hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

ビートルズの新曲

今日のヤフーニュースを見たら、ポールが「ビートルズの新曲を今年中に出す」という声明を出したという。なんだなんだ、まだそんな音源があったのか、と思い読んでみた。

 

ビートルズの『最後の楽曲』となる新曲がAI技術を用いて制作され、今年後半にリリースされる予定であることが13日分かった」

 

「元メンバーのポール・マッカートニーさん(80)がBBCラジオのインタビューで明らかにした」

 

「古いデモテープに収録された故ジョン・レノンの曲を、AI技術で雑音などを除いて歌声のみ抽出し、マッカートニーさんらが手を加えて楽曲として完成させた。マッカートニーさんは曲のタイトルに触れなかったが、BBCによると、1978年にレノンが書いた『ナウ・アンド・ゼン』と呼ばれる未発表の曲とみられる」

 

「『ナウ・アンド・ゼン』を含む複数の曲が収録されたデモテープは、レノンがマッカートニーさんのために作製したもので、94年、マッカートニーさんがレノンの妻オノ・ヨーコさん(90)から受け取った。翌95年、ビートルズの残るメンバー3人がテープを基に『ナウ・アンド・ゼン』の編曲を試みたが、雑音がひどく完成を断念したという」

 

思いっ切り引用してしまったが、こんな感じで全世界に知らされているのだろう。2023年もお騒がせなビートルズではある。

 

僕がまず思ったのは、ポールは80歳なのか、そしてヨーコは90歳になったんだ、ということだ。それとジョンが亡くなったのは1980年だから、そのデモテープは1970年代に作られたものだろう。そんな60年以上前の曲を蘇らせようとするポールの執念に驚いた。それとジョンは1970年代にポールに向けて曲を作ったんだ、ということに感銘を受けた。

 

それにしてもジョンは呼び捨てでなんでポールは「さん」付けなんだよ。

 

これは、あれかな、「フリー・アズ・ア・バード」「リアル・ラヴ」と同じテープに収録されたものなのかな。

 

AI技術を駆使したことで何かと言われそうだが、ジョンの声を抽出したんなら、別に大騒ぎすることじゃないかな、と思ったりもする。でもなんか複雑ではある。僕は生前の(例えばこの前書いた「メンローヴ・アヴェニュー」や「アンソロジー」など)作品はどんな形のものでも是非聴きたいと思うタイプだ。「ナウ・アンド・ゼン」がポールらによって作られた、というくだりも気になる。「ら」って一体誰と作ったんだい?ポール。これはビートルズの作品になるのだろうか。

 

いやいや聴いてもいないのにジャッジするのは早計だ。昨年は「リボルバー」のリミックス盤や「ゲット・バック」でワイワイ言ってたけど、今年はこれか。痛快といえば痛快だ。1970年に、つまり53年前に解散したバンドのことでまだ世界中が盛り上がっているんだ。これを痛快と呼ばずして何と呼ぶのだろう。

 

複雑と言ったり痛快と言ったり、お前はどっちなんだと言われそうだ。自分でもそう思う。うん、やっぱり作品を聴いてからじゃないと何とも言えないか。でもポールにとってはどうしても死ぬ前にケジメをつけたかったのだろう。もうポールは「まとめ」に入っているのだと思った。

 

 

僕としてはそのAI技術とやらで、ハンブルグ時代のライヴを雑音なしのクリアな音で聴きたい。

 

 

ちょっと「フリー・アズ・ア・バード」を聴いてみるか。これは3人で作ったんだよな。だったらビートルズと認定していいだろう。「リアル・ラヴ」も同様だ。出来の方は置いておいて、とにかく3人はジョンの楽曲をビートルズとして発表したかった。「アンソロジー」発表のタイミングにもピッタリ合うと思ったのだろう。

 

 

ああ、この2曲を聴いていたら、なんか聴きたくなってきたぞ、「ナウ・アンド・ゼン」。ポールにとってはきっとビートルズ最後の仕事だろう。本気を出した時のポールは凄いはずだから、やはり期待しちゃう僕であった。

 

 

この勢いで「アンソロジー」を聴き始めちゃった。やはりメイキングものは好きだ。それにビートルズは妥協せずにリハーサルを繰り返してことがよく伝わる。ライヴも収録されているが、「チケット・トゥ・ライド」なんて完璧じゃないか。リンゴのドラムが冴え渡っているぞ。「イエスタデイ」もやっている。弦付きだ。これをライヴでやれる(つまり3人は参加していない)ビートルズの姿勢も素晴らしい。「ヘルプ!」のコーラスも最高。これじゃキリがないね。

 

 

おっとそれから、月曜日にNHKで「映像の世紀バタフライエフェクト ビートルズの革命 『のっぽのサリー』の奇跡」という番組を放映していた。今日観たけど、若い時のビートルズってかっこいいね。当然だけど。