hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

踊りを見ないでマイケルを聴く

そう言えばマイケル・ジャクソンの命日って6月25日だったんだ。今まで何回も書いているが、この年に初めて病休を取った。2009年の夏だった。あれから14年も経っているのか。この時の夏休みにマイケル・ジャクソンのアルバムをよく聴いていた。初めて本気で聴いたと言ってもいい。

 

というわけで最近マイケル・ジャクソンの「スリラー」をよく聴いている。今更ながらだがいいアルバムだなあ。何でも世界で7000万枚も売れて、今でも売れ続けているという。それだけ時代を超えた普遍性があるということなのだろう。今日はちょっと気合を入れて聴いてみるかな。

 

A面

「Wanna Be Startin’ Somethin’」マイケル・ジャクソン

「Baby Be Mine」ロッド・テンパートン作

「The Girl Is Mine」マイケル・ジャクソン

「Thriller」ロッド・テンパートン作

 

B面

「Beat It」マイケル・ジャクソン

「Billie Jean」マイケル・ジャクソン

「Human Nature」ジョン・べティス、スティーブ・ポーカロ

「P.Y.T.(Pretty Young Thing)」ジェームス・イングラムクインシー・ジョーンズ

「The Lady In My Life」ロッド・テンパートン作

 

クレジットを見て驚いた。僕が重要だと思っている曲は全てマイケルが作ったものだったからだ。もう少し情報を書いておこう。

 

前作の「オフ・ザ・ウォール」に引き続きクインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎え、ロサンゼルスで制作(録音は1982年4月から7月。リリースは1982年12月1日)。前作から進化させたポスト・ディスコやクワイエット・ストーム(ここら辺はよく分かっていない)のスタイルを基にしつつ、ポール・マッカートニーやエディ・ヴァン・ヘイレンの参加で白人音楽の要素を取り入れることに成功する。   ~ウィキを参考にして書いてみた~

 

 

ここからは妄想タイムの始まりだ。クインシー・ジョーンズとマイケルは前作でお互いのパートナーシップが上手くいくことを確認し合った。売り上げでも結果を残した。しかしそれはあくまでブラックミュージック界でのことだった。2人は「今度は世界中の人がびっくりするようなのを作ろうぜ。特に白人がびっくりしちゃうようなやつ」と話し合う。クインシーはクインシーで作戦を練る。ロッド・テンパートンやジョン・べティスら、白人のコンポーザーを起用し、ニューアルバムの制作に備える。マイケルはマイケルで自分なりにその時の音楽業界に突き刺さる楽曲作りに励む。その結果「Wanna Be Startin’ Somethin’」「The Girl Is Mine」「Beat It」「Billie Jean」の4曲をものにする。

 

 

「Wanna Be Startin’ Somethin’」は今までのブラックミュージックの作法に則って作ったが、サウンドメイキングはクインシーと相談しながら完成させる。「The Girl Is Mine」は敬愛するポールを担ぎ出すことを思いつき、実現にこぎつける(この曲でのポールは自分を慕うあんちゃんを愛を持って、つまり余裕を持って歌っているように聴こえる。後の「セイ・セイ・セイ」では立場が逆になる)。

 

問題は「Beat It」「Billie Jean」の2曲だ。この曲はもうできた時からヒットすると確信していたマイケルは何回もいろいろなことをクインシーと試して曲を具現化していった。そして「Beat It」にエディ・ヴァン・ヘイレンを起用することも提案する。ここら辺のマイケルの臭覚の鋭さは凄まじい(って見てきたように書いてるけど、あくまで妄想です)。TOTOのスティーブ・ルカサーあたりを起用してもよさそうだったのに、ハードロックバリバリのエディを持ってきたんだから、そりゃあ覚悟が違うよな。「Beat It」は彼の起用によって完璧な作品になる。さて「Billie Jean」は?

 

「Billie Jean」はあのドラムパターンを延々と流し続けて、ああでもないこうでもないと試行錯誤した形跡がみられる(デモ音源を聴くと)。クインシーとも相談し、サウンドは固まった。サウンド面で特筆すべきはドラムとベースである。他の曲と明らかに音圧が違う。この曲だけ浮いて聴こえかねない。しかし2人はそういう音を選んだ。問題は歌詞である。「ビリー・ジーン」という特定の名前を出すことに反対したクインシーだったが、ここはマイケル野性の勘でこのタイトルでいくと押し切る。

 

 

さあ、曲は揃ったぞ。これをどう並べる?お楽しみタイムの始まりだ。2人は笑い合いながら、時にとんでもない曲順にしたりして、徐々にどう聴かせるかを決めていった。1曲目はやはりマイケルの曲だ。「オフ・ザ・ウォール」の路線で、でも新しい音で作られた「Wanna Be Startin’ Somethin’」からだろう?2人の意見はようやく一致する。問題は「Beat It」「Billie Jean」、そして「Thriller」だ。この時点でまだアルバムタイトルは決まっていなかった。

 

2人は必殺の2曲をB面頭に持ってくることを決めた。ということは、その予兆としてA面最後の曲が大事になってくる。ここに「Thriller」だろう?またしても2人はニヤリと笑い合うのであった。あとは、スイスイとアルバムタイトルが決まり、他の曲もどこに配置するか決まった。そして「Billie Jean」は明らかに他の曲と異質なテイストを持ったサウンドのままだった。B面1曲目で「おおっ!」とみんなの心がどよめく。それが終わってからのあのイントロの響きは何と形容すればいいのだろう。凄すぎて逆に言葉を失ったんじゃないかな。どう?僕の妄想。

 

マイケルの野望はまだ収まったわけではない。このアルバムを大々的に宣伝するためにはMTVを利用しない手はない。これらの曲をどう見せるか・・・(省略)・・・と続いて、その結果メガヒットアルバムになるのだ。

 

 

久しぶりに妄想してみたけど、やっぱり楽しいなあ。踊りを見なくてもマイケルの音楽は最高にかっこよい。当たり前だが。

 

 

 

 

そういえば、昨日はジム・モリソンの命日だった。最近ザ・ドアーズをよく聴いていたのは何かの予兆だったのかもしれない。

 

 

この記事のほとんどは午前に書いたものである。今日は昼に外出してちょっとした買い物をして、その後夏野菜カレーを作った。そこら辺のことは明日書くとしよう。

 

 

チャオ!