hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

ただのhanami日記

事の起こりは、木曜日深夜(金曜日未明かな?)だった。珍しくその時間眠っていた僕だったが、肩をポンポンと叩かれ起こされた。勿論妻だ。「ごめん、寝てるとこを起こしちゃって」と言う。ぼうっとしながら体を起こす僕。「水が止まらないの」と言う妻。えっ?何?と黙って僕はキッチンに向かった。

 

 

「ほら」と蛇口を指さす妻。「ほんとだ。で、どうすればいいの?」と尋ねるとシンクの下を開け、「ここを締めてくれる?」とマイナスドライバーを持たされた。まだぼうっとしていた僕は言われた通りにする。水は止まった。そのまま真っすぐ寝室に向かい僕は寝た。

 

 

その日の朝の気分は冴えなかった。学校休んじゃおうかなくらいの勢いだったが、何とか行くことができた。妻はあの後「365日24時間受け付けます」というサイトを見つけ出し、電話をしたようだ。気分が冴えない僕に向かって「今日の17時30分に家に居るよね?水道の様子を見に来てくれるの」と言って学校に行った。

 

 

何とかその日の授業を終えた僕は、這う這うの体で家に帰って水道屋さんが来るのを待った。18時近くになってやっと来た水道屋さんは、シンクの下を見て開口一番「これはかなり古い型ですね」と言った。その後写真を撮って「工事をする人と相談して見積書を送りますね。私はイシカワと言います」と言って帰った。なかなか感じのいい人だった。

 

 

そしたらしばらくして電話がかかって来て、「明日は空いていますか?」と聞かれた。明日(つまり今日)はギター教室がある。「11時から12時過ぎまで用事がありますけど、あとは大丈夫です」と答えてから電話を切ったが、少し考えて妻に連絡した。結局妻は僕がいない時間に家に居ることになって、その旨を水道屋さんに電話した。結局土曜日の朝9時に来ることになった。そこで水道屋さんに見てもらい、見積もりを出すことで合意した(はず)。

 

 

シンクの下を見て、様子を見て、見積もりを出してもらう。OK、僕でもできそうだし、ギター教室に間に合いそうだ。だから僕は妻に「学校に行ってもいいよ」と言った。

 

 

しかし9時を過ぎても水道屋は来ない。業を煮やして電話しようかな、と思った時にピンポンと玄関のチャイムが鳴った。よかった。これなら大丈夫かな。

 

 

イシカワさんが若い職人さんを連れてきてキッチンに入った。そしてしばらく様子を見てあーだこーだと言っているの(意味は分からなかった)を小耳に挟みながらギタ練をしていた。すると後ろから声がかかった。「すみません。近くを通りかかったんで来ました」。3人目の登場だ。こ~れは怪しくないか?

 

 

僕はどんどん不安になった。そしてその不安は的中した。

 

 

「お宅の水道ですけれど、かなり古いです。だから今までの蛇口を外して右か左に蛇口を付け直さなければいけません」。はぁ?と思ったが、「じゃあ左側でお願いします」と言った。僕はもう自分の手に負える事案ではないと思い、妻に電話した。すぐに帰って来てくれと。

 

 

まだかまだかと妻の帰りを待っている時にまたしても職人からお呼びがかかった。「この水道管を外して、こっちに新しい水道管をつけなければいけません。そうしないとこちらとしてもあとの保証はできません」。まあ、そりゃそうだろうな。いや、どうなのかは分からない。っていうか今日は見積もりだけするんじゃないの?僕がそう言うとイシカワさんは「いえ、見積もりをして今日中に工事できればと思っています」と言った。昨日と言ってることが違う!僕が困っていると、妻が帰って来た。救世主の登場だ。

 

 

「申し訳ないんですけど、今言ったことをもう一度妻に言ってくれませんか?」と頼んだ。妻はそれを聞いて納得したようだ。僕は値段を聞いてみた。「1本25万ですかね」。はぁ~!?「じゃあ(お湯の出る水道管と合わせて)2本で50万ですか?」「そうなります。こちらとしてもなるべく勉強させていただきます(←もう死語になってるのかな?なるべく安くなるよう頑張るって意味だよ)」だってさ。もう話は今から工事をすることになってる。こりゃ大変だ。

 

 

怖くなってきたのであとは妻に任せてギター教室に行った。

 

 

1時間後、帰ってきた僕に向かって妻は「三ケタいったよ」と言った。三、三、三ケタだとぉ~?「つまりは100万ってこと?」と念を押すとそうだと言う。「おいおい、50万って言ってたぞ」「しょうがないじゃん。水道直らんと何も出来んのやし」「ボラれとるんじゃないか?」「今、きっと水道屋は強気なんだと思うよ。地震もあったことだし」と淡々と話す妻。100万なんて言われちゃあ、何も言えない僕はその後この話題を持ち出すのをやめた。

 

 

そして工事が終わった。明細を見せられ、領収書も見せられた。妻は鞄から100万円をポンと出した。「それでは数えさせていただきます」。職人が手際よく札束を2つに分けて数え出す。100万円あるのを確認して、後片付けをして家に2人残された。僕は妻の男前っぷりに圧倒されっぱなしで、二度とこの話題を僕からは持ち出さないようにしようと改めて思った。

 

 

 

でもまあ、20年以上使っていれば水回りなんて老朽化するわな。しかし何回も書くがこんな大金がかかるのか。次は何が壊れるんだろう。その時僕は今日のように借りてきた猫みたいになっているのかな。なっているのだろうな。なんせヒモだからな。

 

 

 

まあ、そんなこんなで体というより精神的に疲れた一日だった。

 

 

 

それでは。

 

 

 

でも絶対ボラれてるよね?大体3人目の職人が来たのも怪しいし。(←しつこい)