hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「よく分からないです」「心の底から軽蔑している」と言う人

何だかんだでもう40日以上連続して記事を書いている。自分でもいかがなものかと思うが、うーん何だろう、これが日常になっているとしか言いようがない。読者の方には感謝しかない。私的な話題が圧倒的に多いのにお付き合いいただきありがとうございます。今日もどうでもいい話から始めます。後半、真面目モードになります。

 

 

先週の月曜日に歯医者に行った。僕はいよいよ今日は銀歯(みたいなもの)を埋め込む日だ、今日で治療は終了だ、と思っていた。

 

例によって仮の詰め物をガシガシと取られる。次は何だ?いよいよか?と思ったら少しずつ何かを歯に埋め込んでいく。よしよし、いいぞ、と思っていたら再び「型を取りますね」と言われてちょっと混乱した。ここで医者に尋ねればいいのだが先生(歯科技師?)はさっさと他の場所に行ってしまう。気の弱い僕は何も言えない。

 

結局再び型を取って、仮の詰め物をされ、「来週(本番の歯を)詰めますね」みたいなことを言われてその日は終了した。次の受診は来週の月曜日である。今度こそかな、と思ったので受付に「今度はいくらくらい用意しておけばいいですかね?1万とか2万とかですかね」と尋ねてみた。「えーっと、はっきりとは分かりませんが保険適用内ですのでそんなにかからないと思うんですけど」と言う。まあ、そこまで分かればいいや、と思って歯医者を出た。

 

あんまり悪口を言うのもなんだしこの歯科医院のいいところも書いておこう。他の歯医者もきっとそうなのだろうが、完全予約制である。つまり、行ったら即診てもらえる。診察室には3人治療できるスペースがある。治療時間は15分ほどである。分業体制が確立されているのか、15分の間、入れ代わり立ち代わりで僕の歯をガシガシと治療する。その日の治療が終わると待たされることなく会計をして帰る。その間30分ほどだ。これは助かる。いつも精神科で待ち時間に耐えている身としては天国である。

 

とにもかくにも来週で今の歯の治療は終了のはずである。本当はこの際全部チェックしてもらって、バシッと治したいとも思うが、どうしようか考え中である。

 

 

 

 

じゃあ、タイトルの話にいくか。タイトルの言葉は成田悠輔が発した言葉である。先日のアベマプライムで池戸万作と成田が論争した。このことは、もうネットでも散々書かれているので知っておられる方もいるだろう。要は「政府支出金を増やせば、経済成長する」と主張する池戸に対して、成田が論破する、いや完膚なきまで論破した、か。まあそういう出来事があったわけである。その時に出た成田の言葉に感銘を受けてしまったのだ。

 

 

「よく分からないですね」というのは進行役が「・・・それではどうして日本は2,30年(経済成長が)横ばいなんでしょうか?」と成田に質問した時に答えた言葉である。仮にも名門大学の経済学の助教授が「よく分からないですね」と答えたのには胸がスカッとした。その後「いろんな原因の可能性があっていろんな原因が組み合わさっているんじゃないかと勝手に予想しています」「それは少子高齢化で労働性や仕事の効率が低くなったからかもしれないし、もしかしたら日本に他国(中国、アメリカ)にように大きな産業を興すことができなかったからもしれないし、それっぽい人が出ていても特捜検察とか出てきて逮捕しちゃう、とか・・・」とちゃんとよく分からないと答えた理由を述べる。そして次の言葉で牙を剝くのだ。

 

 

「いろんな要因があると思う。多分それが組み合わさってとても複雑なことが起きていると思う」「そういう複雑なことが起きている時に、何の根拠も論拠もなしに『何かが特定の原因だ。で、その原因さえ詰めば問題が解決します』って断言するのはただの情弱ビジネス以上でも以下でもないじゃないですか。で、そういう人たちがテレビとかネットとかに蔓延っているっていうことを僕は心の底から軽蔑している」と発言したのだ。

 

何だかんだ言って成田悠輔、ネット民に対してあるいは経済学者みたいな肩書きの人に対して相当怒ってるじゃないか、勿論それは彼にとって正当な怒りなんだろうけどと思った。問題は彼の怒りを僕たちも共有できるかどうかだ。僕はできる、と思っている。くさい言い方で申し訳ないが「成田悠輔、ロックしてるなぁ」と思っちゃうのだ。

 

とにかくいつにも増してギアを上げて喋る成田悠輔はかっこよかった。そして怖ろしくもあった。だって「老人は集団自決しろ」って言う人なんだよ。そしてこの話は、どうもメタファーでもなくて、ほんとにそう思ってるっぽいんだよ。高齢者の問題について彼は日本の課題の2番目か3番目に必ず出てくると断言している。それはそうだと僕も思う。もちろん彼は一介の学者だし、政治に影響をもたらすとは考えにくいが、長期的には彼の考えたことが議論の俎上に上がることは(どんな形であれ)間違いないと思う。その老人の中にもうすぐ僕も入るのだ。

 

でもそんなことが起こるためには村上龍の「愛と幻想のファシズム」に出てくるトウジのような強いカリスマが出てこないといけないだろうな。若者をその気にさせ、老人を完膚なきまで叩き潰す、そんな胆力を持った人。でも日本人はそんな人が政治家になるのを許さないだろうな。

 

 

今日の授業は1勝2敗だった。2敗の内の1つのクラスとの戦いはまだまだ続きそうだ。今、家に居ることが信じられないよ、全く。今週も頑張っていくか。