hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

ジョー・ストラマーといえば・・・難しい

ジョー・ストラマーといえば、普通はクラッシュだろうな。僕もそうだ。初めは「ロンドン・コーリング」だった。中3の時友だちが持ってきたレコードのジャケットを見た時は衝撃的だったな。ベース・ギターを地面に叩きつけようとするポール・シムノン。何かを壊すことで何かが始まる感じがした。何回も聴いたし、内容も優れていた。でもクラッシュの中で1枚選べと言われたら、うーん・・・悩む。「ロンドン・コーリング」か「サンディニスタ!」か「コンバット・ロック」かで。パンクロックからさらに枠を広げ出した頃のクラッシュが好きなんだな。1stや2ndには目がいかない。

 

「サンディニスタ!」はレコードでは3枚組だった。しかもクラッシュの意向によりいくらだったかな?とにかく激安だった。3枚もレコードが入っている、とドキドキしながら聴くと、もう1曲目からノックアウトされた(「7人の偉人」)。その後もいい曲が続く。僕は、「ヒッツヴィルU.K」「ルック・ヒア」「レベル・ワルツ」「ポリス・オン・マイ・バック」「ザ・コール・アップ」「ジャンキー・スリップ」等が好きだ。曲調はバラバラである。特に「レベル・ワルツ」は秀逸だ。

 

「コンバット・ロック」。この頃クラッシュはメンバー間の不和が激しかったと聞く。しかし相当ハイな状態だったのだろう。1曲目からイケイケである。リアルタイムで聴いた時は、「頑張ってるな」くらいの感想だったが、後でじわじわ効いてきた。アルバムとしては一番聴いているアルバムだろう。商業的にも成功した。ヒットした「ロック・ザ・カスバ」「シュッド・アイ・オア・シュッド・アイ・ゴー」はいい曲なんだけど、どうも馴染めない箇所があった(細かくて申し訳ないが「ロック・ザ・カスバ」はサビのところ、「シュッド・アイ・オア・シュッド・アイ・ゴー」はイントロがどうしても馴染めなかった)。しかし、後年1曲目からのA面からB面1曲目までが特に素晴らしいことが分かった。その中でも僕は「ストレイト・トゥ・ヘル」が好きだ。まず、タイトルがいい。クラッシュらしい。サウンドはレゲエを基調にしているのかな。聴いていると「地獄へ一直線」も悪くないかも、と思えてくる。

 

ジョー脱退後のアルバムは聴いていないので、クラッシュはここまでである。その後、ソロを経てジョー・ストラマー&メスカレロスというバンドを結成したことは知っていた。音源を初めて聴いたのは、ここ1,2年のことだ。これが結構いい。メスカレロスというバンドのサウンドにのってジョーが歌う、という感じだ。クラッシュの時はガンガンリーダーシップをとっていただろうと思うと大違いだ。

 

だから、普通はジョー・ストラマーといえば、クラッシュの何々、となるのだろうがメスカレロスのサウンドにのるジョーの声もいいんだな。彼が優れたボーカリストであることも再認識できた。

 

うーん、軽い気持ちで書き始めたが、ジョー・ストラマーの決定版はこれだ!というのは決められないな。アルバムも曲も3枚、3曲じゃ決められないや。自分でも意外だが、僕はジョー・ストラマーが好きだったんだな。自分の好きな声リストには入っていないのだが、不思議なことだ。でも、メスカレロスとの「Mondo Bongo」は不滅の名曲だ。疲れた声で歌う時のジョーは名曲率が高い。

 

しかし・・・。青春時代から聴いてきた音楽を今も聴いていてそれについて書いているが、クラシック音楽界やジャズの世界でもこんなスタンスで書いている人がたくさんいるのだろうか。きっといるんだろうな。一体誰がこんな細かい話を読んでいるんだろう。