hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

妻と僕(パート1)

全国に2人ほどいる「僕のプライベート」に興味を持ってくれている人へ。お待たせしました。「妻と僕編(途中大きく外れるところあり)」(パート1)が出来ました。それでは始めます。

 

妻と僕が初めて会ったのは大学の研究室だった。1つ年下だった彼女は、つまり留年した僕と同級生で同じ研究室だったわけである(妻と初めて出会ってからもう35年になるんだ)。最初にはっきり書いておくが大学時代僕は彼女のことを積極的に嫌っていた。

 

何故か?彼女はいつも仲良しの女性とつるんでいた。そして僕はその仲良しの女性のことが好きだったからだ。その女性のルックスは僕に衝撃を与えるほどの美しさだった。しかし近づこうにも妻がいつもその子に寄り添っているから声もろくにかけられない。だから「邪魔だなあ。いつも一緒にいやがって」と結構憎んでいた。しかもいつも黒い服を着てアンニュイな匂いをプンプン出していたものだから余計に憎らしかった。

 

その頃の僕は今まで付き合ってきた、つまり僕と同い年の男女とよくつるんでいた。そのグループは結構みんな仲良しで、学年が1つ上になっちゃったけれど僕もそこに混ぜてもらっていた。その頃にはもう妻やその友達の存在は薄くなっていた(だからもうしばらくは登場しない)。

 

代わりに僕にガンガンコミュニケートしてくる女性がいた。ここまで書いて「ああ、前にもあったな」と感じる方もいると思うが、どうも僕はそっちタイプに弱いのかもしれない。でもその子は誰とでも仲良くしているから、「勘違いするなよ。俺のことが好きなわけじゃないんだから」と無意識に言い聞かせていたような気がする。それに同じ研究室の先輩と付き合っているという噂もあった。

 

同時に僕にはその頃憧れている先輩がいた。仮に「トウモト」さんと呼ばせてもらおう。トウモトさんは「ロキシー・ミュージック」や「スクリッティ・ポリティ」を好んで聴く素敵な女性だった。僕は音楽の話をきっかけに彼女とお話してもらえるようになった。大学の研究室にありがちなスノッブな面も無きにしも非ずだったが、自分のことを十分に分かっていてそれを笑い飛ばすような豪快なところもあり、そんなところにも魅力を感じた(そうだ、言うのを忘れていた。僕は「哲学科」に所属していました。全然哲学していなかったけど)。

 

当時は携帯電話も何もない時代だったので、個人的に会うためにはアパートに行くしかなかった。思い切って行きましたよ。その前に自分を鼓舞するためにレコードを何枚も聴いてから。トウモトさんは快く僕を迎え入れ、いろいろとお話をした。そんなことが数回あった。トウモトさんは、僕のことを可愛い後輩として扱ってくれた。学園祭でライブをすると言えば、「これ使えば」と言って鎖のイヤリングを貸してくれ、ライブでは一番前に座って僕らの演奏を聴いてくれた。

 

 

いやあこれは話が長くなるな。

 

 

トウモトさんが卒業する日がやって来た。残念ながら僕にはトウモトさんを口説く勇気が無かった。相手が巨大すぎた。追いコンで一緒にしこたま酒を飲み、一緒に写真をたくさん撮ることで精一杯だった。そしてトウモトさんは卒業していった。他県で先生をすることになっていた。

 

後に手紙を数回やり取りしたがそれっきりトウモトさんは僕の人生から消えてしまった。

 

 

次に登場するのは、例の「ガンガンコミュニケート女子」の「コンドウさん」(仮)だった。その頃には周りは僕達が付き合っていなくても少なくとも僕の方が彼女のことを好きだってことはばれていたかもしれない。噂の先輩は卒業して地元に帰っていた(僕は彼のことも好きだったので、餞として大事にしていた2枚のレコード(オーティス・レディングの「モンタレー・ライブ」とアニマルズの「ラブ・イズ」)を彼に進呈した)。

 

その頃研究室には「何でもノート」みたいのがあって(こんなノートはどこにでもあると思いますが)各自がいろいろなことを書いていた。コンドウさんが卒業する年度の秋、彼女の字で詩のようなものが書かれていた。彼女のある人への想いが切々と書かれていた(今考えると普通みんなが読むノートにそんなの書かないよな)。それを読んだ僕は「俺の事じゃん」と思った。「これは・・・。何とかしなけりゃいかん」と思った僕は、コンドウさんを家に誘った。そして2人で酒をしこたま飲んだ後、コンドウさんを抱き寄せて言った。「あのノートに書いてあるのって俺のことだよね」。しかしどうもはっきり言わない。言わないが別に僕のことを拒否しているわけでもない。

 

その夜は二人で過ごした。そうしてコンドウさんとのお付き合いが始まった。

 

(まだしばらく妻は出てこない。繰り返すが眼中にも無かった)

 

続きはまた今度。結構生々しくなってきたからなかなか書く勇気が出ないな。