hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

hanamiの授業日誌

昨日はさんざんキツイキツイと書いてしまった。というわけで昨晩は早目に寝て早目に目覚めてまた炬燵で寝落ちしちゃったぜ。

 

さて、タイトルだが、昨日僕が書いたグダグダの記事に達兄ぃ(時々コメントしてくれる僕にとっては大切な存在)が「hanami先生の授業日誌、興味深く読ませて頂きました・・・」とコメントしてくれたのだ。ありがたくそれを頂戴して「先生」を取ってタイトルにさせてもらった。

 

 

今日、学校には行けた。2限目に4年生の授業があるだけだから最悪それが終わったら帰っても大丈夫という気持ちがあったからだろう。自分の席に座ると明日の卒業式の席次が置いてあった。僕の名前の横に「放送の音量調整係」と書いてあった。ああ、明日はちゃんと僕にも仕事があるんだ、と思い今日のスケジュールを考えてみた。

 

3限目に卒業式練習がある。明日音量調整するのであれば、3限目の練習には出るべきだろう。それから・・・午後からは卒業式準備である。多分軽業だからだろう、僕の名前はどこにも入っていなかった。確か昨年度もそうだったな、と思いながら教務にもしできそうなら体育館を準備する係に入る旨を伝えた。

 

何だかんだ言ってこうやって巻き込まれていった方が気持ちが和らぐのかもしれない。

 

そう思いながら印刷室に行くと、業務アシスタントの女性(前に書いた「マリコさん」)がいたので、「彼氏は悪夢を見ない?」と尋ねてみた。それからいろいろと話は弾み(「先生、痩せたよ!」と言われた時は嬉しかったな)、僕の病休話にまで及んでいった。このひと時でさらに僕の心は和らいだ。だってスーツがパンパンなんだという話をしたら、「私もですよ。私はスカートのチャックを(外から見えないところは)外しています」とか言うんだもん。弾まないわけがない。ほんとにあけっぴろげで豪快な人だ。

 

この調子で一気に2限目の4年生のクラスに入っていった。今日の課題は「『もんばん』を全員に回せるか」だ。まずは15分集中してプリントに取り組む。47都道府県、自分に合った勉強方法を見つけて覚えて下さいと言って取り組ませた。

 

15分経ったので、「じゃあ『もんばん』をやるから用意して。いつもやってるクラス会議みたいな形でいい?」と言って、机を下げて椅子を円形に並べさせた。まずまずの並べ方だった。状態の良くないクラスは男子と女子にパカッと分かれる。必ずだ。そこまでではなかったので、これはもしかしたらイケるかもしれないな、と思った。あとは黙って見ているだけだった。

 

ミッションは見事クリアすることができた。成功するクラスは最初から違う。1回目の挑戦で2人を残して回すことができたので「これなら大丈夫かな」と思った。あとは誰かが失敗した時に子どもたちで何を言い合うかだ。このクラスで一番気にかかっていることだ。そこもなごやかにクリアしていたので、あとは時間の問題だと思って放っておいた。

 

授業の10分を残して難なくクリアすることが出来たので、「もんばん」「キング」「クィーン」「ジャック」を決めて失敗したら移動する本来のゲームにした。そこで何とかキングを落とそうとキングを集中して指名したりするのだが、これもまあまあなごやかに進めることができた。しかし最後の最後になってキングが失敗した時にその子(女子)が泣いてしまった。

 

次の時間は卒業式練習である。少し焦ったが、他の児童を体育館に行かせて、しばらくその児童を見守っていた。「どこか痛い?」と聞くと首を振る。「悔しかったんか?」と再び聞くと、うんと頷いた。「そうか。あれは先生でも悔しかっただろうな。ああいう形で終わらせてしまった先生が悪かったんだ。ごめんね」と言うと、何か言いたそうだったので(多分普段からそういったことを言われていたのだろうと推察された)、「もしかしたら今日だけでなく、悔しい気持ちになったことがあるの?」と聞いてみた。そうしたら女子児童は「体育の時間でも・・・」と思いをぶつけてきたので、「そうか・・・。そりゃあ先生でも悔しいな」と言いしばらく黙っていた。

 

顔を上げたので「先生は個人的に思ってるんだけど、今じゃないよ、今じゃなくていつか、自分の気持ちをみんなに言った方がいいと思ってるんだ。他の人も君と同じような思いをしてるとも思う」「このクラスはさっき言ったみたいに素敵だなって先生は思ってるけど、友だち同士でも言葉のかけ方はもっともっと考えていかなけりゃいけないだろうな、とも思ってるんだ」「今日は先生に言えたね。これを担任の先生に言えたらいいね。一番〇〇さんのことを考えてるのは担任の先生だよ」と言った。

 

そしたら担任が様子を見に来たので「ああ、〇〇さんと一緒にいるから、クラス全体を見てていいよ」「もう少ししたら行くから」と言った。女子児童には「もう少し落ち着く時間が欲しい?」と言った。うんと頷いたので「分かったよ。ただ遅れるとちょっと目立つな」と(わざと)独り言のように言ったらすぐに「行く」と言ったので、一緒に体育館に向かった。担任が廊下にいたのであとは任せた。

 

3限目の卒業式練習には参加することができた。音量調整を確認し、放送係の先生と打ち合わせをして自分の教室に戻った時には思いのほか疲れていた。4限目は空き時間だったので、ヨガマットで横たわっていた。

 

その後どんどん気持ちが落ち込んできて何故だか悲しくなってきて「これは午後からの準備は無理だ。どうしよう」と思うようになった。でも管理職や教務に言いにくい、すごく言いにくい。じっと考えた末に教務には顔で「午後からは無理」と伝えた。無事伝わった。そして教頭にも顔で「ごめんなさい」をしたらこちらも分かってくれた。僕は準備が本格的に始まる前に急いでこっそり学校から出て車に乗って家に帰ってきた。午前はやる気いっぱいだったのに、なんでこんなに悲しくなるんだ?かなり精神的に追い込まれてるのを感じながら今記事を書いている。

 

とにかく明日は卒業式だ。これは絶対に出席する。問題はその後だ。午後は無理そうだな。悲しいけどしようがない。これが今の僕の現状なのだ。

 

 

 

 

今週はヴァン・モリソンウィークになっちゃった。今は「アヴァロン・サンセット」という1989年の作品を聴いている。ヴァンはソロデビューしてから何作スタジオ盤を出しているかというと・・・ちょっと数えなきゃいけないくらい多い。待ってね、数えるから。

 

 

 

 

スタジオ盤44枚、ライヴ盤5枚だ。1967年に初ソロアルバムを発表して2023年まで(55年間)に49枚のアルバムを発表しているのだ。ポール・ウェラーはこれに比べたらひよっこだ。もしかしたらポールはヴァンを目指しているのかもしれない。

 

 

今日はこの辺で。バイバイ!