hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

Religion 1/Public Image LimitedからCampaign Speech/Eminemへ

 Public Image Limited、すなわちPILである。Sex Pistolsを脱退したジョン・ライドンが新たに結成したバンドである。「有限会社パブリックイメージ」を結成したのは、ピストルズのようなR&Rバンドに飽き飽きしたからである。そこでレゲエ好きなジャー・ウォブル、変なギターを弾くキース・レヴィンらと結成したのがPILである。それ以前に「ロックは死んだ」発言をしているが、ファーストアルバムはその通りの音になっている。初めてラジオで聴いた時はよく分からなかったし、ジョンの歌い方も気持ち悪かった。でも30歳過ぎてから聴くといいんだな。この声と歌い方が。(ところでPILのベストアルバムは「Flowers of Romance」だ。)そんなPILのファースト・アルバムの2曲目に収められているのが「ReligionⅠ」だ(1978年12月)。これは、歌ではない。スピーチだ。
 一方のEminemは、あの有名なエミネムだ。Campaign Speechは、2016年に発表された。それまでラップはあまり聴かなかったけれど、映画「8Mile」を観て、エミネムに関心を持つようになった(DVDのおまけに収録されている、素人とエミネムのラップ合戦は無茶苦茶カッコいい)。
 何故両者を取り上げたのか?それは、2曲とも«呪い»の歌だからだ。歌詞もろくに分からないで書いているので、無責任かもしれないが、2曲とも呪詛に満ちていることは、声を、歌い方を聴けば十分伝わる。PILの「Religion 1」はおそらく「宗教」に対して、エミネムのCampaign Speechは、トランプに対して「呪って」いるんだろう。僕にはこの2曲がどうしても繋がって聴こえる。1978年から2016年。38年の時を経て、ジョン・ライドンエミネムへと「呪いソング」は受け継がれたのだ。
 「Religion 1」→「Public Image」→「Campaign Speech」の順に聴くと、盛り上がるよ。