hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

クイーンと讃岐うどん

タイトルは、出来の悪いたとえ話になる予定である。その前に只今の時刻を明記しておこう。午前9時30分だ。いつもならテレビにかじりついているところだが、今日エンジェルスの試合はない。妻も学校に行ってるのでいない。よってのんびりとレコードを聴きながら記事を書いている。

 

 

昨日で閉庁日は終わった。つまり、学校は平常モードに戻ったのだ。今日から妻は平日の帰りが遅くなる。早くても18時半以降になる。思えば、7月27日に妻がコロナに罹患してから長かった。そうこうするうちに閉庁日となり、お盆があり、と僕にとっては頑張らなければいけない時期が続いた。勿論元同僚と話したりJUNさんが家に来たりと楽しいことはあったんだけどね。

 

 

閉庁日の期間、妻も僕を気遣って外出してくれてもいたんだけど、やっぱり違うんだよね。完全な一人の状態じゃないというか、いつ帰ってくるか分からない座りの悪さがあるというか。我儘だとは思う。思うのだが、こればっかりはどうしようもない。いっそしばらく放浪生活ができたらと思うくらいだ。一応念断っておくが、僕は妻を邪険に思っているわけではない。

 

 

そう言えば大分前、結婚して4,5年経った頃かな、妻には「貴方にはいつ消えるか(家を出て行方不明になるということ)分からない怖さがある」と言われたっけ。当時は「そうか、俺にはそんな危ない面もあるのだな。ふふふ」なんて思っていたけれど、今は妻がいない自分の暮らしというのは考えられない。ホントに自分勝手だ。

 

 

 

こんなことを書いていたら注文していた2段ラックが届いた。早速組み立てよう。

 

 

30分もかからずに組み立てることができた。うん、いい感じである。これくらいの大きさなら妻も納得してくれるだろう。巨大ルームランナーが消え、そこにこぢんまりとした2段ラックが置かれた。景観としては最高である。BOSEのスピーカーに昨日まで使っていたキューブを下に置いてみたら音が変わった、ような気がする。こちらも我ながら素晴らしいアイディアだ。

 

 

 

さてと、タイトルの話を書いてみるかな。

 

 

香川県に住む少年がいたとする。仮にヒトシと名付けておこう。ヒトシ少年は勿論香川県民なのだから幼い時からうどんを食べて大きくなった。うどんはヒトシにとって当たり前にあるものだったし、味に関してはそんなものだという認識しかなかった。そして大学進学にあたり、東京(別に大阪でもいい)に行くことになった。

 

そこでいつものようにうどん屋さんに行くか、と思って店に入ると何だか様子が違う。メニューも違うし、お店の人が注文を取りに来る。普通のレストランみたいだな、と思い素うどんを注文した。食べて「何じゃこりゃあ!」と思った。あまりにもうどんにこしがない。出汁がまずい。これは一体うどんなのかと思ったヒトシだったが、時を経るに従い、段々関東のうどんの味に慣れていく。

 

 

試験休み等で実家に戻った時は、迷わずうどんを食べた。しかし、東京で就職し、結婚もしたヒトシは故郷に行くこともほとんどなくなった。だからすっかり関東風のうどんにも慣れた(妻は関東出身)。

 

 

父が病気で亡くなって、葬儀のために久しぶりに実家に帰ったヒトシは賄いで出されたうどんを食べて驚いたと同時にたまらない懐かしさも覚えた。これだよ、これ。これがうどんだろう。妻も子供もおいしいおいしいと言って食べている。俺はもはや関東のうどんが自分にとって当たり前のうどんだと感じていたがそうではなかったのだ。良かった、思い出して。

 

 

これが僕にとってのクイーンである、という話である。

 

 

少年時代、友だちに聴かされたクイーン。その時の僕は、「ふうん」と思っただけだった。「これが『オペラ座の夜』だよ。貸す?」と言われ、借りて聴いてはみたが、1曲目以外はやはり「ふうん」と思っただけだった。でも「世界に捧ぐ」(1977)の「ウイ・ウィル・ロック・ユー」には興奮した。あとは「バイシクル・レース」「キラー・クイーン」「愛という名の欲望」「地獄へ道づれ」などが気に入った。

 

 

大学時代はMTVに彼らが映ると「クイーン、だせえな」と思ったものだ。それがどういうことだろう。一昨日買った「オペラ座の夜」(1975)の何と素晴らしいこと。僕は40年以上経ってクイーンの素晴らしさにようやく気づいたのだ。慌ててアップルミュージックで「ザ・ゲーム」(1980)を聴いてみた。素晴らしいじゃないか。パンクの嵐が吹き荒れていた頃にもクイーンは自分を見失わずに自分たちの音楽を作っていたのだ。

 

 

ヒトシは幼い頃に食べていたうどんの味が当たり前だと思っていた。しかしそれはとても得難いものだったことを再確認する。それと同じように、僕はクイーンの素晴らしさを再確認した。もしかしたらヒトシの感覚と微妙に違うかもしれないが。

 

 

 

以上、ウォーキングをしている時に何となく思いついたことだ。何とか形にすることができて僕は嬉しい。大した話じゃないんだけどね。

 

 

 

 

今日はレコ―ドを思いっ切り聴くことができた。14時から精神科受診だったが、それも上手くクリアすることができた。しかし帰り道に性懲りもなくハードオフに行ってしまった。もう一度B&Wのスピーカーをよく見ると18万円の値が付いていた。機種はJUNさんが言っていた「ハチマルシリーズ」だった。「これが『ハチマル』かぁ。でも僕の家には来ないだろうなあ」と改めて思った。もし奇跡的にお金が貯まって、ボーナスもそれなりに出たら年末にさり気なく家にいるかもしれない。その時僕は妻に何て言うのだろう。値段について訊かれたら4分の1くらいの値段で答えることは確実だ。

 

 

 

 

 

今日は「棒棒鶏」(初挑戦)とコールスローと「軽やかくずし豆腐丼」(初挑戦)を作ろうと思っている。

 

 

 

下らないお話に付き合って下さりありがとうございました(←いつもか)。おやすみなさい!