hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「原始思考法」齊藤令介著

昨年断捨離と称して、蔵書のほとんどをブックオフに持っていった。この本(原始思考法)はもう何十年も読んでいないが、ついに売ることができなかった。ということは僕にとってのバイブルのような本なのかもしれない。

 

齊藤令介を初めて知ったのは、村上龍を通じてだった。彼の作品「愛と幻想のファシズム」のあとがきに齊藤氏のことが書かれていたのだ。また主人公の鈴原冬二(トウジ)は斉藤氏をモデルにしている。

 

アマゾンで検索してみると、どうも絶版になっているようで3300円で売られていた。「名著だ」というレビューも見られた。

 

この本は1991年3月12日第1刷になっている。30年ほど前に書かれた本は今でも有効なのだろうか?ちょっと読んでみることにしよう。

 

ああ、ここにも断定的な物の言い方をする人がいた。村上龍が影響を受けたんだから、当然か。

 

僕が一番印象に残っているのは、「生き延びるための考え方」の章で、「皇室の動きを見て地震を予知する」という項だ。

 

引用すると・・・。
「最初に述べたのだが、日本国にとって何が大事かというと、皇室の存在であるということはいうまでもない。天皇がいなくなれば内閣も認証されず、国会も開かれないことになる。何よりも国家が守ろうとするのは皇室のメンバーである。」

 

「現在、常に皇族の誰かは海外に滞在している。万が一、間違って発射された核ミサイルが東京で爆発しても、日本が壊滅しても日本国の再現は可能なのである。だから皇族の誰かは海外に滞在している、と原始思考法では考える。」

 

「これらのことを考え分析してみれば、天皇家の動きによって地震の予知ができることになる。多くの皇族が東京からいなくなった時は要注意時と、原始思考法では考える。」

 

初めてこの箇所を読んだ時は、「なるほど!これは分かりやすい。」と感心したものだ。当時の僕は、教職員組合に強い嫌悪感を抱いていたのだが何故そうなのかは言語化できないでいた。そんな時にこの本に出会った。いろいろな物事についてはっきりと言い切っているこの原始思考法はその後僕の考え方に大きな影響を与えた。原始思考法は今でも有効な考え方なのであろうか。そして僕の細胞の中に今も残っているのだろうか。もう少しじっくり読んでみるか。