hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

クリント・イーストウッド監督作品の気持ちよさ

 「文体」「クラシック音楽」に続いて「気持ちよさ」シリーズ第3弾は、「映画」である。僕にとって観ていて気持ちの良い映画は、クリント・イーストウッド監督作品だ。
 好きな作品は、「グラン・トリノ」「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」「ブロンコ・ビリー」「運び屋」などだ。
 何故これらの映像は観ていて気持ちがいいのか?
 今日は、ちょっと頑張って書いてみよう。
 まず、時系列に沿って描かれていること、これが作品に気持ちよさをもたらせている。よく、「ん?今現在のこと?それとも過去のこと?」って一瞬考えてしまう映画も多いが、僕はあれが苦手だ(これは個人的な意見だが)。時系列に沿って進む話は安心して観ていられる。
 次に言えることは、説明的な表現が少ないんじゃないか?ということである。よく映画の最初に、このお話はこういう背景でここから始まりますよ、という説明から始まることがあるが、あれを観るとちょっとげんなりする。「許されざる者」には少し説明が入っていたけれど、他の作品はもうさっさと物語に入り、さくさくと進めている。それが気持ちいい。クリント・イーストウッドは、何テイクも撮らずどんどん撮影を進めて作品を作っているらしいが、きっと編集する時も作品のスピード感に気を配っているのだろう。
 話は少しずれるが、知り合いと話していて(その人もクリント好き・かなり映画を観ている)、クリント作品の中には必ず意味のないカットが少なくとも1か所入っていると言っていた。僕にはまだそれがどこのことなのか分からない。
 新作「リチャード・ジュエル」はまだ観ていないが、きっと観ていて気持ちの良い映像作品になっているんだろうな(もう賛否両論あるみたいだけれど)。でも僕は、やっぱり主演・クリント・イーストウッドじゃないとダメなんだよなぁ。ここ最近は、物分かりの悪い頑固じじいの役をやるorやらざるを得なくなっているが。それでもずっと彼の映画と演技を観ていたい。彼も高齢ミュージシャンと同じように、「終わり」を感じながら作品に取り組んでいるんだと思う。