hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「ブルース・ブラザース」を観て元気になろう!

英語版でも吹替え版でもイケる映画、それが「ブルース・ブラザース」(1980)である。これを観るときっとみんな元気になるよ。ブルースやR&Bソウルミュージック主体の「音楽コメディ映画」(監督はジョン・ランディス)だが、曲を聴いたことがない人も観て十分楽しめると思うよ。観るとサントラが欲しくなる。それに吹替えだと気楽に見ることができるしね(歌はもちろん本物です)。

 

黒い帽子に黒のサングラス、黒いネクタイに黒のスーツという全身黒づくめのジェイク・ブルース(ジョン・ベル―シ)とエルウッド・ブルース(ダン・エクロイド)はちぎりを交わした兄弟分。そのブルース・ブラザースが昔世話になった孤児院が窮地に陥る。彼らは孤児院を救うべくかつての仲間を集めてバンドを再結成し、そのコンサートの利益を孤児院に寄付しようとするが・・・というお話だ。

 

映画を観ながらサントラ盤の曲もチェックしてみよう。

 

刑務所から出所するジェイクと彼を出迎えるエルウッド。もうすでに黒づくめでキメている。お互いに抱き合って再会を喜び、エルウッドの車(ボロいパトカー)に乗り込む。そして「聖ヘレン孤児院」に着いて、孤児院の窮状を知る。「金なんて一晩もあればすぐに集められるぜ」と言ったジェイク達はひとしきり怒られ、「教会へ行って許しを乞え」とシスターに言われ、ほっぽり出される二人。

 

そこで教会にいくのだが、神父は何とジェームス・ブラウン。彼が神父になるとこうなる!信者を思いっ切り煽って煽って曲に入る。すごいよ。(←今日は「すごい」「最高」「かっこいい」という言葉が頻発するだろう)そして何だか知らないがこれを聴いて神の啓示を受けたジェイクは「バンドだ。」と悟るのだった。ここら辺かなり話をこじつけているがとにかくバンドを再結成しようということになった。

 

ジョン・ランディスらしいひっちゃかめっちゃかなカーチェイスを交えつつも映画は進む。そしてかつてのバンド仲間を誘いに行く。バンドメンバーの柱を半ば強引に脅して獲得した後、次のメンバーの確保だ。そこには奥さんとしてアレサ・フランクリンがいた。全くもうその迫力にはびっくりだよ。そして力強く「シンク!」と歌い、旦那に私とバンドとどちらを取るか考えろと迫る。女たちと一緒に踊るジェイクとエルウッドが可愛い。そしてアレサの旦那はバンドを選んだ。

 

そんなこんなで今度は器材調達だというわけで楽器屋へ行くと・・・。レイ・チャールズの登場だ。キーボードにいちゃもんをつけると、「十分弾けるさ」と言って自らキーボードをプレイし始めて、歌い始めて(「シェイク・ユア・テイル・フェザー」)、町中が踊り狂って大騒ぎになっちゃう。いやあ、もう最高ですな。

 

おっと、バンドメンバーも少しだけ紹介しなくちゃ。まずは何といってもスティーブ・クロッパー。かつてのオーティス・レディングの盟友だ。そしてドナルド・ダック・ダン。2人ともブッカーT&ザ・MG’sのメンバーだ。

 

バンドを再結成した彼らの曲も4つ、5つ紹介したいな。

 

まずは再結成後初のライブ1曲目。例によって店を騙くらかしてまんまと他のバンドにとって代わってライブをやる。1曲目「ギミ・サム・ラヴィン」。スペンサー・デイビス・グループが原曲だっけ?パンクみたいに速くなっている。ブーイングが起こり、仕方なく「ローハイドのテーマ」をやる。これもかっこいい。

 

次にコンサートホールでやった曲達。「アイ・キャント・ターン・ルーズ」もまた高速ナンバーだ。イントロの最中に喋るエルウッドはサイコーだ。続いて「エブリバディ・ニード・サムバディ」の途中から大歓声になり、「スウィート・ホーム・シカゴ」で締める。ジェイクとエルウッドのダンスも最高にかっこいいライブだった。

 

またまた派手なカーチェイスの末、めでたく孤児院のお金を払った二人だが結局警察に捕まる。そして二人&メンバーが最後に歌うのはエルビス・プレスリーの「監獄ロック」。こ~れもまたすごいんだよ。

 

そして忘れちゃいけないのがキャブ・キャロウェイだ。二人がコンサート会場に来るまでの場つなぎに歌った「ミニ・ザ・ムーチャー」。素晴らしいパフォーマーだよ。全く。これを観て興奮しない人はいないだろう。

 

 

音楽ファンならずとも観たら元気になる映画だ。

 

ブルース・ブラザースは何枚かアルバムをリリースする。そしてジョン・ベル―シはその後オーヴァードーズのため逝去。33歳の若さだった。