「シュリンク」第2回を観た

先週の土曜日に放映された「シュリンク」の2回目を昨日やっと観ることができた。テーマは僕が罹っている「双極症」だったので、なかなかすぐに見る気にはなれなかったのだ。それに1回目は妻と一緒に観ていたので、今回も同様に妻と観ようかなと思ったがさすがにまずいかと思い昨日に至った。

 

 

双極症の人が観たならば誰もがきっと「話の展開というかテンポ速すぎ!」と思うだろうが、まあテレビドラマだししゃあないか、と思った。

 

 

簡単にあらすじを書いておくと、ラーメンチェーン店で働くゲンさんは、いつも一生懸命で店員たちからも客たちからも慕われている。しかしチェーン店のノルマに苦しむことになり、ある日プッツリと糸が切れてしまい、体も心も動かなくなってしまう。

 

 

精神科受診をした結果うつと診断され、抗うつ薬と睡眠剤を処方される。しばらくすると同居していた妹がゲンさんの異様な姿を目撃する。

 

 

ギラギラした目で通販で買った鍋やらおたまやらを出し、ガンガンラーメンを作っている姿。女性を家に連れ込み、イチャイチャする姿。見たことがない兄の姿を見て極限の心配状態になった妹が、ヨワイ(中村倫也演じる精神科医。ゲンさんの店の常連客でもあった)に相談する。

 

 

ゲンさんの異様な状況は変わらない。しかし心配した妹に切り傷をつけてしまったゲンさんは今度はどんどん落ち込み、行方不明になる。その後・・・

 

 

・・・とまあこんな感じで双極症の様子がテキパキと描かれている。

 

 

ここら辺から僕は「よかった、妻と一緒に観なくて」と思った。ゲンさんの様子(金銭的性的逸脱行為や異様な高揚感)は全部僕にも当てはまることだったからだ。こんなのを一緒に観てたら僕も妻もどちらも精神的にやられてしまう。

 

 

 

最終的にゲンさんは病気を受け入れようと努力し、彼のために作った医療チームと一緒に病気と付き合っていくことでドラマは終わった。こんなの(←内容が濃すぎ)をたった50分で見せるなよなという気持ちと、でもこういうのって今までドラマで扱わなかったよな、という気持ちになった。

 

 

ゲンさんは「双極症Ⅰ型」と診断された。僕はⅡ型と診断されている。Ⅰ型の方がⅡ型より双と鬱の波が大きいので入院が必要なのだが、精神病院の様子も描かれていたのには驚いた。

 

 

 

身につまされるような気持ちになったところがあと2点ある。

 

 

まず、「早く仕事復帰をしたい」と焦ることだ。これはまさに初めて病休をした時の僕と同じだった。僕も家で安静にしているわけでなく、図書館に行って勉強をしたり、ジムに行って体を鍛えたりしていた。何とか一日でも早く仕事に戻ろうとするゲンさんを見て、僕はその当時のことを鮮明に思い出した。今ではそんなことはないんだけどね。

 

 

2点目は「病気を受け入れる」ということについてだ。ゲンさんは精神病院に入院している時に話しかけられた人に「僕はあそこ(両手をフラフラさせて何か呟いている人)までいってないんでまだいいです」と答える。するとその人は「あんたはまだ病気を受け入れていないんだね」と言う。

 

 

これは痛かった。俺ももしかしたらまだ病気を受けいれていないのかもしれないと思った。通院している時には同じような人を実際に見たこともあった。それは辛いことだったが、どこか他人事として見ていたかもしれない。そういう心持ちは今も変わっていないと思うと少し怖くなった。

 

 

でも何だかんだ言って、最後は少し泣いてしまったよ。昨晩妻がこの回を観ていたが、泣いたことを言うと、「私も」と言ってきた。そして「一緒に観なくてよかったわ」とも言った。

 

 

 

1回しか観てないので、あらすじなど間違ったところがあったらご容赦ください。

 

 

それにしても僕の主治医はあんなに優しくはないけどな。それにすぐにチームを立ち上げられるってのも、ちょっと拙速すぎやしないか?と思ったりはした。

 

 

 

こんな感じかな。双極症のことを知らない人にはなんのこっちゃい?みたいな文章だったかもしれないが今日はこの辺で終わることにしよう。

 

 

それでは。