hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「YOU」-最後

現在のコンピューター関係者、新井素子のコメントもあった。2人とも順調に歳をとっていた(おじさん、おばさんになっていた)。

 

 

コン「やっぱりコンピューターはあの時代攻めていたのかなあ、と感じます。一番想像外だったのはネットワークがここまで普及したかっていうのはちょっと想像できなかったです。今現在人工知能とか言われてますけど、そういったもので人間の働き自体ってものがどんどんどんどん分析されていくと思う。そういった中では人間の代わりをしてくれる考え方だとか逆に言うと人間には思いもつかないような考え方、みたいなものがそこから出てきたりする。質的な変化と量的な変化ってあるんですけど、質的な変化が起こった時に量的にそれが大量にあることによって新しいものが見えてくる」

 

 

新井素子「終わっちゃうと終わってしまったな、600枚書いてそのうち500枚捨てたとしても終わればいい思い出。割と能天気というか前向きなタイプなので大抵のことは終わってしまえばそれでよかったと思ってしまうので、いまだに行き詰っておりません。・・・・・(虫歯の)痛み止めが効くまでの2時間、意識をどっかに持っていく本っていうのが私にとっての理想で夢なんです」

 

 

 

糸井「女子高生みたいじゃないですか。僕は新井素子から覚えた言葉があって『能天気』って言葉なんですよ。そしたら今も言ってるもんね。驚いた。すごいね、人って」

 

「いろんなところで『大したところにいるな』っていう人はいい人が多いね。生きる秘訣はなんですかって言ったら『いい人である』ってことなんだよね、きっとね。」

 

 

 

日比野「今20歳の子はもう2000年生まれじゃないですか。その世代は例えば2001年ニューヨークの同時多発テロがある、11年に東日本大震災がある、そしてコロナになったっていうことで次から次へと災害、苦難を体験している。それも地球規模の。21世紀ってこんなもんなんだって、そういうことを悩み続ける20代だと思うんですよね。けれどもその中からこそ次のものは絶対生まれてくる。大きなうねりの中から全く新しい様式だったり価値観だったりが生まれてくる時だと思う」

 

「『やってやるぞ』っていう気持ちは若者は持っている。それを大きな声を出して言うような社会ではないし、逆に大きな声が力強いっていう時代でもないし、小さな力をやり続けるっていうのも立派な力だしっていうのはみんな知ってるからね。それをしっかり意識するっていうのは、人間は意識の動物だから意識すれば強く生きていくことができる、いや強くっていう言い方も違うなあ。自分に対して素直に生きていけるかな、と思う」

 

 

糸井「変わんないものってあるなあっていうか。自分の中でもこの時にやりたかったことって今もやりたいことですね。変な縛られ方しないで、自分が変わることを恐れずに、いいなぁって思ったところに飛び込んでいくみたいなのは当時サブカルチャーとしてやっていたことが今はメインでやれるんですよね。」

 

 

 

 

やはり第一線で活躍している人は「言葉」を持っている。80年代で20歳そこそこで、つまり僕より少し年上の人で「言葉」を持っていた人は今でも「言葉」を持ってそれぞれの仕事に打ち込んでいる。