hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

10歳下の人を好きになっちゃったよ

ふふふ。こう書くと「すわ!熟年恋愛か!」と思われる方もいらしゃ・・・らないか。思わせぶりなのも何なのでもう書いちゃおう。アイアン&ワインである。彼は僕と10歳違う1974年生まれなのだ。

 

なぜだか知らないが(勿論僕がしたんだけど)、僕のiPhoneに彼の楽曲が1曲だけ入っていた。とても印象に残るジャケットだった(↓↓↓)ので気にはなっていたが、そんなものを聴く余裕はない。そのジャケットが先日例によって「これ、買いですぜ」コーナーに入っていたわけだ。少し聴いて僕は全曲取り込んだ。それが彼のセカンドアルバム「Our Endless Numbered Days」(2004)だった。というわけで調べてみた。

 

    


   

「アイアン・&ワイン」というのは彼のステージネームであり、雑貨屋で見かけたサプリメントから拝借したものだということだ(正確には「ビーフ・アイアン&ワイン」という名だった)。「『鉄』という強そうなイメージと『ワイン』っていう楽しいイメージの組み合わせが、僕の音楽性とも合っているような気がして」使わせてもらったということだ。2002年にデビュー(28歳の時)して以来コンスタントにアルバムを発表し、2011年には全米チャートで2位を記録している。「アメリカのインディーズシーンにおいて孤高にして不思議な立ち位置にいる存在」らしい。

 

僕がここまでアコースティックでアメリカントラディッショナルな音楽に惹かれるのは自分でも意外なんだが、僕のギザギザレーダー(←もう大分古くなったが)が久々に発動したんだよ。アコギで優しい声で歌う彼になんでギザギザ?と思うが、うーん・・・勘だ。きっと彼はギザギザしたものを心のどこかに持っている。

 

現在はブラジリアン・ポピュラー・ミュージックやレゲエ等の音楽も取り入れているらしい(未聴)し、メロディメーカーとしての評価も高いらしい。これは明け方一人で小さな音で聴く音楽だ。決して「よしっ、今日も頑張るぞ」とリスナーを奮い立たせる音楽ではないが、大切に聴きたくなる。そうだなあ、去年でいったらジョージ・ハリソンのようにゆっくりじっくりと聴いていたい音楽である。まずはこのセカンドアルバムだ。

 

やっと僕も2000年代にデビューした人の音楽を好きになることができた。喜ばしいことである。あと、さっきジャケットが印象に残ったと書いたが、彼の風貌はジャケットそのままの髭ぼうぼうで、まるで(ありがちだが)哲学者を思わせる。その佇まいも気に入った。僕が今聴いているセカンドアルバムは、大げさに言うと「アコギを持って歌うロバート・ワイアット」である。少しは感じが伝わるだろうか。曲は、どの曲を紹介しようか?と悩むくらい佳曲揃いだ。


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しかし、バズコックスといいアイアン&ワインといい、ちょっとアップルミュージックの言うことを聞き過ぎではある。癪に障るのは事実だ。こういうのは自分で見つけてこそ、じゃないか?と未だに思う僕である。

 

 

只今午前5時半。今日はシマムラに行って買い物をしよう、という大きなイベントがあるのでぼうっとしていられない。北陸地方は今週半ばに師走寒波が襲来するらしい。僕は昨日タイヤを交換しなかった。弱ったね。どうしよう。

 

 

 

 

 

無事、シマムラに行ったし、コーヒーも買ったし、今週分の食材も買った。ギター練習もした。今は14時。ちゃんと早目に行動すると心に余裕も生まれる。だからもう少し書いてみよう。

 

 

先日「NEWS 23」に成田悠輔が出演するというので妻から録画を頼まれていた。僕も見たので、書き留めておこう。

 

まず若い人に対するアンケートによると今の会社で10年働き、その後転職を考えている人が約半数いるらしい。「ここ10年くらいで一気に(終身雇用という考えから)変わりましたよね」と成田氏。何故ずっと働かないかというと「ライフステージに合わせて働き方を変えたい」が30%、「給料が今イチだから」が27%、「いろんな会社で経験を積んでいきたいから」が26%、「転職でキャリアアップしていきたいから」が26%となっている。

 

成田氏は、「一つの会社でずっと働き続けても報われないという側面が大きいんじゃないか」と話す。「今の社会だと、ひとつの企業に勤め続けても、不安定で心配。だから転職せざるを得ないのかな」「昔だったら、若い時に給料が安くても、30年経ったら報われるって思えた。でも今だと30年経つとその会社があるのかどうかも分からない」。

 

「転職しても上手くいくかどうか分からないという中で、どういう意識で働いていったらいいのかという不安を抱えている人が多いんじゃないか」という問いかけには、「日本社会が変わってしまって、みんな多かれ少なかれ不安を感じながら生きていくしかない社会になってしまったんだと、受け入れちゃう方が早いんじゃないかなと思います」「自分だけが不安、じゃなくて日本人みんな不安、人類みんなちょっと不安、くらいに思っておけばそんなに辛いことじゃないんじゃないかなと思います」とスイスイと答える。

 

ここまではふんふんと聞いていたが、次の話題が「働かないおじさん(おばさん)問題」になったので、僕の耳はダンボになった。ドンっとパネルに定義まで書かれていたよ。「勤続年数を重ね、高い給料をもらいながらそれに見合った働きをしていないとされる人」だって。街頭インタビューでは、「僕らの年代ではある一定数いるのは否めない。若者が批判的になるのは当然」(50代)「自分はクビにならないと思い込んで仕事を一生懸命やらない人が多い」(60代)などと答えていた。

 

これもアンケートでは「働かないおじさん(おばさん)が職場にいる?」という問いに「いる」と答えた人が58%、「自分がそうだ」と答えている人が4%、「将来自分もなる可能性がある」と答えている人が22%となっている。「自分がそうだ」が4%?ちょっと少なすぎやしないか?僕は自他ともに認める「働かないおじさん」だ。

 

成田氏は「ある意味しょうがないこと」「おじさん達が老害というより、年功序列の構造が変わっていないことの方が問題」「一番辛い世代は(就職)氷河期世代だと思う。その世代は今40代で働き盛りだが、今でもダメージは続いていて給料は低い」「仕組みとか世の中の歪みとかに翻弄されている世代とたまたま年功序列に乗っかって給料が高いまま上がってしまえた世代との不平等感が問題」と言う。

 

続けて「『働かないおじさん』も一旦リタイヤすると一気に給料が下がって苦しむ」「社会全体としてそれぞれの人がどんな仕事をして、それに見合った給料が出るという形に徐々にシフトしていかないといけないステージになっている」「ただ世の中がそれに追いついていないので、必要以上に苦労してしまう世代とか、必要以上に特権を享受する世代が出てくる。それって社会全体として何かおかしいよね、って不満がたまっちゃっているっていう状況なのかなと思います」「仕組みをどう変えるかが大事だと思います」と畳みかける。

 

僕は「働かないおじさん」且つ「必要以上に特権を享受している世代」なのだろうか。きっとそうなのだろう。じゃあ、その特権とやらを放棄するつもりはあるのか?具体的に言えば給料が下がってもいいか?退職金が減ってもいいか?と問われれば「すまん、そういう気持ちにはなれない」と答えるだろう。「あと2年で辞めるから、何とか許してくれないか」と言うだろう。何とも情けないが、こういう気持ちを抱いている同世代の人もいるのではないだろうか。まあ教員(公務員)と企業に勤めている人との違いはあるかもしれないが。

 

 

2年前はこんなマイナスな気持ちじゃあ全然なかったんだけどな。自分の気力体力の低下、それにメディアが今ガンガンこういう番組を作っているから、そして今の日本の現状、そういったものが今の僕の気持ちに関係しているのだろう。おっとそうじゃないや。今の自分が働いている教育現場の変わらなさにほとほと嫌気がさしている、これが一番の原因だった。

 

こういった形でブログを続けているのだから、自分としては自分がどう(職業的に)朽ち果てていくか、を書き留めておきたいとは思っている。それにしてもこれから先どうなるか分からんけど、どんなに無様でも何とか生き延びなきゃね。

 

 

何だかしんみりとした終わり方になっちゃった。