hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

自分にできることしかできない

朝ご飯を3人で食べていたら、母がもう帰ると言い出した。うーん・・・少なくともあと1日は様子を見た方がいいんじゃない?と言ったが聞かない。仕方がないので9時頃に準備をして妻の車で実家に送っていった。

 

 

家に帰ってからは妻が学校に行くと言うので、いってらっしゃいと言って、僕は1人になった。1人っきりになるのは何日ぶりだろう。讃岐に行く前ぶりだな、と思いながらテレビを観ていた。例によって被災地の様子を知るためにだ。

 

 

しかし、このまま暗い気持ちでいるだけではいけない、ここはひとつ自分ができることをやるしかないじゃないか、と思ったのでまずレコードを聴いてみた(元旦の朝から音楽は聴いてなかった)。少し気持ちが明るくなったので外に出た。取り敢えずガソリンを入れたいと思ったが、その後の展望はない。ガソリンを入れてからちょっと考えて「六可レコード」をのぞいてみるか、と思い車を走らせた。六可レコードには明かりがついていた。

 

 

「やってるんだ」と思い、駐車場に車を停め、店に向かって歩いていると店主がはす向かいにある鉄板焼き屋(←店主の父がやっている)から出てきた。新年の挨拶をし、地震のことを話し、鉄板焼き屋の中を見せてもらい、レコード屋の方に行った。3枚レコードを買うと「お雑煮ができたんでよかったら食べてってください」と言われた。

 

 

お言葉に甘えて店に入り、店主の父やお客さんと話をした。地元ネタで盛り上がったがその中で店主が僕が思っていたことと同じようなことを言った。「(被災者への)思いを持ちつつ僕らは今まで通り暮らしていこうと思う。東日本大震災の時は自粛(行動)が凄かったけれど、経済を回していこうと思う」。僕も同感だ。自分にできること、それをやるしかないよな。店主や店主の父やお客さんと楽しく歓談して店をあとにした。

 

 

僕にできることは明日から仕事をすること、音楽を聴いて、ブログを書くことだ。少なくとも石川県の小松市民の1人は生きて行動していることがブルグを通して伝わればいいんじゃないか。そう思いながら家に帰った。人と喋ることで少し元気が出たな。

 

 

というわけで今、さっきも聴いていたバッドフィンガーのファーストアルバムを聴いている。このアルバムは元旦の朝、つまり今年初めて聴いたレコードだ。昔聴いた時は、そんなに引っかからなかったのに、元旦に聴いた時はなんかしみじみといいなあと思った。これは聴けば聴くほど味が出てくる作品だな。

 

 

元旦に聴いた時はB面がしみじみとしていいな、と思ったのだが今はA面の元気がいい曲を気に入っている。1曲目の「カム・アンド・ゲット・イット」はもちろん名曲だ。ポール・マッカートニー作だもんな。ドラムのフィルインリンゴ・スターを思わせる。ベースはブイブイいっている。A面はこの調子でバッドフィンガー流ロックンロールが奏でられる。そしてギターもいい演奏をしていることに気づく。

 

 

B面はさっきも書いた通り、しみじみ系の曲が並んでいる。最後は名曲「メイビー・トゥモロウ」だ。しみじみ系の代表曲である。バッドフィンガーはCD時代に買って聴いていたたのだが、今回レコードで聴いてみて「あちゃー、もっと早くに(彼らの素晴らしさに)気づくべきだった」と思った。いつものことなんだけどね。

 

 

これからさっき買ってきたレコードを聴いてみようと思う。10ccとオレンジ・ジュースとルパート・ハインだよ。10ccについては六可レコードの店主が「ファンは少ないけれどハマる人はハマるみたいですよ」と言っていた。僕はどうかな。以前「あんまり聴いてこなかった音楽を勉強しよう!」と思って聴いた時は、何だかクイーンみたいだな、と思ったんだった。それがどう変わるのか、あるいは変わらないのか楽しみである。

 

 

それでは。明日から仕事の人も多いよね。僕は年末と違って本気モードでいこうと思っている。