

 

2007年のパティ・スミス

パティ・スミスの活動は前期と後期に分けられる。前期は1975年から1979年まで。後期は1988年から現在までだ。1979年から1988年までの9年間は結婚、育児のためのブランクだった(ように思う)。復活を聞いた1988年当時は、もうパティ・スミスは音楽活動を止めたのだとばかり思っていたので驚いた。しかし何度も書くが9年くらいのブランクは屁でもないのだ。今日は後期パティ・スミスに位置する「トゥエルブ」について書こうと思う。その前に彼女のディスコグラフィを紹介しておこう。

 

1975:「ホーセス」

1976:「ラジオ・エチオピア

1978:「イースター

1979:「ウェイヴ」

 

ここまでが前期。

 

1988:「ドリーム・オブ・ライフ」

1996:「ゴーン・アゲイン」

1997:「ピース・アンド・ノイズ」

2000:「ガン・ホー」

2004:「トランピン」

2007:「トゥエルブ」

2012:「バンガ」

 

以上が後期。

 

 

僕は(ほぼ)リアルタイムでは「イースター」収録の「ビコーズ・ザ・ナイト」を愛聴していた。ブルース・スプリングスティーンが作った曲だ。今でも人気曲である。それから(リアルタイムとまでいかないが)遠藤ミチロウがラジオで紹介していた「ラジオ・エチオピア」収録の「パンピング」をよく聴いていた。

 

 

「ドリーム・オブ・ライフ」が発表された時は驚いたけれど、特に聴くこともなく2020年まで僕の身にはパティ・スミスに関して何事も起こらなかった。しかし、その年に病休をしたことをきっかけに、アップルミュージックで彼女の作品を漁るようになった。前期の作品全部と「トランピン」をiPhoneに取り込みプレイリストを作り、シャッフルしてよく聴いていた。2015年には「ホーセス」のアルバム全曲を演奏するライブも観た。何回か記事にもしている。

 

 

それで先日久しぶりに彼女のCD3枚を購入したのだった。パティ・スミスなら間違いなかろうと思って。

 

 

そろそろアルバム「トゥエルブ」に話を進めていかねば。まずはどんな曲をやっているか書き出してみよう。(   )の中は元歌を歌っている人。

 

・アー・ユー・エクスペリエンスト?(ジミ・ヘンドリックス

・ルール・ザ・ワールド(ティアーズ・フォー・フィアーズ

・ヘルプレス(ニール・ヤング

・ギミー・シェルター(ザ・ローリング・ストーンズ

・ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー(ザ・ビートルズっていうかジョージ・ハリソン

・ホワイト・ラビット(ジェファーソン・エアプレイン)

・チェンジング・オブ・ザ・ガード(ボブ・ディラン

・ボーイ・イン・ザ・バブル(ポール・サイモン

ソウル・キッチン(ザ・ドアーズ)

スメルズ・ライク・ティーン・スピリットニルヴァーナ

・ミッドナイト・ライダー(グレッグ・オールマン

・楽園の彼方へ(スティーヴィー・ワンダー

 

 

ポール・サイモンティアーズ・フォー・フィアーズニルヴァーナ以外は全部1960年代70年代の作品である。ポール・サイモンは1960年代から活躍している人なのでそっち側に入れない方がいいと思われる。この20年から30年前の作品をカヴァーしたこの作品の反応はどうだったっけ?確かレビューを読んだ気がするんだが。少し貶されていたような気もする。ニルヴァーナの大ヒット曲をちゃっかりカヴァーするなんて商売っ気が強すぎません?みたいなことだ。

 

 

僕としては全曲推薦したいくらいのアルバムなんだが、思えば彼女はデビュー時に「グロリア」(ゼムのカヴァー)、「マイ・ジェネレーション」(ザ・フーのカヴァー)を演奏してたよな。もしかしたらカヴァーの名人なのかもしれない。

 

 

でもカヴァーの名人って一体どういう人なんだろう?僕は自分の方にその曲を寄せることに長けている人のことだと思う。いかにも「これは自分が作った楽曲ですぜ」みたいな顔をして歌い、演奏できるかが勝負なのではないだろうか。ここら辺、パティ・スミスは上手い。何だか分からないが「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」では詩の朗読が入っている。「こんなんあったっけ?でもかっこいいからいいか」なんてことが普通に起こっている。詩の朗読は勿論パティの土俵である。他人の曲のカヴァーにそういうことができるということは、パティはカヴァーの名人だってことだ。

 

 

あとはそうだなあ、自分の音域で歌えるっていうことも大事な要素のひとつかもしれない。そのために楽器隊はあらゆる手を尽くして、原曲を解体しなければいけないような気がする。そして改めてパティ用に楽曲を再構成して「さぁ、どうぞ。これで歌ってくだせえ」と演奏するのではないだろうか。

 

 

「原曲を解体」して「再構成する」という作業を具体的に書けないところがつらい。一体バンドのメンバーは誰なんだろう?せっかくライナーノーツが付いているんだし調べてみるか。

 

 

このライナーはなかなか親切だ。パティの1曲1曲に対するコメントもあるし、僕のお好きな音楽評論家の大鷹俊一が書いているのも高得点だ。しかしCDのライナーを読むのは何年ぶりだろう。超読みづらいぜ。

 

 

えーっと、メンバーだったな。レニー・ケイ(ギター)、ジェイ・ドハーティ(ドラムス)、トニー・シャナハン(ベース。キーボード)らがつとめているそうだ。レニー・ケイって言ったらあのレニー・ケイなんだよな。前期からパティをサポートしていた人だ。一体何歳なんだ?基本的にはこの3人だが、他にもトム・ヴァ―レインやレッチリのフリーも参加している。とにかく1曲目がジミヘンの「アー・ユー・エクスペリエンスト?」だということが何やら挑戦的に感じるアルバムである。


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ここまでが今日の3時に書いた文章である。そこからなぜか僕は原田知世を聴きながら眠り、午前を無為に過ごした。今は15時15分。少し外出して(ガソリン補給と車の洗車)、帰ってからしばらくギタ練をした(ほとんど上達していない)。だんだんと明日のことが頭によぎってくる時間帯である。ああ、悲しいぜ。

 

 

話をカヴァーに戻そう。といってもパティ・スミスのことじゃない。彼女とおんなじくらいカヴァーのセンスがある人って誰だろうと考えてみた。そしたら一人思い浮かんだよ。クリッシー・ハインドだ。プリテンダーズではキンクスのカヴァーやジミヘンのカヴァーをしているが、全然違和感がない。知らない人はオリジナル曲だと思うのではないだろうか。

 

 

 

もう少しギタ練をして、それから餃子を作ろうかな。

 

 

 

 

今日も暖かい、というか暑い日だった。車の中ではエアコンをかけたよ。もちろん涼しい方の。ちょっとおかしいよね、この天気。

 

 

 

とにかくパティ・スミスの「トゥエルブ」はいい作品です。