hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

第5回リモート飲み会 ~枯渇と脱力、ギター教室の巻~

昨夜はJUNさんとリモート飲み会だった。例によってパソコン等の用意をいそいそとした僕は、その後とにかくギターでレインボーの「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」のイントロ練習をした。もうすぐ定刻になろうかという時に、手元が映るようにカメラをセットした。

 

スカイプでJUNさんと繋がった。「ほんとは『レイラ』だったんだけどね」と思いながらJUNさんに「じゃあ始めますね」と言って「シンス~」を弾き始めたら、いきなり失敗した。その後すぐに「もう1回やりますね」と言って無事弾き終えることができた。

 

「弾けてるね」というクールなJUNさんの言葉から飲み会は始まった。

 

早速僕は自分が観終えたばかりの「ゲット・バック」の話をし始めた。今一番話したい話題だ。JUNさんはまだ観てなかった。どうやって観るのかを一通り説明した僕は、改めて「ゲット・バック」の内容を話し始めた。JUNさんは「うんうん」と黙って聞いてくれている。しかしJUNさんは「『アンソロジー』の後半は結構『レット・イット・ビー』の映像を使っていたじゃない?あんなのだったらいやだなあ」と言う。僕は「いやいや、あんなもんじゃないですよ。あれの一部始終を見せられるんですよ。パート1はそれはもう、大変なことになっています」と言った。そして「あ、でも最後のライブでみんなハッピーな顔になっています。」と付け加えた。その後も何かにつけて「ゲット・バック」の話題に持っていこうとして、少し申し訳なく思った。

 

僕は「あれだけ『レット・イット・ビー』の曲を聞かされたので全曲好きになっちゃいましたよ。実は・・・俺『ドント・レット・ミー・ダウン』が苦手で・・・」と言うとJUNさんは「えー、それは信じられないな。あの曲は俺のビートルズベスト40には入る曲だよ」と言う。「ベスト40かよ」と心の中で思った僕だが、JUNさんは「hanami、これなら弾けるんじゃない?」と言って「ドント・レット・ミー・ダウン」のイントロを弾き出した。でた!ギター教室だ。最初はどうしようかな、と思ったので、「俺、AC/DCの『バック・イン・ブラック』も弾けなかったんですよ」と言うと、「あ、あれは確かに難しいね。それより簡単だよ」と言う。しばらくその様子を見ていたが、ここで教えてもらわずして何時教えてもらう?と思って、ギターを持った。

 

「こうですか?」とか何とか言いながら音を探す。JUNさんは黙って弾いてくれている。僕は必死になってその指を追いかける。「何弦ですか?何フレットですか?」と超初心者な質問を繰り返してやっとどう押さえるかが分かった。確かにこれは弾けそうだ。それにしてもJUNさんは教え方というか伝え方が上手い。自分は淡々とフレーズを弾く。質問されたら的確に答える。そして僕が練習している間、再び淡々とフレーズを弾く。また僕が質問したら答える、という風に僕が弾けるようになるまで付き合ってくれる。もし他の人だったら、「最初に6弦開放ね、それで次は・・・」と説明から始めるかもしれない。僕だったらそうするだろう。そうじゃなくて見て覚えなさい、聞かれたことには答えるから、というスタンスが僕にとって心地よかった。こういう場面になると「今度研究してみますね」と遠慮しがち(敬遠しがち)な僕だが、好意に甘えて無事覚えることができた。その調子で「ジギー・スターダスト」のイントロも教えてもらい、ブリティッシュ・ロックにおけるGの押さえ方も教えてもらい、飲み会の最後にはクラッシュの「クラッシュ・シティ・ロッカーズ」もおんなじようにして教えてくれた。結構時間かかったので申し訳なかったんだけど。ベンチャーズの「テケテケ・・・」も教えて下さいと言ったが、その模様は記事の後半に書こうと思う。

 

とか書いていると1回じゃ終わらなくなるな。とにかく今は書けるだけ書いてみよう。今回僕は最初から「メモは取らないでおこう」と決心していた。しかし、気がつくとペンを取っていた。

 

どうしよう。「枯渇」からいくかな。僕は「僕の作ったボウイリスト、どうでした?反応ないんで今イチだったのかな?と思ったんですが」と振るとJUNさんは、「そうなんだよねー。俺『ネクスト・デイ』の曲がいいとは思えないんだよね。」と言う。「『ブラックスター』はどうでした?」と聞いても同様の答えだった。

 

JUNさん曰く「俺、結構90年代のボウイは頑張って聴いてたんだよ。前評判も高かったしね」「でもそんなにいいとは思えなかった」「やっぱり(アーティストって)30,40代で才能って枯渇するんじゃないか。あとはそれの再生産をしているだけじゃないか」ということらしい。僕はムキになって「じゃあ今のディランはどうです?」と聞いたが、言った瞬間「あ、やばい」と思った。JUNさんは「今のディランを100とすると昔は200も300もあったんじゃない?」と言う。それには激しく同意せざるを得ない。

 

「じゃあボウイだったらいつまでだったらOKなんですか?」と聞くと「うーん、『レッツ・ダンス』までかな」と言う。「そこまでの作品だったらどれも『おう!』っていうような作品ばかりじゃない?」これにも同意せざるを得ない。

 

僕は「自分は『声』をメインに聴いていたので、きっと90年代ボウイもあの『声』があるから聴いているのかもしれません」と言った。多分僕はこの人が好き、と思ったらとにかくありがたがって聴く、という聴き方をしているのだろう。それに対してJUNさんは、「才能が枯渇した(かつて素晴らしかった)アーティストの普通の作品を聴くより、1枚だけどもその1枚がとてつもなく光り輝いている、そんな作品を聴きたい」というようなことを言った。なるほど。だからブラックホークやスワンプロックのカタログでそんな人を探すのか。以前俺とhanamiは聴き方が違うとコメントしていたが、こういう面でも違うのかもしれない。

 

 

飲み会の後半にもう一つ僕はお願いをした。ベンチャーズの「テケテケ・・・」である。あれが弾けないのはどういうことなんですか?難しいんですか?と。そしたらJUNさんは再びギターを手に取り、弾いて見せてくれた。そして「ピックは先っぽ1㎜くらいが弦に触れる感じ。上下の動きは2,3㎜。ピックの角度は水平というより弦に対して45°くらいにすると弾きやすいよ」「これもスポーツと同じで練習すればそれだけできるようになる」と言われた。僕はこれも遠慮せずにギターを手に取り、やってみた。「こんな感じですかね」ゲツゲツな音が出る。でも「そうそう、そんな感じ」と答えてくれるJUNさん。これもひたすら弾き続けてみる。JUNさんも弾き続けてくれる。あとは自主練習あるのみだ。

 

その前には「楽器でもスポーツでもそうなんだけど、いかに力を抜くか、というか余計な力を入れないか、っていうことが大事だ」「それは子どもの頃なら案外早く上手くなる」「でも大人になったら、がちがちに力が入る。大人にとっては、いかに力を抜くかが大きなハードルとなる」という話をしてくれた。まさに今の自分がそんな状態だ。まあ、力が入り過ぎてることは自覚するようにはなった。

 

あーまだ書きたいことがあるんだけどな。

 

ビートルズのポール作品で「ユア・マザー・シュッド・ノウ」を評価していましたよね?と話を向けると「そう。素敵なメロディがあって、その次にもうひと展開あって、まださらにもうひと展開ある、あのすごいのがずーっと長く続く感じが好きだな」「ソロの『アナザー・デイ』もそんな感じ」と言うので2曲をスマホでかけてみた。「こう来て、その次まだ、こう来るでしょ?」と解説してくれる。「なるほどなー」と思った次第である。それでさっきの「枯渇」の話になるけど、「今のポール作品を聴くより、『ラム』を聴くな」「『ワイルド・ライフ』もいいんだけど、評価されてないんだよねー」という話になった。やはりポールについての話題はつきない。

 

あとジョージ・ハリスンか。「やはりビートルズでジョンとポールという不動のコンビがいたから、そこからちょっとはずれたところを意図的に狙って曲を創っていたんじゃないか」「それがソロにも影響していると思う」という話や、「90年代ロックは割と好きだった。80年代は音もよくなかったけれど、『ピクシーズ』『アッシュ』『ウィーザ―』『ブルートーンズ』『オフスプリング』なんかはよく聴いていた。『オアシス』はちょっとジョンみたいなところがあったな」とか、今回もいろいろ教えてもらったな。

 

最も衝撃的だったのは、「週1で1時間川べりを走っていること」だ。僕はもう走ることはできない、と言うと「周りから『あれは何してるんだ』と思われるくらいゆっくりでいいから走るんだよ」と言われた。JUNさんと「走る」が繋がらなくて、驚きだった。ジム嫌いだということはJUNさんらしい、と思いました。

 

 

今回は自分のギターの著しい成長を見せることはできなかった。残念である。何とか8か月後、JUNさんの前で何かのフレーズをいくつか弾いてみたいものである。

 

まだまだ話したことがあったんだけどな。忘れてしまった。やはりメモは必要だ。

 

 

というわけで57歳にもなったことだし、一応挨拶をしておこう。

 

読んでくださった皆さん。どうもありがとうございます。来年も頑張りますのでよろしくお願いします。よいお年を。