hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

優等生だったのだろうか?

例えばクラスの学級代表になることは、「優等生」になるのか?もしそうなら僕は、はたから見て優等生に見える時期があった。

 

「はたから見て」というのがミソで、僕自身はちっともそんなことは思っていなし、そうではなかったのだが、どうも「ちゃんとしている」ように見えたらしい。

 

学級代表になったのは、小6年前期、中1前期、中2前期、中3前後期だった。こう書けばお分かりだろう。僕が同級生から「ちゃんとして」見えたのは、前期だけだったということを。クラス替えをして、数日たってからクラスの役員を決める、その数日間でみんなは大体他の人を見ている。しかしその人の全貌が分かったわけではない。あくまで第1印象だ。そんな時、みんな僕を推薦するのだ。「何だか知らないが真面目そうだ」とか思っちゃって。そして大体選挙なしで選ばれちゃったりするのだ。これがいつものパターンだった。

 

しかし、現実の僕は学級代表に選ばれるような器ではなかった。決断力はない。学級をこうしていこうというデザインも持っていない。クラスに対する思いもない。ないないづくしだ。果ては友だちと一緒にふざけたり、先生に反抗したりしていた。その結果、後期は学級代表に推薦されることもなくなった。中3の後期はもう人材がいなかったので仕方なく推薦されたって感じだった。しかし、である。中3の前期、僕は何と愚かにも生徒会長なるものをしていたのだ。していたのだから当然立候補したというわけだが、これは担任から「やってみないか?」と声をかけられただけの話で自分からやりたかったわけじゃない。その結果どうなったか?ある先生からは「史上最低の生徒会だな」とまで言われちゃうのだ。「史上最低の生徒会長」じゃなかっただけまだましか。いや、おんなじだな。それだけ無責任にチャラチャラしていたわけだ。

 

というわけで、何かの代表になったからと言って決して優等生なわけじゃないことがお分かりいただけたと思う。

 

じゃあ成績はどうだろう?「優等生」に相応しかったか?

 

小学校時代、4年生頃から何だか知らないが成績が上がってきた。きっかけは漢字だった。漢字テストだけは全部100点だった。友だちからも一目置かれるようになった。そして5,6年は国語と社会の歴史の成績がよかったように思う。今でも覚えているのは国語の授業中に先生が質問しても、みんな的外れなことを言う。成績が良かった友だちもだ。僕は何でこんな簡単なことが分からないんだろうと思って、ちょっと小声で言ってみた。そうしたら先生が食いついてきて「それだよ!」と言ってくれた。また6年社会の歴史で先生の間違えを指摘したこともあったな。その先生は僕を応援してくれていたし、僕もその先生を慕っていたから何の問題もなかったけれど。

 

中学校に入ってからは1年の1回目のテストで確か5教科とも高得点だったように思う。僕は「理科」を強化すべく塾に行かされていた。その理科は100点だった。自分でも驚きだったし、塾の先生も驚いていた。また2年になって2学期の中間テストの時、僕は学年で4番だった。これには自分でも驚きだったが、周りは大人も友だちも大いに驚いた。そこからだ。勉強を舐めるようになったのは。

 

成績が良ければ「優等生」だとしたら、僕の優等生人生はここで終わったことになる。この後中3になり、ますます勉強することを舐めるようになった僕は、わざとカンニングをしたりしてどんどん成績が落ちていくのであった。

 

しかし、高校受験前に奇跡的にやる気を取り戻し、その地区1番の高校に入学したのであった。これには中学の先生が一番驚いていた。

 

話は微妙にそれるが高校受験の話は書いたっけ?前日、友だちと試験会場の下見に行った。道順を確認して、この校舎に入る。OK、じゃあ明日、ってな感じで下見を終えた。試験当日は昨日と同じ道順で歩いていると、何か視線を感じる。えっ?俺を見ているの?どうして?と思いながらもいやいや気のせいだ、堂々と歩こう、と思いその通りにしていたら、中学の先生がいた。よかった、と思い駆け寄ろうとしたら、「hanami、ここは女子高だぞ!昨日下見しなかったのか!」と大声で怒られた(近くに女子高があったのだ)。改めて周りを見ると女子ばかりだ。みんな大笑いしている。そこから逃げるようにして目的の高校に行き、自分の席に着いた。心臓はばくばくしっぱなしだった。ほんとにこれでよく合格できたものだ。

 

ということで成績面における僕の「優等生」地位はかろうじて(形だけは)保たれた。

 

実は大学受験もこれと同じパターンだったんだよね。直前で頑張って何とか間に合わせるという意味で。

 

最後にそんな僕の中学校時代の女子とのエピソードに少し触れてみよう。

 

中3の時の冬休み、女子バレー部のキャプテンから呼び出しをくらった。嫌な予感がしたが黙ってついていくと、1年の時、結構喋っていた子がいて、「はい」と封筒を渡された。その日は僕の誕生日だった。帰り道、不吉な思いで封筒を開けるとメッセージと指輪が入っていた。指輪。これを見た時点で僕はとても怖くなった。そして何をしたかというと、川を探した。そして、思いっきり指輪を川に投げ込んだ。全く鬼のような人間ですな。しかし、中学生で指輪をもらった僕の気持ちも考えてほしい。ちょっと家には持ち帰れなかった。

 

もう一つ、今度は卒業間近にバスケットボール部の女子から呼び出しをくらった。廊下を曲がると、廊下の両側にズラッと部員が並んでいる。その先に同級生が待っていた。何をもらったのかは覚えていない。しかしズラッと並んだ部員の真面目な顔つきだけは今も鮮明に覚えている。

 

あと一ついくか。卒業後のある日の夕方、僕は「アルプスの少女ハイジ」の最終回を観ていた。クララが立つ大事なシーンだ。ハイジが弱音を吐くクララに怒った。よしっと泣く準備をしていたら、父から誰か来ているぞ、言われた。かなり頭にきた僕が外に出ると、知らない下級生が待っていた。「卒業おめでとうございます」と言われてプレゼントをもらった。しかし僕は気もそぞろだ。もらうだけもらってさっさと家に入った。クララはもう立っていた。

 

なんだかなあ、ですね。ひどいやつだったのだ。

 

優等生はこんな態度はとらない。