hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

僕でも痺れた

さっき注文してあったキャロル・キング「つづれおり」のアナログ盤が届いた。早速封を開けてレコード針を落として聴いてみる。そしたら僕が聴いたこともない「つづれおり」が聴こえてきた。ウットリする。このアルバムのせいで記事を書くのが30分ほど遅れた。レコードを聴く時には何かをやりながらというのは無理だ。もったいなさ過ぎる。寝ながら聴くのもよろしくない。体を起こして集中して聴けば聴くほどその世界に没入できる。何度でも書くがこの幸福感を手離す手はない。

 

今のところアナログ盤を聴いて僕がグッとくるのは、ビートルズストーンズ等の1960年代70年代の音楽だ。これが不思議でたまらない。よくは分からないが、アナログ盤の方が情報量が多いような気がする。歌声なら歌声、ピアノならピアノの音に詰まっている情報量のことだ。昔の音源の方がシンプルな作りになっているはずなのにグッとくるのはそのせいではないだろうか。←ちょっと自信がない

 

 

さて、今日は卒業式だった。「今日は卒業式だった」というタイトルにする予定だったのに急遽変更だ。「僕でも痺れた」にしよう。これは世界中を沸かせている大谷翔平選手のことだよ。全くこのブログに世界中のみんなが夢中になっている人が登場することになるなんて思いもしなかったよ。

 

昨日のイタリア戦を始めっから観た。先発投手だった大谷選手は2回から雄叫びを上げながら1球1球投げていた。東京ドームにいた人は戦慄したに違いない。テレビで観ていても鳥肌が立ったもん。こういうのを見ると涙が滲んでくるのは歳のせいかもしれない。58歳のおじちゃんの涙腺を緩ませるほどの気迫を28歳の若者が見せつけた。それも世界中に見せつけたのだ。

 

そして、走者1塁からの彼のセーフティバントもバッチリ観た。この瞬間は心臓がドキンとしちゃったよ。あり得ないものを見たというか、一瞬何を見ているのか分からなくなったというか。見ているこちらでもそんなだから相手方のピッチャーも相当慌てただろう。でも素晴らしい動きでボールをキャッチすると素早く1塁に送球した。残念ながら悪送球になってしまったが、この一連の流れはこれから何回も見ることになるだろうし、その度に心臓がドキンとするだろう。しばらくこんな光景は見たことがないな、くらいに大谷選手のプレイは素晴らしかった。

 

残念ながら睡魔に負けて最後まで観られなかったが、この前半のシーンだけでも間違いなく後世に語り継がれていくに違いない。僕でも記事にしたい、と思ったんだから。

 

 

というわけで、本来書く予定だった卒業式のことを書こう。昨日は準備の後、6年生と職員とでリハーサルをした。しかし僕は昨日書いたように、午前で疲れ果て、リハに出席せずに帰った。

 

2限後に卒業式を行うので、家から式服は着て行かなくてもいいか、と思い普段の格好で学校に行ったらみんな既に式服を着ているではないか。慌てて職員室に入る前に更衣室に入り、買ったばかりの式服を着た。ズボンを履こうとしたら札が付いていてさらに焦った。全くこういうところが隙だらけと言われる所以だよ、などと思いながら何とか札を隠して職員室に入った。

 

職員朝礼が終わり、自分の教室に行き荷物を整理しているとコンコンとノックする音が聞こえた。ノックの主は今日音響を担当する先生だった。昨日打合せしたが、不十分だったのかな?と思い話を聞いてみると、細かく音量を調整する(特に証書授与の時)ためにLINEを使ったらどうか、と言われたらしい。OK、分かったよ。僕のQRコードを見せてLINEができるか確認して本番に臨んだ。

 

 

いよいよ卒業式である。僕は自分のスマートフォンをバインダーで隠しながら「今大きい」「ちょうどいい」など、その時の音量を注意深く聞きながら彼にメッセージを送った。卒業式の厳粛な場にLINEする俺。なかなかシュールな体験をさせてもらった。



いよいよ最後の退場の場面だ。サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」が流れる。この曲は音量の振れ幅が大きい。しかし保護者と4,5年が拍手しているのでこのままでよかろう、と思い、「このままいけそうですね」と送ったら下のようなスタンプが送られてきたので思わず「クスッ」と笑った僕であった。最後に退場する児童になったら「最後」と知らせるとまたスタンプだ。

 

級外になってからは卒業式でウルッとなることはなかったが、今日もなかったな。そりゃそうだ、必死でLINEしてたんだからなと思っていたら最後の担任の話でウルッとなった。2組の担任がいっぱいいっぱいだったのは知っていただけに彼が言葉を詰まらせて保護者に喋っているところは思わず「頑張れ!最後まで喋れ!」と心の中で応援していた。

 

 

職員室に戻ってマリコさんと喋っていた時にそのことを話したら「私も!」と同意してくれたので、「あとで2人で言いに行こうぜ」と言った(マリコさんは帰ってしまったので僕が後で言いに行った)。

 

職員室で昼食を摂って、その後教室で後片付けをして、今日も2時間年休を取って帰宅した。部外者と言ってもいいくらい何にもしてこなかった僕でも、何だかひとつ大きなものが終わったって感じがした。まあ、卒業式だもんな。学校行事で一番大きな行事だ。みんなも疲れただろうな。

 

 

今晩から2日のんびりして、月曜日に最後の授業を頑張って今年度は終わりである。今日はこの冬最後の鍋で締めようと思う。今から野菜を切るとするか。

 

 

じゃあね、何とか1週間を乗り切ることができたよ。これもブログを書いていたおかげだと思うぜ。うん、ありがたいことだ。

 

 

おやすみ!