hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「カモン・アイリーン」のイントロを聴くと・・・

ディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズというバンドをご存じだろうか。知らないと言う人も「カモン・アイリーン」のイントロを聴けば「ああ・・あれか」と思われるご年配の方もおられるかもしれない。

 

ディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズは1978年に結成されたイギリスのバンドである。もっと言えばリーダーのケビン・ローランドのワンマンバンドである。「カモン・アイリーン」は1982年発表の彼ら最大のヒット曲にして永遠に不滅のナンバーである。

 

初めて彼らを聴いたのは渋谷陽一の「サウンドストリート」だった。デビューアルバムの紹介をしていたがそれほど僕の心には届かなかった記憶がある。ただ、そのアルバムのタイトルが「Searching for the Young Soul Rebels」、邦題は「若き魂の反逆児を求めて」というものでそれは印象に残った。

 

時が経ち、1982年「Too-Rye-Ay」(邦題は「女の泪はワザモンだ!!」)が発表されて、「カモン・アイリーン」が発表された時、世の中がざわついた。僕の心もざわついた。「ベストヒットUSA」で観たんだっけ?そこら辺の記憶は定かではないが、友だちの間でも話題になった。

 

しかし、アルバム自体を聴いたのは大学に入ってからだった。「素晴らしいじゃないか」と思った僕は友だちからレコードを借りた(買わなかったのは何故だろう)。

 

しかし、アルバムごとに変わる作風だったので、次のアルバムはコケた。渋谷陽一も残念そうに紹介していた。

 

だから僕にとってのディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズは、「Too-Rye-Ay」だけだ。さらに、働くようになってやっと分かったのだが、僕の好きだった「Jackie Wilson Said」がヴァン・モリソンのカバーだということだ。ヴァン版のオリジナルはさすがにかっこいい。

 

しかし、ケビン・ローランドのヴォーカルも負けてはいない。しゃくりあげるような歌い方はイギリスっぽくて好きだった。ホーン・セクションも魅力的だった。

 

「カモン・アイリーン」の一番気持ちいい聴き方を伝授しよう。それは、アルバムを最初から聴くことだ。「カモン・アイリーン」はアルバム最終曲だ。1曲目から勿論いい曲が並んでいるが、心は「早く『カモン・アイリーン』を聴きたい」である。それをずっと我慢して我慢して、遂に最終曲になってイントロが聴こえてきた瞬間、至福の時間が始まる。こうやってアルバムは大団円を迎えるわけだ。日曜日の午前中に聴くことをお勧めします。きっと午後まであのイントロやサビが頭の中に残ってゴキゲンな気分のまま一日を過ごせますよ。