hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

毎日昼休みにやってくる子

今現在11時22分。眠れそうにない。明日の朝の分をアップしておこう。

 

ここ2週間昼休みに毎日僕のいる教室にやってくる子がいる。仮にA子さんとしておこう。A子さんは、習熟度別クラスではいつもゆっくりコース(つまり学力低位コース)にいる子である。今は4年生だが、かけ算が定着していない。ということはわり算も、あまりのあるわり算も定着していない。だから筆算でもすぐに商がでてこない。

 

東書での4年生1学期の大切な単元は「わり算の筆算」である。当然A子は問題を解くことが困難になる。手順は覚えたがなかなか商が立てられない。しかも自分ができないことを隠そうとする。その気持ちは分かるが、これは問題だと思っていた。

 

そこで僕は、同じような子を呼び、怖い声で「分からないからこんな声で言っているんじゃない!分からないことをごまかしているから怒っているんだ。勉強を舐めたらいかん!」と大きな声を出して言った。

 

そしてA子を含む何人かに「昼休みに来なさい」と言った。

 

その日は誰も来なかった。次の日、A子はやって来た。そこで僕は、「よく来たね。まずA子さんがどれくらい九九を覚えているかをチェックすることから始めようか。」と言って、3のだんと4のだんからチェックを始めた。苦手な九九を洗い出し、3と4の九九を使うわり算、筆算をやり、約10分で「じゃあ今日はこれで終わり。昼休みにしなさい。」と言った。

 

その後も毎日午後1時前後にやって来たので、同じようなメニューに取り組ませた(先日9のだんまでやった)。時間は約10分。それ以上はやらない。できないことも責めない(当然だけど)。

 

後で聞いたが担任もこのことを知らなかったらしい。彼女は自主的に僕のところに来ていたのだ。

 

何が彼女をそうさせたのだろう。僕が強い調子で怒ったからからか。もし行かなかったら怖ろしいことになると思ったからか。そういう思いは多分にあったと思う。だが、もしかしたら、もしかしたらだけど、ほんの少しかもしれないが「分かりたい」という気持ちもあったのかもしれないと思うようになった。彼女の様子を見て僕はそう思った。

明日の昼休みに彼女は僕のいる教室に来るだろうか。来ることを信じてまた昼休みに教室で待機していよう。

                  (プライベートな事なので脚色してあります)

 

明日の朝、僕は上手く目覚めることができるのだろうか。