hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

35年振りの再会

オーティス・レディングに初めて本格的に触れたのはモンタレーのライブアルバムだった。そのアルバムはA面がジミ・ヘンドリックス、B面がオーティス・レディングという構成だった。僕はジミ・ヘンドリックスがお目当てで買ったので、一応B面も聴いておこうかなとレコードをひっくり返して聴いてみてびっくり仰天した。1曲目は「シェイク」。最初の「シェイク!」という叫びでノックアウトされた。最後は、「トライ・ア・リトル・テンダネス」。これは徐々に盛り上がるドラマティックな曲で、最後の盛り上がりたるや凄まじい。あの当時はオーティス・レディングという名前と「ドッグ・オブ・ザ・ベイ」くらいは知っていたけど、R&Bは全然聴いていなかった。

 

このレコードでのオーティスにノックアウトされた僕は、もっぱらB面だけ聴く、ということになった。しかしそんなに愛聴していたレコードなのに僕は、大学の先輩が卒業して地元へ帰る時にアニマルズの「ラブ・イズ」とこのレコードを餞別としてプレゼントした。まぁ、いつでも買えるだろう、先輩ならこの凄さを分かってもらえるだろうと思いながら。

 

あれから、レコード店を見て回ったが、このレコードだけはない。仕方がないので、他のアルバムを聴いたが、あの「シェイク!」とは迫力が全然違うし、「トライ・ア・リトル・テンダネス」も同様だ。CD時代になってもスマホ時代になっても見つからない。ああ、もったいないことをしたもんだ、と思っていたが、ある日オーティスのアルバムを検索していたら、こんなタイトルのアルバムがあった。「Live at the Monterey International Pop Festival」これはもしかして、と思って聴いてみたやはり長い間探し求めていたあのアルバムだった。それが今年の4月頃のことだったと思う。

 

35年振りに聴いたオーティスのあの声は、やっぱり当時と同じく僕の心を震わせた。「love each other?(愛し合ってるかい?)」(「アイブ・ビーン・ラビング・ユー」の前のMC)も聴くことができたし、「エブリバディ・セイ・イエー」の掛け合いも聴くことができた。R&Bモードに入った時には必ず聞いてしまう1枚だ。