hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

冬眠日記その45 ~学級通信の巻~

もともと学級通信を書くのは好きだった。手書きしていた頃は特に好きだった。その頃は、まず自分の考えを書いて、子ども達の日記を紹介し、それに気の利いた(←本人はそのつもりだった)コメントを書く、というスタイルだった。思えばこれが誰かに向けて書いた初めての文章かもしれない。

 

その当時(まだ講師だった)の学級通信があったので読んでみた。講師のくせになかなか過激なことを書いている。産休を取られた先生は子どもが忘れ物をした時、バツそうじとして廊下のからぶきをさせていた。僕が担任になった時、何かあるとすぐに「それってバツそうじになりますか」と聞かれて閉口したので、思い切ってやめたのだ。そのことを僕にとっての第1号に書いてある。珍しくスピーディーだ。

 

それに校長先生にまで噛みついているぞ。この当時は管理職に提出せずに学級通信を出していた。付け加えると通知表の所見欄も管理職は読んでいなかった。今じゃあこんなことあり得ないんだけどね。校長批判とも受け取れるこの学級通信を黙って校長、教頭、教務の机に置いたところ、すぐに教務の先生が僕のところにやって来た。てっきり怒られるかな、と思った僕だが逆に褒められた。ていうんでさらに学級通信の内容が加速して、最後には(9月から12月上旬までの辞令だった)自分の好きな歌の歌詞(ブルーハーツの「人にやさしく」)と漫画(ぼのぼの)まで載せていた。

 

面白いから載せてみよう。

 

「校長先生、全校朝礼の時、フラフラしている人を見たら、怒る時、3,4回怒るのを我慢してください。それでもフラフラしていたら注意してください。このことをどうかお願いします」

「校長先生は、優しい時もあるけれど、こわい時もある。あまり怒らないでください」

 

この時は4年生の担任だったんだけど、子ども達は思い切ったことを書いてくるな、と改めて思った。それを学級通信に載せる僕も僕だ。きっと、腹に据えかねていたのだろう。それに対して僕は残りの紙面を全部使って答えている。えらい。全文書くのはツラいから一部を書こう。

 

「人が怒られているのを見るのってあまり気持ちがいいものではありませんよね。例えば、今週の月曜日の全校朝礼の時のことを思い出すと、日記に書いてきた人の気持ちも校長先生の気持ちも分かるような気がします・・・」

 

とまあ、どちらの気持ちも分かるよという調子で書いてから、「そこで、みんなも校長先生も楽しい時間を過ごせるような作戦を考えてみた」と3つの作戦を提案している。いやあ、よく怒られなかったものだ。

 

 

それから月日は経ち、前任校で教育相談という校務分掌を担当することになった。何かできることはないかな、と思い、教育相談に関する便りを出すことにした。これが自分に向いていたのか、1年間便りを出し続けることができた。これも最後には加速して、トモフスキーの「うしろむきでOK」の歌詞まで載せる始末だった。この歌詞は学校現場ではなかなか受け入れられないだろうな、と思っていただけに「よし、載せよう」という気持ちになったことは、それだけ僕に職員から受け入れられている感覚があったからだろう。そして、4月に異動して、その年の7月から病休生活に入ったわけだ。そんでもって病休中の12月にブログを開設することになったわけである。ああ、感慨深い。

 

話は横道に逸れるが、その年の送別会(もしかしたら死語になるかもしれないな、送別会)で、スピーチをする代わりにボブ・マーリーの「リデプション・ソング」のカヴァー(1年を振り返った歌詞にしてみた)と、「仰げば尊し」の遠藤ミチロウヴァージョンと、トモフスキーの「うしろむきでOK」を歌ったんだった。そうか、3年前はまだ人前で歌うことができたんだ。今じゃあ考えられないな。

 

 

 

そんなことよりビートルズだ。今朝ヤフーニュースを見ていると、28日、つまり今日ビートルズの「ルーフトップ・パフォーマンス」の全音源がストリーミング配信されると書いてあるではないか。早速アップルミュージックで検索するとあったあった。しばらくこの音源は聴くことができないと思っていただけに嬉しい。気持ちの良い朝を迎えることができたよ。ジャケットがまたかっこいい。ライヴをする4人の後姿を撮影したものだが、こんなの初めて見たぞ。ジョンのガニ股もちゃんと分かる。

 

全部(とにかく全部入っている。曲の間の様子まで)を聴いてみると、荒々しいパンクみたいな感じがして面白かった。当時彼らは「ビートルズのライヴはハンブルグ時代がピークだった」(←誰が言ったんだっけ?ジョンかな)と認識していたのに、この荒々しさはどうだろう。これは僕が「ゲット・バック」3部作を観ていたから感じるものなのかもしれない。そして散々この曲達を(未完成の時から)聴いてきたから、音源だけでも楽しむことができるのであろう。

 

 

 

今日はなぜか夢の中でボブ・マーリーの「エクソダス」が流れていた。覚醒してから早速アルバム「エクソダス」を聴いたけど、いいね。ボブ・ディランボブ・ウェルチときて、ボブ・マーリーか。他にも僕の好きな「ボブ」はいるかな。あ、ボブ・ゲルドフがいた。