hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

インド新婚旅行記その5

次の目的地は魔都カルカッタだ。一体何どこが魔都なんだろう。再び列車での移動である。僕達は「ブランケット、プリーズ」と真っ先に言って冷気に備えた。そのかいあって今回は過酷な列車旅にならずに済んだ。しかしカルカッタまでは長かった。何時間乗っていただろう。僕達は人間ウォッチングをするしかすることはなかった(結構楽しかったけれどね)。

 

カルカッタでの第一の目的は紅茶である。リスボン(だったと思う)の大会社があってそこの紅茶が抜群に美味しいという。第二の目的は最初からの懸案事項だった「どこまで安いホテルに泊まることができるのか」だった。妻の体調も回復したし、二人とも意気込んでいた。

 

最初から安宿にチャレンジするのも何だし、適当な中級ホテルを探してそこで作戦を練ることにした。まずは、明日「リスボン」だ。首尾よくゲットできたら中級ホテルとおさらばしよう。

 

そう決めて次の日の昼近くにホテルを出て道を1本通り過ぎたらびっくりした。冠水しているのである。「えっ!?」昨日は別に大雨なんか降っていなかったぞ。何なんだこれは。しかし道行く人たちは特に驚いた風でもなくジャバジャバと道を歩いている。中には車を後ろから押している人もいた。僕達は車を一緒に押してやりながら聞いた。「ホワイ?」「アイドントノウ」笑いながらその人は答える。よくあることなのだろうか。よくあることなのだろう。とにかく街中がそんな感じだった。言っとくけどカルカッタのど真ん中だよ。そこが冠水していて、住民は普通な顔をしているんだ。

 

その人と別れてから、「リスボン」を目指した。ジャバジャバ歩きながら。見つけると、まあそれはそれは大きな会社だった。僕達はTシャツ短パンビーサンだ。ちょっと臆しながらも入ると、ドアの近くにいた人がにこやかに笑いながらタオルを渡してくれた。足を拭いていよいよ建物の中に入っていった。

 

立派な英国風の建物の何階かに連れられて行ってしばらく待たされた。しばらくして背広を着た偉そうな人がやって来て商品の説明を始めた。どれも勿論ドルで表示されていてしかもかなりお高めだ。結局妻と相談して真ん中辺のランクのお紅茶をセレクトした。インドで使った初めてのドルだった。郵送ということなのでそこで住所氏名を書き、あっさりと注文は終わった。建物から何からえらく立派なのに、あっさりとした対応だった。きっと多くの他のツーリストたちもここに訪れているのだろう。

 

(帰国してしばらくたってから商品が届いたがそれはそれは立派な木箱に入っていて高級感丸出しであった。味は、もうこんな紅茶飲んだことない、と思うくらい美味しかった。

 

というわけで第一の目的を果たした僕たちは、ホテルをチェックアウトし、目星を付けてあったホテルへと向かった。1泊100ルピ(400円)のホテルだ。