hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

インド新婚旅行記 最後

いよいよである。我々は100ルピホテルにいた。

 

最初に目星を付けたところだ。一応「プリーズショウミーザルーム」と言って見せてもらったが、さすがに今まで泊まったホテルとは違っていた。

 

まずバスルームが違う。シャワーのみ付いていて浴槽はない。隣にトイレがあったがトイレットペーパーは置いてなかった。インド式でやれということなのだろう。水置き(水を入れる桶と言えばいいかな)があった。トイレ方面は覚悟していたことなので、予想したよりひどくはなく、大丈夫だと思った。シャワーのチェックもちゃんと行った。

 

一番違うのはベッドである。東南アジアでは、ワンルームにゆったりとしたベッドが2つ置いてあることがほとんどだ。インドでもそうだった。しかしこのホテルは大きなダブルベッドが一つあるだけだった。「ダブルベッドかぁ」とダブルベッドに慣れていない僕は心の中で逡巡していた。「ここでもいいか。それとも他を当たるか」と。すると妻が「ここに泊まろう」と言った。珍しいなと思いながら、僕もそこまでベッドに拘らなくてもいいかと思い、この部屋に決めた。

 

しかし、この部屋でのんびりと寛ぐことはできないというのは二人とも同意見だったので、外でカルカッタ散策をして夜に備えた。何かが起こるのかな、と少し期待しながら。

 

スケールは小さいけれど、やはり何かは起こった。夕食を外で済ませ、1階のバーのようなところでお酒を飲んでいた時、突然パン!と音がしてフロアーの電気が全部消えた。客は結構いたので「ワオ!大変!どうしてしまったんだい?」みたいな状況になったのだけれど、ホテルのオーナーや店員は少しも慌てずにコーラの瓶に入った灯りをテーブルごとに配っていた。

 

その素早い対応にこれはいつもの事なのかな?と思いつつ、「いいところに出くわしたな」と思ってしまった。妻も楽しそうだ。こうしてほぼ暗闇の中酒飲みたちは酒盛りを続けていた。僕たちも酒を飲み続けた。

 

その夜は、ほとんど眠れなかった。暑さにやられたのだ。エアコンがきかない。しかも、ベッドのシーツの湿気も気になった。夜中に一度冷水シャワーを浴びたのだが、うとうとを繰り返しつつ朝を迎えた。

 

しかし、とにもかくにも我々は100ルピホテルに泊まった。そして無事チェックアウトしようとしている。そのことに達成感を持っていた。僕があと5歳ほど若くて1人旅だったら定宿にしていたかもしれない。

 

その後僕たちは、帰国間際まで遺跡を観光していたが、今度は僕の体調が悪化した。胃が痛くて気持ち悪くて地獄のようだった。そのまま何とかタクシーに乗り、空港へ急いだ。

 

こうして二人の新婚旅行は終わったのだった。

 

細かいところを忘れたり、時系列が曖昧であったりしたが、大体こんな旅でした。

 

いやあ、こんなに長く書くことになるとは。ベトナム編も長かったが、パソコンで旅をしている気分になったよ。認知症予防になったかな?

 

 

                              (おしまい)