hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

ブラス・ロックバンド、シカゴ

ブラス・ロックといえば、ブラッド、スウェット&ティアーズとシカゴになるのかな。ほかにもいるみたいだけれど、この2つが代表的なバンドであろう。

 

ブラス・ロックについての説明を先にしなけりゃいけない。ウィキに頼っちゃうぞ。「ブラス・ロックはロックのジャンルの一つ。ロックのアレンジを基調とし、ジャズの要素を加味してトランペットやトロンボーンなどの金管楽器(ブラス)を前面に押し出した音楽性が特徴。1960年代後半から1970年代前半に流行した。」

 

何故今日シカゴを採り上げるのかというと、先日WOWOWで「ザ・ヒストリー・オブ・シカゴ」という番組を観たからである(半分くらいだけどね)。

 

シカゴという名前は中学校時代に「ミュージック・ライフ」で知っていた。「ホット・ストリート」(1979)のアルバムレビューを読んだのを覚えている。内容は忘れたがジャケットは何故か覚えている。その後ギタリストのテリー・キャスの死を知った。死因を読んで(ロシアンルーレットみたいなことをしていたら実は弾が1発入っていた)、何て馬鹿なんだろうと思った記憶がある。

 

その後シカゴに出会うのは、1980年代である。例のあれ、「Hard to Say I’m Sorry」(1982)である。本格的に聴くのはその時が初めてだったからそういうバンド(甘々なバラードをやるバンド)なんだと思い込んでいた。

 

アップルミュージックを使うようになってからは、ブラス・ロックってどんなんだろう?というので一度手を伸ばしてみた。数曲取り込んだが、日常的に聴くという感じではなかった。でもその中では、やはりヒット曲の「長い夜」(25 or 6 to 4)という曲が気に入った。

 

「ザ・ヒストリー・オブ・シカゴ」では、ブレイクする前にジミ・ヘンドリックスから「お前たちもこれからアルバムリリースとツアーに明け暮れるようになる」と言われ「望むところだ」と答えたメンバーだが、その後「彼の言葉の本当の意味を知ったよ」と語っている。番組前半に描かれていたのはデビューして割と早くに世間に認められ、ツアーに明け暮れ、その間にアルバムをせっせとリリースする彼らの姿だった。当然アルコールとドラッグまみれだ。そしてお決まりのマネージャー搾取問題も起こる。とどめはテリー・キャスの死だ。その後これもお決まりのメンバー分裂問題が起きる。

 

番組中盤まで観て思ったのは、テリー・キャスは何て素晴らしいギタリストなんだということである。リズムカッティングもかっこいいし、ソロもかっこいい。ソロはもしかしたら1980年代や90年代に聴くとダサく聴こえたかもしれないが、もう1周も2周も時代が回って今はかっこよく聴こえるって感じかな。それに歌まで歌っている。他の楽器もできたらしい。下に張り付けた動画は、最初ドラムをセットするのにもたついているところから始まっていて、そのうち後ろを向いていた(待ちかねたっぽい)テリーがギターをカッティングし始める。そのカッティングが段々本気になってきてそれにベースも呼応し、ドラマーもハイハットを刻み始めて曲が始まる、という素晴らしい出だしになっている。ギターソロが長過ぎるのが惜しい。

 

テリーはバンド初期からころっとした体形だったが、死ぬ前はコロコロな肥満体だったのが勿体ない。ドラッグがそうさせたのかな。さっきは何て馬鹿な死に方をしたんだと書いたが、シカゴを聴けば聴くほど彼の死が切なくなってしまう。

 

シカゴを聴いていると、自分がリアルタイムで聴いていなかった「1970年代!」って感じがするんだよなー。映画の「ダーティハリー」シリーズ(クリント・イーストウッド主演。監督もやっている作品もある)やジャック・ニコルソンの「チャイナタウン」「カッコーの巣の上で」を観ている気分っていうか。古臭く聴こえるところはあるにしても、音楽的に百花繚乱の時代だったんじゃないかなあ、と夢想してしまうというか。うーむ、上手く言えない。でもこれだけは言える。初期シカゴも上の映画も「今でもイケる」。

 

現在もシカゴというグループは存在していると思う。でもテリー・キャスがいないシカゴまで追いかける気持ちにはなれない。

 

 

何と今日は1歩も外に出なかった(午後5時現在)。多分これからも出ないだろう。こんなことは久しぶりだな。さあ、明日からまた仕事だ。

 

というわけで「25 or 6 to 4」をどうぞ。